芸術映画

芸術映画と言っても、映画自体が芸術作品・・・というわけではありません
いや、ある種芸術作品なのかも知れませんが、
ここでは芸術家を扱った映画・・・ということにしておきましょう

今日、名古屋のセンチュリーシネマで「草間彌生~インフィニティー」を観てきました

草間彌生のこれまでの活動や思いを赤裸々に表現した作品です
今や1人のアーティストでこれだけの集客ができるのは草間ただ一人ともいわれる芸術家
その草間彌生の苦悩や挫折、耐えながらも日々作品を作り続けた経緯や成功の功績を観ることができます

今ではポップな作品で知られる草間彌生
私は「彌生ちゃん」と呼んでいますが・・・
彌生ちゃんの作品の中には暗いものもたくさんあります
心の中の悶々とした思いがそういったものを作らせたのでしょう

まだ女性芸術家や前衛芸術家が認められなかった50年、60年代
彼女は世界の中で一人で戦っていました
布で作ったナマコのようなもの(ソフト・スカルプチャー)をたくさん集めた作品や鏡の部屋の作品も、
世界で初めて作ったのは草間彌生です
しかしながら、明らかに草間を模倣し後に同じような作品を発表したクレス・オルデンバーグや
アンディー・ウォーホールが認められていく・・・

そんな日々が続く中、彌生ちゃんの心は壊れていくんです
このあたりは初めて知った内容で、彼女の気持ちを思うとやり切れないと同時に
彼女の人としての深さを感じました
この映画で明るくなれたのは後半の30分
草間彌生という唯一無二の芸術家が世界に認められ、
今もなお力強い、そして希望あふれる作品を作り続けていることが知らされます

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先週の日曜は「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観てきました

ちょっと寂しく切ない内容ではありますが、これもとてもいい映画でした
私は少しはゴッホについて知っているので大丈夫でしたが、
ゴッホの映画を観に行く前に予習をしていくとよりわかると思います
特に弟テオやゴーギャンとの関係を知っているといいです
映画ではそのあたりがサラッと描かれているので・・・

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さて、二週に渡って芸術家を取り上げた映画を見たわけですが、
二人に共通して言えることがいくつかあります
それは純粋であるがゆえに人にうまく認められず心が壊れていく
しかし更に他人と思いを共有したいと強く願いそれが作品になる
その思いに計算や打算は無く、平穏や平和を願っているのだと感じた!!
そしてそれが、大して芸術に詳しくもない私すら虜にする二人の魅力なのだと思う

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名古屋の街は、もうすっかりクリスマスの装いでしたよ
もちろんグルメもありますが、そちらはインスタグラムでお楽しみください
IDが不明な方は、「インスタグラム」というページでご確認ください

今年の高島屋のクリスマスはこんな感じ

クリスマスでは無いですが、14周年を迎えたラシック(三越)では・・・

22日(金)に公開になったばかりのアナ雪

そして、ボタンを押して「14ね~ん、いうよね~!」(はるな愛の口調で)

ラシック裏通りの大津通りもイルミネーション

年末が近づいたこの時期に、素晴らしい映画にめぐり会えてとても幸せです
来月には上野のゴッホ展へ行ってきます!!

今年の締めくくりも気持ち良く終われそうです!