脳脊髄液

脳脊髄液は、
血液・リンパ液と同じ体液のひとつです。

無色透明ですが、
病気になるとさまざまな色に変色します。

脳脊髄液は全身で125〜150mLほど存在します。

1日450mL産生されます。

1分間に6回から12回のリズムで生成や吸収が繰り返され、このリズムに合わせて頭蓋骨も動きます。

脳脊髄液は、脳の中心にある第3脳室・側脳室で血液をろ過してつくられます。

第4脳室を通り脊髄を巡り
お尻の真ん中にある仙骨まで運ばれ
また脊髄を通って脳へと戻ります。

この流れの中で、
脳や神経に栄養を運び
不要な老廃物を除去し排出に導きます。

脳や脊髄を
衝撃などから守る働きもあります。
頭を強打しても脳に影響が出ない場合、
脳脊髄液のクッションが働いたからです。

脳脊髄液の循環が良くなると、
血流やリンパの流れも良くなります。

逆に疲れたところで流れが滞ると、体内細菌の増殖とともに各臓器の機能低下を起こし、免疫力や治癒力が落ちたり、自律神経が乱れたりと身体にさまざまな不調が現れます。
神経経路の筋肉の緊張や体の歪み・痛み、
病気の原因となります。

脳脊髄液の通り道は非常に狭いです。

頭蓋骨・背骨・仙骨にズレが生じたり
頭蓋骨の動きが小さくなると、
脳脊髄液の流れが滞りやすくなります。

頭部に脳脊髄液が溜まれば脳が圧迫され、
頭痛やめまいなどを引き起こします。

重症化すると、
嘔吐や視力低下などの症状に発展します。

頭痛、不眠、動悸・息切れ、低体温、不定愁訴や自律神経失調症も脳脊髄液の流れが関係します。

脳神経細胞に障害が現れると、
耳鳴りやホルモンバランスの悪化にもつながります。

脳脊髄液の流れを良くすると
こんなにいいことがありますよ🙆‍♀️
👇
👏自律神経の乱れによる不調の改善
👏緊張緩和・リラックス・精神の安定
👏首こり・肩こり・背中の痛みなどの緩和
👏筋肉や関節をゆるめる
👏体内の有害物質・老化物質の除去
など。

天然の美容液ともいわれており、
お肌の調子をよくしたり
アンチエイジングの面でも注目されています。

どうしたら脳脊髄液の流れがよくなるか。

まず、頭をよくほぐして頭蓋骨の動きがよくなるようにすることが大切です。

気門がある首と仙骨で滞りやすいので、
後頭部と首(特に頭蓋骨と首の境)をほぐしたり
仙骨周辺をゆるめることも大切です。

自律神経にも関係する背骨を整えることや
体の緊張を取り除くことも必要です。

関連記事一覧