「学ぶ」カテゴリーアーカイブ

真夏の恒例行事2020

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

今年のお盆も恒例の、国際救急救命協会主催のCPR継続講習を受講してきました

 

ただし、今年はいつもと勝手が違います

コロナウィルス感染予防のため、これまで練習用の人形に直接口をつけて、まさにマウス・ツー・マウスで行っていた人工呼吸は、これを用いての実習となりました

 

 

医療用のポケットマスクです

このマスクで要救助者の鼻と口を覆い、空気の逆流が起こらない特殊な弁構造のマウスピースから息を吹き込むのです

受講者一人につき一つ、消毒済みのものが渡されるので、安心ですね

でも、これを用いての吹きこみは、いつもよりもはるかに難しい!

頭部を押さえて顎を持ち上げて気道確保しながら、さらにマスクを顔に密着させなければならないのですが、どうしてもマスクと顔の隙間から空気が漏れてしまいます

さらに、口に直接吹きこむのと違って、マスク内のデッドスペース分だけ余計に吹きこまないと、十分な空気が肺に入りません

そして、この実習では、心肺停止の要救助者に対して救助者が一人しかいない場合を想定しているので、30回の胸部圧迫と、このマスクを使った2回の人工呼吸をセットにして、何回も繰り返さなければなりません

胸部圧迫から人工呼吸に移るときに、マスクが適切な位置にセットできず、上手く息が入らなかったり、マスクのセットに時間がかかってしまったりと、かなり苦戦する場面がありました

それでも何とか試験では規定の基準をクリアし、今年も無事資格を更新することができました

運動指導に携わる人間なら、必ず習得しておかなければならないスキルであるCPR、心肺蘇生法

その強い思いは、初めて国際救急救命協会の講習を受けた15年前と変わりません

ただ、今私たちフィットネスインストラクターを取り巻く状況は、コロナの影響でずいぶん変わってしまっています

運動指導と言えば対面で行うのが当然だったのに、今はオンラインでのエクササイズも選択肢の一つになっています

それはそれで、新しいビジネスとして推進してくべきものだと思います

ただ、オンラインでの指導中、もしCPRが必要な場面に遭遇した時、どうするのでしょう?

そういうことまで考えて、オンラインエクササイズを提供しているのでしょうか

 

もし、私がオンラインでエクササイズ指導をするのであれば、以下の条件をクリアできた時に限ります

エクササイズ参加者は、一人では参加しないこと。必ず誰かと一緒に、もしくはそばに誰かがいる場所で参加すること。

参加者はエクササイズ実施場所の住所と、連絡先電話番号をインストラクターにあらかじめ伝えておくこと

エクササイズ実施場所近くにAEDがあること(近所のコンビニなどでも可)

インストラクターは自らCPRやAEDの操作が出来るだけでなく、その手技や操作方法を口頭で説明し、第三者に遠隔指導で実施させることが出来る

以上の条件を満たした場合に限り、オンラインでのエクササイズ指導をしてもいいと思います

画面の向こうで人が倒れ、もしかしたら心肺停止に陥っているかもしれない、でもそれを手を触れて呼気を感じて、確認することすらできない

救急車を呼ぼうにも、お相手の方の居所を事前に聞いていなければ、それすらできない

目の前で、今まさに死んでしまうかもしれない人を、ただただ、オロオロしながら見ているしかない

 

そんな事態は絶対あってはならないですから

そう考えると、まだまだ私のCPRのスキルは未熟ですね

 

 

ってことまで考えてオンラインエクササイズしているインストラクターって、いるのでしょうか

考えすぎだって、笑われるかもしれませんけど、私のこの考えは変わりません


初体験からの教訓

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

休業要請が解除され、多くのフィットネスクラブが業務を再開してから、一ヶ月が経ちました

しかし、まだまだ様々な制約の下でのレッスンは続きます

その一つが、マスクを着けてのレッスンです

レッスン中のインストラクターや参加者の方々のマスク着用は、施設によって対応が異なります

私の場合、マスク着用を義務付けられたのは一ヶ所だけで、レッスンも本来はエアロとステップ、有酸素プログラムの担当でしたが、飛沫の飛散を懸念して、そのクラブでは当面の間有酸素プログラムは休止となり、ストレッチのクラスに変更して実施しています

ストレッチなのでマスクをしてレッスンしていても、息苦しさを感じることはありませんでした

ところが、今月からマスク着用となったクラブが

今日はつくば市の健康増進センターACTでレッスンでしたが、ACTではこれまで窓と入り口のドアを開放し、十分に換気をしながらレッスンをしてきたのですが、気温が上がると冷房が効きにくくなることや、梅雨時の雨の吹きこみを考慮して、今後は定期的な換気の時間は設けるものの、窓を開けっぱなしでのレッスンは控えるとのことで、その代わりのマスク着用となりました

