初めて国民医療費が減少
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2月25日(木)のヤフーニュースに掲載された
東洋経済オンラインの記事です。
「2020年度(2020年4月~2021年3月)の
国民医療費が、前年度から
2~3%台の幅で減少しそうだ。
このような大きな低下は、
国民皆保険となった
1961年4月(1961年度)からの
60年間で初めてである。
この理由は、
「新型コロナウイルス感染症の
流行に伴う病院の受診控え」
とされているが、
実際にはそれほど単純ではない。
背景には、
新型コロナウイルス感染症対策の結果、
ほかの感染症が大きく減少するなど、
疾病構造が急激に変化したほか、
受診の一部にあった『不要不急』
のものが顕在化したことがある。」
コロナ禍で、結果的には良かった
事実の一つになりそうです。私は「受診控え」と「不要不急」を
同じ意味で理解しています。これが、国民医療費の減少の
要因のひとつと考えられると
私は想っています。インフルエンザの
流行がなかった原因が
手洗いとマスク着用と判断するには
根拠が明確でないと想っています。
「特徴的なのは、
診療科によって影響の
程度が違うことだ。
医科診療所のレセプトの点数に基づく
2020年4~11月の前年同月比
(前出の社会保障審議会
医療保険部会資料)は、
皮膚科、産婦人科がほぼ前年並み
であるのに対して、
小児科
(単純平均で前年同期比27.8%減)、
耳鼻咽喉科(同26.4%減)、
外科(同11.4%減)の
マイナス幅が大きい。
それらの診療科の受診が
減った理由として、
例えば次のような考察がなされている。
新型コロナウイルス感染症対策の
結果として、あるいは
『ウイルス干渉』と
呼ばれる現象により、
インフルエンザなどの感染症が
大幅に減ったことで、
小児科の患者も大きく減少した。
いわゆる『受診控え』によって、
予防接種を受ける小児も減った。
全国どこに住んでいても、
中学生までであれば
医療費の自己負担は非常に少なくてすむ
ようになっている。
それは福祉施策・少子化対策
になるなど、
さまざまな意義があるが、
安易な受診、
いわゆる『コンビニ受診』
をもたらす側面もある、
と指摘されている。
2020年度は
新型コロナウイルス感染症の影響で
『コンビニ受診』が減ったことも
小児科に影響した、とみられている。
2020年の春から
マスクの着用が当たり前になったが、
それが花粉症の予防につながり、
耳鼻咽喉科の患者が減った、
と推測される。 」
私は、耳鼻咽喉科と胃腸科の
二つの病院の間にある
門前薬局に勤務しています。昨年のコロナの流行と
耳鼻科の患者様の動向は
本当に明確でした。特に、耳鼻科さんに受診に来られる
お子さんの動向が顕著でした。
「また、『受診控え』あるいは
『受診抑制』とも呼ばれる
国民の行動は、
短期的に見て、健康の悪化に
つながったわけではない。
例えば、
厚生労働省が今年2月22日に公表した
人口動態統計速報によると、
2020年の死亡数は138万4544人で、
前年比0.7%(9373人)減。
これは11年ぶりの減少である。
この約10年、高齢者の増加を背景に、
死亡者数は毎年2万人前後の増加を
続けていただけに、
2020年は実質的には
死亡者数が約3万人減少した、
と見ることができる。
新型コロナウイルス感染症による
超過死亡などはなかった、
と考えるのが妥当だ。」
この解説は初めて学びました。
約3万人減少した内訳など、
もう少し知りたい数値は
ありますが、『受診控え』あるいは
『受診抑制』は、国民の健康の悪化に
つながっていないことは
間違いなさそうです。
「新型コロナウイルス感染症の流行を
契機とした『新しい生活様式』が
続くのであれば、
疾病構造も確実に変わっていく。
それを踏まえて、
医療の仕組み、医療提供体制も
変えていかなければならない。
国民医療費の動向は、
そのための指標になる。」
医療費の今後に対し、
医療の仕組みを
変えていく必要があることは
間違いないと想っています。しかし、私は、このコロナ禍での
医療費の減少は、一時的なことだと
想っています。ワクチンが普及し、
コロナウイルスのへの
人々の想いがかわれば従来通りの生活様式に
徐々に、戻ってしまうの
ではないか。日本人の感性は
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
だと、残念ですが、想っています。私自身は、そうならないように
心掛けたいと想っています。
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