ノルアドレナリン〜ストレスからの脱出〜
「◯◯ホルモン」
よく耳にするのは、幸せホルモンでしょうか。
今回は、
『やる気ホルモン』
『集中ホルモン』
そんなふうに呼ばれる【ノルアドレナリン】の話
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ノルアドレナリンは、
☑️緊張
☑️不安
☑️恐怖
など、心でストレスを感じ体がギューっとこわばる時に脳で分泌される神経伝達物質です。
ストレスによって交感神経が活発に働くと、
ノルアドレナリンが分泌されて
❌冷や汗
❌動悸
❌口の渇き
❌唇の震え
❌体の震え
などの反応が起こります。
これらは緊張した時によく出る症状ですが、
「集中」もセットとなることが多いです。
受験・スポーツの大会など、
緊張していながらも集中して結果を出せるのは
ノルアドレナリンの働きのおかげでもあります。
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ノルアドレナリンの主な役割
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⭕️集中力
⭕️意欲
⭕️判断力
⭕️記憶力
⭕️学習能力
これらを向上させる他、
⭕️ストレスに対抗する
⭕️心拍数を落ち着かせる
⭕️血圧を上げる
働きももちます。
集中や没頭している時は
時間が経つのがあっという間で短く感じます。
この時、ノルアドレナリンが分泌されて集中力が高まっています。
もともと、ノルアドレナリンは弱肉強食の世界で防衛本能を高めるために分泌されるようになったと言われています。
時間に追われ締め切りギリギリで焦っている時のほうが作業効率が上がる私も、ノルアドレナリン効果を実感しています。
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似た言葉で、戦闘ホルモンと呼ばれる
『アドレナリン』があります。
☑️興奮
☑️極度のストレス
などを感じたときに分泌されます。
アドレナリンが身体機能を向上させる働きをもつため、気合いを入れる時に「アドレナリン全開っ!」と叫ぶアニメの主人公がいたりします。笑
興奮すると心拍数が上がり、戦闘モードになると血圧が上がる感覚があると思いますが、これはアドレナリン作用によるものです。
ノルアドレナリン(判断など思考を司る)が
アドレナリン(行動を司る)を
つくっています。
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ノルアドレナリンは
ドーパミンからつくられています。
嬉しい!楽しい!ワクワク!ウキウキ!
こういう興奮を伴う感情が起こる時に
ドーパミンが分泌されます。
ドーパミンが感情を司り、
集中・判断を正しく使いこなすために
ノルアドレナリンをつくります。
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ここまで読んで「ノルアドレナリンって素晴らしい👏💓」と思った人🙋♀️
ちょっとお待ちください✋
ドーパミン=興奮状態
ノルアドレナリン=緊張状態
だとすると、
この2つのホルモンがドバドバ出ていては
心が落ち着きません。
ドーパミンそしてノルアドレナリンの過剰分泌がストレスをさらに生み出して、私たちを苦しめています。
ホルモンに関してはバランスが大切です⭐️
このバランスに関して、ドーパミンとノルアドレナリンの過剰分泌を抑制する救世主が、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンです。
セロトニンは、
☀️日光を浴びる
☀️一定のリズム運動・咀嚼・呼吸
などで増やすことができます。
もうひとつの幸せホルモンであるオキシトシンは、人との関わり・触れ合いの中で分泌が高まります。
ドーパミンは、
達成感を感じた時などに分泌されます。
現代人は、セロトニンとオキシトシンが不足している状態で頑張ってドーパミンをつくっています。
仕事を頑張って頑張って、何らかの成果を得て一時的にドーパミンが出て幸せを感じていたとしても、どこか寂しさや侘しさのようなものが残り、なんかモヤモヤする…疲れた…と、その後無気力になったり虚無感を感じる場合、セロトニンとオキシトシンが不足しています。
そうなると、物事は長続きしません。
一番重要なのが【セロトニン】
(自分でつくりだす幸せ=心身の健康の基盤)
↓
その次に満たしたいのが【オキシトシン】
(他から受けとる幸せ=健康度をさらにUP)
↓
セロトニンとオキシトシンが十分な上で、
【ドーパミン】(感情・心を動かす)
↓
【ノルアドレナリン】(思考・脳の働き)
↓
【アドレナリン】(行動・能力の引き出し)
と順を追い適度に分泌され、出過ぎたドーパミン・ノルアドレナリンから受けるストレスをセロトニンが制御でき、ホルモン全体のバランスがとれれば、心身は正常に健やかな状態を保つことができるようになります。
(頑張りすぎなくなり、負担が軽減されます)
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ノルアドレナリンの過剰分泌は、
❌イライラ
❌攻撃的になる
❌パニック発作を起こす
それに対して、
ノルアドレナリンの分泌不足は、
💧気力低下
を引き起こします。
分泌量のバランスが大切です。
ドーパミンの不足も影響しますが、
バランスを崩すと
❌物事への関心低下
❌快楽・達成感などの感情の欠如
が起こるため、鬱にも関係します。
うつ病の治療には抗うつ薬が用いられますが、これはノルアドレナリンなどの作用を正常に戻すことを目的につくられ処方されます。
厚生労働省が行った「患者調査」によると、精神疾患の患者数は1996年では218・1万人だったのが、2011年には320・1万人にまで増加していました。
2022年では約419.3万人に増えています。
ノルアドレナリンが過剰に長期間分泌されすぎることで引き起こされる「うつ病」は年々増えており、脳内物質のバランスを崩し心身の不調が起きて苦しんでいる人が大勢います。
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セロトニンとオキシトシンは
自分で分泌を促すことができます。
落ち着いた気持ちで過ごし、
小さな幸せを見つけて満たされる幸福感を
コツコツと心身に補給していくことが大切です。
穏やかな日々を過ごせますように🍀