近視

デジタル化が進み、近視を発症する子どもたちが年々増加しています。

近視は、緑内障や網膜剥離などの眼の病気を引き起こす可能性があると言われています。

近視とは、眼軸長といって眼球の奥行が過剰に伸長して角膜から網膜までの距離が長くなる眼球の変形があることです。
(角膜から網膜までを眼軸といいます)

一時的な近視化はトレーニングや点眼治療などで回復することもありますが、眼軸が伸長して眼球が変形してしまうと回復は難しいと言われています。

近視の子どもたちの多くは
就寝時間が遅く
睡眠時間が短いです。

良質な睡眠を含め、
目を休ませる時間を多くもつことが大切です。

『遠くを見る』
昔から目にいいと言われている
この習慣も必要です。

ほぼ透明で、ラグビーボールのような形をして、
眼の中でレンズの役割を果たすのが水晶体です。

眼球の毛様体にあり、水晶体の調節に関与するのが【毛様体筋(もうようたいきん)】です。

毛様体筋が収縮し
水晶体の厚みが増すと
近くに目のピントが合い、
毛様体筋が弛緩すると
水晶体が薄くなり
遠くにピントが合う仕組みになっています。

近くにピントを合わせるときには毛様体筋を収縮させるため、緊張状態が続き、筋肉に疲労が溜まります。

パソコンやスマホを活用した後に目の疲れを感じるのはこのためです。

屋外での活動時間が長いと、近視を発症するリスクが低くなると言われています。

太陽光に含まれる紫色の光のバイオレットライトが目に入ると近視進行を抑制するとされる『EGR1』という遺伝子が活性化されるからです。

一日2時間以上外に出て太陽の光を浴びるのが有効です。

バイオレットライトは蛍光灯やLEDなどの室内の光にはほとんど含まれていません。

UVカットの窓ガラスもバイオレットライトを遮断するため、室内では浴びることがほとんどできません。

子どもたちの外遊びは体の健康はもちろん、
目の健康にも必要です。

EGR1遺伝子を活性化する成分のひとつが
『クロセチン』です。

クロセチンは、クチナシの果実やサフランに含まれる黄色の天然色素です。

生薬にも含まれ、
健康に役立つとされてきました。

クロセチンはβーカロテンなどの仲間で、
抗酸化作用をもちます。

また、
クロセチンと一緒に摂りたいのが
『ルテイン』です。

人参やカボチャなどに多く含まれていて、ブルーライトを遮るフィルターのような役割をもちます。

ルテインは体内に存在する成分なのに、
体内合成ができません。

加齢とともに減少し、
特に40~50代にかけて大きく減少します。

ルテインの減少は、かすみや視力低下に加えて最悪失明に至る眼の病気を引き起こすリスクが高まるので気をつけたいところです。

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