インクルーシブ保育

今朝、準備をしながらテレビを見ていたら「インクルーシブ保育」というのを紹介してました
インクルーシブ・・・とは、”包み込む”とか”包括的”という意味です
実際の内容はというと、あらゆる子供たちを一緒に教育するというもの

具体的には、国籍、人種の別もなく、男女はもちろんのこと障害者も健常者も
同じ輪の中で教育を受けます
誰しもが一人ひとりは個であり、何の特別もなく同じだという考えです
その中で、”自分と違う個”と付き合っていくスキルを磨くわけです
誰かが困っていたら助けたり、違う考えの者同士が上手くやっていくにはどうすべきかなど・・・
社会に出たときになるべく早い段階で適応できるようにする、言わばミニ社会です

紹介された保育園では、クラス設定に「年齢」というもう一つの条件がありました
過疎の学校なんかでもありますが、年齢の違う子供たちが一緒に授業を受ける
年齢の縦割りです
一つのグループに3歳、4歳、5歳の子供が7~8人
それが3グループほど集まって、1クラスになってます

このグループでは、5歳の子供がリーダーです
3歳、4歳の子供がうまく生活できるように手助けします
その手助けがどうしたら上手くできるのか、5歳児同士で考えます
先生はあくまでも助言をし、それすらも正解ではないかもしれない・・・というスタンスをとります
子供たちに考えさせ、行動させるのです
失敗もありますが、そこからまた正解を子供たちの力で導き出していきます
そして、この3歳4歳の子供が5歳になったときに、
自分たちが見てきた、やってもらったことを、今度は自分たちがやるんです
とても良い教育方法だな・・・と思いました

私たちのフィットネス業界は、この20年ほどで大きく躍進してきた業界です
その為か、他の業界に比べて年齢層がとても低いです
エネルギーに満ちた若者が業界を引っ張って行くのはとてもいいことなのですが、
見ていて、「もう少し何とかしてあげたら・・・」と思うことがしばしば。。。
それは後輩の面倒を見てる様子がない!!ということ
会社の研修や決まったタイミングでは世話をするものの、
必要に応じてアドバイスをしたり”ただの飲み会”ではなく話を聞いてやる・・・ということが見えません

考え方が古いのかもしれませんが、私たちの時代は先輩にたくさんお世話になりました
仕事内容や金銭面、私生活に及ぶまで・・・
とある先輩が、遠慮している私にこう言ったことがあります
「してやりたいと思うのだから素直に受けろ。ただ有難いと思うなら同じことを後輩にすればいい。」・・・と

現代は家族ですら友達のように付き合う時代です
それもいいのかもしれませんが、やはりあるべき形はいつの時代も変わらないと思います

できる者や経験者が、できない者や未経験者を助けるのは当たり前の事です
インクルーシブ保育、将来へ向け充実の教育になっていくことを願っています