改正組織犯罪処罰法に対する懸念
あなたの頼れる御用聞き 北浦一郎です。
公教育、命の大切さ、環境、女性活躍
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6月11日(日)の中日新聞の社説です。
「まさか自分が逮捕されるなんて
思ってもいなかったんだ」。
ベレー帽が似合うその人は
東京・永田町の議員会館で
マイクを握っていました。
北海道旭川市に住む百一歳になる画家、
菱谷(ひしや)良一さん。戦時中に
治安維持法違反で逮捕された経験があり、
全国組織「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」
が五月に行った国会への請願行動に
参加するため、高齢を押して駆け付けたのです、
とする社説です。
「労働組合や文化芸術活動も
『共産主義を広める行為』とみなされれば
弾圧可能になり、
生活図画事件で有罪となった
人々にも目的遂行罪が適用されました。
41(昭和16)年の改正では
国体変革を目的とする結社だけでなく、
それを支援する『支援結社』や
『結社にあらざる集団』まで
取り締まりの対象とされ、
適用範囲は飛躍的に広がりました。
特高や検察が脅しとすかしで
有罪証拠をでっちあげたことは
菱谷さんらの例でも分かります。」
政府が日本を思い通りに動かす
手段として行われた事実です。この反省を踏まえて
戦後、日本が生まれ変わりました。政府を憲法という檻の中に
閉じ込めてきたのですが、安倍政権以降の政府は、
この檻から抜け出そうとしています。
「その菱谷さんが今、心配しているのが、
安倍政権時代に成立が強行された
『共謀罪』の趣旨を含む
改正組織犯罪処罰法です。
共謀罪の対象は組織的な犯罪集団に
限られていますが、
内心に踏み込んでの処罰が
可能となっていることで
『現代の治安維持法』と呼ぶ
専門家もいます。
菱谷さんは
『“共謀罪”法は治安維持法そっくりだ。
狂気の時代を繰り返しては
ならない』と強調します。
国民全体を弾圧対象にした悪法の歴史を
再来させてはなりません。
『平和を守りたい』。
菱谷さんが鳴らす警鐘にこそ、
耳を傾ける必要があります。」
国会が終盤に差し掛かり、
政府の国会運営に対する
強引さが目に余ります。メディアも大きな声で批判を
しなくなった気がします。「政和を守りたい」とともに
「市民の生活を守りたい」と
声をあげていきます。
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