これまでの経験で、不織布性の使い捨てマスクよりも手作りの布マスクの方が、汗をかいた時の不快感がなく、呼吸もしやすいと感じていたので、先日作ったこのタイプのマスクを着けて、今日は30分のステップと、45分のエアロをやりました

 

 

 

 

 

 

 

 

ペットボトルのお茶のおまけのガーゼハンカチで作ったマスクです

鼻の凸に合うようにプリーツを入れてあります

で、いざレッスンを始めると、しゃべりながらのせいか、マスクがだんだんずれてきます

そして、このプリーツの折り目がちょうど鼻の頭にくると、折り目の下が鼻の下に食い込んで、鼻の穴を塞いでしまい、鼻から息が吸えない!

何度もずれを直しながらのレッスンでした

このタイプは、普段はいいけど、運動には不向き、特に私たちのように動きながら絶えずしゃべり続ける指導者には・・・

そんな話をレッスン後にしていたら、レッスンに参加していた会員さんがこれを下さいました

 

 

 

 

 

 

 

お手製のガーゼのマスクで、立体裁断の二枚の生地を縫い合わせたタイプのものです

これは二つに折りたたまれた状態ですが、このマスクの真ん中に相当する、二枚の生地の縫い合わせたところの曲線がポイントですね

これなら鼻のラインにフィットするし、ずれても鼻の穴を塞いでしまうことはありません

いただいたこの一枚はもちろん大切に使わせていただきますが、これをモデルにして、近々自作してみようと思います

そして、クラブからもこのようなものをい

ただきました

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイスシールドを作るためのキットです

ACTは筑波メディカルセンター病院という医療法人が運営するクラブですが、なんでも病院の方にこのフェイスシールドキットが大量に寄付されたとのことです

その一部を私たちインストラクターにも支給してくださいました

マスクでのレッスンがしづらい場合は、フェイスシールドでもよいとのことです

まだ飛沫感染に考慮しながらのレッスンがしばらく続きそうなので、マスクにしてもフェイスシールドにしても、自分にとって快適なものを試行錯誤しながら見つけたいですね

どんな状況下でも、レッスンのクオリティを落とさないために


働き方改革

フィットネスインストラクターの穂積典子です

コロナウィルス感染拡大の影響が、とうとう他人ごとではなくなりました
今日、立て続けに契約しているフィットネスクラブ2社から、2週間のスタジオプログラムの休講を言い渡されました

ちなみに、どちらも営業はするけどレッスンはなし、ということです

なぜスタジオだけが?

という腑に落ちないところはさておき、決まってしまったものは仕方なし

私だけでなく、多くのインストラクターがクラブのこの対応に困惑し、明日からの生活への不安を抱いていることでしょう

でも、これがフリーランス、業務委託の宿命
正規雇用ではないので、自然災害や感染症などのやむをえない理由で業務が停止した場合の収入補償はありません
そのような内容が明記されている契約書もありました

レッスン休講が2週間で済めばいいですが、あくまでも最短で2週間
感染拡大が収まらなければ、さらに長期化します

ならば、フリーランスの強みを生かして、自由に働けばいいのでは?

実は、すでに派遣会社に登録して、1月の末頃から物流の仕事をちょいちょいやっています
もともと今の時期は2ヶ所の大学非常勤の仕事が休みになり、クラブのレッスンのみで時間がかなりあるのです
その時間を有効活用しようと、ネットで見つけたサイトに登録し、仕事を紹介してもらっています
本当は、2月いっぱいまで就業して、その後は3月22日に予定していたダンス発表会の準備に専念しようと思っていたのですが、それもウィルス騒ぎのために中止
さらに追い打ちをかけるように、レッスンの休講
あり余る時間は、派遣の仕事に当てようと思います

これまでに何度か就業しているのが、大手チェーンのドラッグストアの店舗に納品する商品の仕分け作業です
先週もオフの日に3日就業したのですが、以前よりも入荷してくる商品の量が増えていて、人手が足りていないようです
直接雇用のパートの方々が、連日残業しているようなので、まさに今派遣の出番です

仕事自体も、やってみると奥が深くて面白いです
まったく異業種に触れてみると、知らなかった世界を見ることができ、すごく勉強になります
メーカーが製造した商品が、私たちが身近に利用するお店の店頭にならぶまでの一工程に携わったことで、買い物に行ったときの心持にも変化がありました
そして、一見単純な作業ですが、正確さと丁寧な商品の取り扱いが求められ、回を重ねるたびに、

今度はここを気を付けよう
こうやって詰めれば輸送中に破損する心配がない

など、いろいろと頭を使い工夫をすることが出てきて、次へのやる気につながります

あと、ドラッグストアの商品の需要がダイレクトに反映されるのが面白いです
一時期、大量にマスクが納品されたと思ったら、ぴたっと姿を消しました
それから、今イケメン男性タレントが大勢起用されている、某メーカーの衣料用洗剤がめちゃくちゃ売れているみたいです(笑)

フィットネスのプロだから、フィットネスの仕事だけに専念する

から、

人間のプロだから、どんな仕事にもプロ意識で取り組む

今こそ、私の働き方改革です(笑)


教えることは学ぶこと

フィットネスインストラクターの穂積典子です

昨日、片づけをしていたら、久しぶりに開けた引き出しの中からこれが出てきました

 

 

 

 

 

 

学生のときのノート?

ではなく、7年前まで教えていた、医療系専門学校の柔道整復科の生理学の講義用ノートです

2012年の3月に閉校になるまで、10年くらい教えていたと思います

大学院では確かに運動生理学を専門にしていましたが、国家試験合格を目指す学生に生理学を教えるというのは、自分自身も勉強しながらの講義で、正直最初の1年は大変でした

それでも、最初に依頼されたのは、分厚いテキストのうちの骨、筋肉、神経の章だけで、運動と関わりの深い領域だったので、トレーニングの知識などを交えながら行う講義は、運動指導が専門の私にとっては得意分野を生かせるものでした

ところが、何年か非常勤講師を担当するうちに、夏休みや国家試験直前の補講を頼まれるようになり、さらにはご年配の他の生理学の先生がお辞めになられたのを機に、生理学のテキスト全編の担当を任されるようになりました

そうなると、運動と関わりの深い筋肉や神経、呼吸循環器系ばかりでなく、消化器系や生殖など、これまでほとんど専門的に勉強したことのない領域まで教えなければならなくなり、腹をくくって一から勉強しました

当時すでにフリーのインストラクターとして、週15本くらいのレッスンを持っていたので、時間的にはかなり大変でしたが、テキストの要点を板書しやすいように自筆のノートにまとめていくのは、学生時代に戻ったようで楽しかったです

 

 

 

 

 

 

 

B5のノートを見開きに使い、右半分にはテキストの要点を板書用にまとめ、左側には、国家試験の過去問や問題集の中から、関連の深い問題を書きだし、講義の中で

こんな問題が国試であったよ

と、紹介していました

 

 

 

 

 

 

教える内容が何であれ、誰かに物事を教えるためには、自分がしっかり学んでいないとダメ

それは今も変わりません

生理学であっても、エクササイズであっても、教えるためには学ばねば!

 


ミッション2

フィットネスインストラクターの穂積典子です

https://yumeblo.jp/norimon/2019/archives/2392

↑ミッション1があるのだから、その続き、2があるはずですね(笑)

その二つ目のミッションを、昨日完了してきました

 

 

 

 

 

 

 

2013年に東京で開催された時以来の、体力医学会での発表です

今回の発表演題は、

グループエクササイズとしてのステップ運動によるロコモティブシンドローム予防効果の検証

昨年、日本健康体力づくり事業財団の研究助成で行ったプロジェクトについて、その成果を発表しました

研究内容については、こちらからご覧になれます

http://www.health-net.or.jp/tyousa/josei/houkoku/josei_jissenH30.html

 

 

 

 

 

 

今回は、このプロジェクトのためにスタジオを提供してくださり、参加者の募集や体力測定などで、スタッフの皆さんの協力なしにはできなかった、健康増進センターACTの所属として発表させていただきました

ACTには、週一回3本のレッスンを担当しているだけですが、かれこれ13年半お世話になっています

そのACTがあるつくば市で体力医学会が開催されるので、そこでの発表を目標に、助成金の申請から2年越しで進めてきたミッションが、ここでようやく一区切りつきました

 

今回の学会では、このようなテーマのシンポジウムがありました

 

 

 

 

 

 

 

音楽が運動に与える影響について、4人先生方がそれぞれの研究成果などについて講演され、音楽を使って運動指導している私たちインストラクターにとっては、とても興味深く役に立つお話ばかりでした

学会は9月19~21の三日間、その前日はACTで3本のレッスンで、これで四日連続のつくば通い

ガソリンがあっという間になくなります(笑)