線維筋痛症と水中運動①

線維筋痛症という病気をご存知でしょうか?

最近では、歌手のレディ・ガガさんが患っていると公表したことで知名度が一気に上がったように思います。

線維筋痛症とは、全身的慢性疼痛疾患であり、全身に激しい痛みが起こる病気です。
全身や広範囲が痛み、またある部分だけが痛むことがあります。
 その痛みは軽度のものから激痛まであり、耐え難い痛みであることが多いです。痛みの部位が移動したり、天候によって痛みの強さが変わったりすることもあります。痛みが強いと日常生活に支障をきたすことが多く、重症化すると、軽微の刺激(爪や髪への刺激、温度・湿度の変化、音など)で激痛がはしり、自力での生活は困難になりますが、重症化する前に早めに受診して対策することが必要です。
随伴症状として、こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、自律神経失調、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイ、記憶障害、集中力欠如、レストレスレッグス症候群などが伴う事もあり、症状は個人差があります。
中には、リウマチや他の膠原病に伴って線維筋痛症が発症している場合もあります。
痛みによって不眠となりストレスが溜まり、それがまた痛みを増強させる場合もあると考えられています。
死に至る病ではありません。
線維筋痛症は男性よりも女性に多く、中高年の方に多い病気です。そのため自律神経失調症や更年期障害、不定愁訴などど他の病気と診断されることも少なくありません。
現在人口の1.66%、約200万人の患者がいるのではないかと疫学的に発表されています。
                         〜線維筋痛症友の会 HPより抜粋〜

先日、NPO法人線維筋痛症友の会主催の「よこはま交流会In上大岡 リハビリ運動を取り入れよう」に参加してきました。

今年に入ってから本を読むなどして少し勉強を始めたのですが、運動療法、特に水中運動は効果的な場合があるというのを知っていたので何かヒントになるものがないかと思い参加しました。読んでいる本は海外の方が書いたものですが、監修しているのは日本の医師の方で友の会の顧問もされています。

講師は理学療法士の佐治先生。参加者は私以外は線維筋痛症患者の方御本人とそのご家族の方でした。

医師の方ではなく、理学療法士の方が講師ということで、「治す」ではなく(完治の方法は現在のところ見つかっていません)「生活のために自分たちでできることをどのように行っていくか」というテーマになっており、運動指導者の私にとってもとても理解しやすい進め方、内容でした。

この病気にかかる方は、真面目な方が多くリハビリをお伝えしてもやりすぎてしまうことが多いそうです。なので佐治先生が仰っていたのは、「お茶の子さいさい」レベルで行いましょう、ということ。

また、現在完治の方法が見つかっていないので、この病気に対して「治します」とぃう人がいたら「詐欺師」。

運動によって行うのは線維筋痛症そのものへのアプローチというより、病気によって動かしたくなくなる体を、いかにして動かし筋力を維持するのか、という点でした。

「線維筋痛症により体が動かなくなる」のではなく、「痛い→動かしたくない→動かなくなる」という負のスパイラルチェーンが続くことによるのです。そのチェーンを断ち切るのに、運動によるリハビリが有効ということでした。

なので、

●痛くて動けないときがある→痛くても動かせることがあれば動かしてほしい

動かないと筋肉が落ちる→動かしづらくなった体を動かすために力がいるから、痛くなる→動かしたくなくなる の悪循環を断ち切るため

→そうすることで、筋力の低下が遅くなり活動的なことが可能になる!

●「痛みをゼロにしよう」と考えない

ゼロにしよう(完璧に使用)と考えると、自分を責めて苦しくなってしまう

痛みの肯定から始める→「じゃあどこが動かせる?」などできるところから始める(例えば、『呼吸はできる!』なら腹筋を鍛える運動ができる!)

この点を踏まえた運動を、佐治先生は実際に行いながらご紹介してくださいました。

先生のお話を聞く中で何度も、「これは水中運動がいいのでは?」と思う場面がたくさんありました。佐治先生にも水中運度に関して聞いたところ「体幹を安定させる運動」「頸部をリラックスさせる」ということを水中運動では効果的に行えるのではないかと仰っていただけました。(WATSUのことも少しご存知で、あれはとてもいいと思うとのこと!)

参加者の方にもWATSUに興味を持っている方がいたため、連絡先をお伝えしておきました。

交流会のことを知ったのは、当日の朝。レッスンをしている場所と交流会の場所がとても近かったり、代表の方の返信がとても早かったので今回の参加が実現しました。これもなにかの縁だと思います。

自分の持っているものを「届ける」ことも、できることを増やすことと同じくらい大切だと感じる出来事でした。

届ける方法を、今後は考えて発信していきたいと思っています。もし詳しい方、興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡くださいませ!