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ライブ感

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

今朝、朝一番の中級エアロのレッスン前、スタジオの入り口で参加される方々をお迎えしていると、いつも参加してくださる常連さんのおひとりが、話しかけてきました

最近、このクラスに出ていると、ライブ会場にいるような気分になるんです

 

これまで,レッスンに参加した方からいただいたお褒めの言葉は色々あります

楽しかった

わかりやすかった

汗かけた

 

でも、今日の一言が一番嬉しかったかも

教え方が上手いとか、コンビネーションが面白いとか、運動効果が高いとか、

これらはインストラクターとしてとても大事なスキルであり、そのための努力と工夫は欠かせません

ただ、これらのスキルはやがて人間ではなくAI(人工知能)でも可能になるでしょう

でも、人が同じ空間を共有しながら一緒に動いて汗をかくという、アナログな世界でしか得られないライブ感は、生身の人間にしか作り出せないものです

それが,私のレッスンで感じ取ることができたというのが,どんなお褒めの言葉よりも嬉しかったのです

 

 

 

 

 


ワールド・ウェルネス・ウィークエンド

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

今週末からシルバーウィークが始まりますね

すっかりお馴染みになったシルバーウィークですが,今週末は実は世界レベルの特別な週末なのです

ワールド・ウェルネス・ウィークエンド

https://world-wellness-weekend.org/ja/

まだ日本ではそれほど知名度がないようで,実は私も最近知りました

2017年からスタートした、世界中の人々が健康な生活をし送ることを目的に、様々な活動を行うという大規模イベントで、趣旨に賛同した運動施設や指導者、活動団体が、無料で健康増進プログラムを提供するというものです

今年は140カ国、4500の施設等が参加し,9/16〜18の3日間でさまざまなエクササイズプログラムやセミナーが開催されます

その施設一つに、私が普段レッスンを担当しているVERDI VIALE四街道があり、私もそこでワールド・ウェルネス・ウィークエンドのプログラムを担当させていただきます

9月16日(金)14:55〜15:40

ロコモ予防トレーニング

その名の通り、ロコモティブシンドロームの予防を目的としたエクササイズで、脚筋力強化やバランストレーニング、体幹トレーニングなどを、自体重を負荷にして行います

普段は会員専用の施設ですが,このレッスンは会員以外の方もどなたでも参加いただけます

クラブの詳細はこちら↓

https://verdiviale.com/

フィットネスに馴染みのない方はもちろん,コロナでフィットネスから離れてしまった方にも、もう一度運動の楽しさを思い出していただけたらと思います

ご参加お待ちしております!


夏ソングでフィットネス

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

8月に入り、猛暑がパワーアップしてますね

そんな暑い夏だからこそ似合う音楽というのもあります

今年で5年目となる、毎週水曜につくば市の健康増進センターACTで担当しているフィットネスダンスのクラスでも、毎年8月はみなさんが知っている(はず?)の夏ソングでレッスンをしています

フィットネスダンスとは、私も所属している日本フィットネス協会の顧問であり、東京大学名誉教授 の宮下充正が提唱した、日本の楽曲に健康体力づくりを目的として振り付けをしたダンスエクササイズです

これまでの8月の選曲を振り返ってみると

2018年 真夏の夜の夢 / 松任谷由実(1993)

2019年 君たちキウイパパイヤマンゴーだね / 中原めいこ(1984)

2020年 シーズン・イン・ザ・サン / TUBE(1986)

2021年 さよならのオーシャン / 杉山清貴(1986)

なんか昭和に偏ってますね(笑)

唯一平成に入ってからの曲、「真夏の夜の夢」も、リリースされたのは平成初期の1993年です

まあ、私の年齢からして、10〜20代の頃に流行った曲というのが,馴染み深いというのも理由の一つですが,このクラスではなるべく曲の新旧に偏りが生じないよう、昭和から令和までの各年代、バランスよく選曲するように努めています

たとえば、今年の選曲は

1月 I believe / 華原朋美 1996年

2月 ガッツだぜ / ウルフルズ 1996年

3月 千本桜 / 小林幸子 2015年

4月 浪漫飛行 / 米米CLUB 1990年

5月 Hot Stuff / JUJU 2014年

6月 More Than Word / MAN WITH A MISSION 2022年

7月 君に胸キュン / YMO 1983年

と,昭和から令和まで幅広い年代の曲を使用してきました

その中でやはり昭和ソングを選んだのは先月、なんと39年前の夏にヒットした通称YMO、イエローマジックオーケストラの解散直前の曲のです

なぜか、踊れる夏ソングというと、昭和から平成初期の曲しか頭に思い浮かばず・・・

選曲には一応条件があります

まずは8カウントのリズムの曲であること

これはエアロビクスで用いる音源と同じであることが絶対条件になります

そして、エアロビクスとして踊りやすいのテンポであることです

125~145bpmくらいのテンポの曲だと、±5%程度のスピードコントロールで、ローインパクトのエアロビクスに最適な130台のbpmになります

それから、いわゆるAメロ、Bメロ、サビの楽曲構成がはっきりしていること

各フレーズにそれぞれ振り付けをしていくので、メロディーの違いが明確なフレーズで構成されていると、それぞれのフレーズにその雰囲気に合った振り付けができます

そして、曲の雰囲気や歌詞の内容が前向きで明るいもの、元気になれるもの、エネルギーに満ちているものなどです

これらの条件を満たす夏ソングというと、自然にこういう選曲になりました

そして、今月もこの曲で

https://www.youtube.com/watch?v=x-_yZKI7EhE

プリンセスプリンセスの『世界で一番熱い夏』

昭和62年リリースの、元祖日本のガールロックバンドの大ヒット曲です!


定常状態

フィットネスインストラクター野穂積典子です

 

グループエクササイズの指導を始めて、27年目となりましたが、指導をスタートした頃と変わらず,今もエアロビクスとステップエクササイズを中心に活動しています

どちらも有酸素運動プログラムとして紹介されていますが,それがちゃんと有酸素運動として,適切な運動強度を保てるようプログラムを作成、指導できるかどうかが,私たちインストラクターの腕の見せ所です

特に、基本のステップにいろいろなアレンジを加え、さらにそれらの動きが幾つも組み合わさって構成される、中級以上のコンビネーションでは、動きの学習過程でも極端に運動強度が増減することなくレッスンが進行するのが理想です

中上級クラスのレッスンで、かなり複雑な動きであっても、さまざまなテクニックを駆使し、足の動きを止めることなくコンビネーションを完成させることができるのが,エアロビクスインストラクターならではのスキルだと、誇りに思っています

これは、私が実際にやった45分の初中級エアロでの脈拍数変化です

私自身が指導しながら計測したものなので、必ずしも参加者の方が同じような傾向を示すとは言い切れませんが、全くの初心者で全然ついてこれなかったと言うことがない限り,これに近い変動を示すものと考えられます

はじめの10分くらいで一度大きく脈拍数が上がっていますね

この脈拍計は、腕時計式のものなのですが,手首で脈を取るせいなのか、たまにこのように実際の運動強度よりもかなり高めと思われる数値を示します

ウォーミングアップでは、上肢の関節可動域を広げていくため、挙上したり回したりと、かなり大きな上肢運動が含まれます

これは私の推測ですが,この上肢の動きによってノイズが生じ、実際の脈拍よりも大きな数値が記録されてしまうのではないかと思います

直接胸にセンサーを当てて心拍数を計測する方法よりは、誤差が出やすいのが欠点ですが、腕時計タイプは装着が簡単なので気軽に測定できるのがいいですね

さて、肝心なメインパートでの脈拍変動ですが、大きな山が一つ、それに続いて高さは同じくらいだけど、すそ野の狭い、つまり短時間の山が二つ見られますね

このレッスンでは、32カウントの左右対称なコンビネーションを一つと、16カウントの左右対称なコンビネーションを二つ作って、それぞれを基本動作から段階的に組み立てていき、完成させています

最初の大きく長い山が32カウントのコンビネーションを、そして後半の短い二つの山が16カウントのコンビネーションを組み立てていく過程での脈拍変動を表しています

各コンビネーションともに、比較的シンプルで強度の低い動きから始め、そこに段階的にアレンジを加えて強度や難度を上げていき、さらに異なる動きを複数組み合わせるという過程を踏みますが、いずれも一定上の脈拍数を保っています

①を完成させた後、一度レッスンを中断して水分補給を促していますが、そこでもそれほど大きく脈拍が落ちることはありません

そして、注目してほしいのは、最後の山です

ここでは完成した3つのコンビネーションを①②③の順に繰り返しています

もう少し詳しくいうと、①の右足スタート32カウント、①の左足スタート32カウント、以下同じように②と③を右左左右対称に続けて行うので、一巡するのに128カウント費やします

音楽のスピードが140拍/分だとすると、一巡するのに1分弱ということになります

このレッスンでは、6セットノンストップで繰り返したので、5分半ほどになります

私はこの時間を非常に大切にしています

なぜなら、ここは一番有酸素運動として高い運動効果が期待できるところだからです

グラフを見てわかるように、コンビネーションを組み立てていく過程というのは、ある程度の運動強度は保てているものの、やはり一時的に強度が下がる時間ができてしまいます

出来上がったコンビネーションの繰り返しは、個々の動きを見ればそれぞれ強度の高いものもあればそうでもないものもあり、それらの強度の異なる動きを規則正しい順序で連続的に繰り返してくことは、結果的には一定の運動強度が維持された状態、つまり定常状態を生み出します

ジョギングに例えれば、起伏のないコースを一定のペースで走り続けるような状態です

これが理想的な有酸素運動なのは、言うまでもありませんね

限られた時間のレッスンの中で、どれだけこの定常状態を作り出せるかが、効果的なプログラム提供につながると思います

なので、私はレッスンの最後のこのコンビネーションの反復の時間を一番大切にしています

コンビネーションに凝りすぎて、完成に時間がかかってしまい、予定のコンビネーションが完成したらそれでおしまい

ではもったいないですから


小さなギャラリー

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

毎週金曜の午前中は、ティップネス船橋でレッスンです

今日の二本目のレッスンでのこと

昨年来、レッスン中は換気のため、入り口のドアを解放したままレッスンをしています

私のレッスンが行われるAスタジオは、インストラクターの立ち位置のちょうど真後ろが入り口で、鏡の前に立ってレッスンしていると、鏡越しに入り口付近の様子がよく見えます

レッスンが中盤に差し掛かった頃でしょうか、スタジオの入り口付近に小さな女の子が立っているのに気づきました

船橋店はキッズスクールがたくさん開講されているので、館内に子どもの姿があるのは珍しいことではありません

なので、最初は気にも留めていなかったのですが、レッスンが終わりに近づいてもまだ同じところにいて、スタジオの様子をずっと見ています

レッスンが終わり、参加された方々が使ったステップ台を消毒し片づけを終えてスタジオを後にされるのを、入り口のところでお見送りしている間も、ずっと私のそばに立っています

 

ずっと見てたの?

 

と声をかけると

 

うん

いっしょにやりたい?

やりたい!

あと何年たったらいっしょにできるかな?

・・・

10年!

 

はい、あと10年レッスンできるように、頑張ります(笑)

私がレッスンをする上で大事にしていることの一つが、スタジオの中の方だけでなく、スタジオの外から見ている方にも楽しんでもらえるレッスンをすることです

幼い女の子の眼に、私のレッスンがどう映ったのかは、よくわかりませんが、彼女の眼をくぎ付けにするほどの何かを感じてもらえたのだとしたら、嬉しい限りです