認め合いが子を救う

あなたの頼れる御用聞き 北浦一郎です。

公教育、命の大切さ、環境、女性活躍
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皆様のご意見も
是非、お寄せいただければ幸いです。
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1月7日(木)の中日新聞の「特報」です。

いじめを受けて自殺した14歳の中学生。
その自殺の原因の調査を担当された
教育委員会の指導主事の方の生き方
についての記事です。

「他の職員と分担して進める予定だった
 聞き取り調査を、渡辺は率先して
 一人で行った。

 対象は同級生や教員だけでなく、
 篠原が通っていた学習塾の
 他校の友人にも及んだ。

 その数は120人以上になった。」

「週末には必ず宏明宅を訪れ、
 解ったことをすべて報告した。

 両親も知らない学校での
 篠原の姿が少しずつ
 浮かび上がっていった。」

渡辺さん生き方そのものが
この調査の進め方だと想います。

その想いがご両親にも
見えなかった学校での姿に
つながっていきました。

「B4判46ページの報告書を
 完成させたのは、篠原の死から
 3ヵ月後。

 大半は篠原が何を思い、
 どんなことを気にかけていたのか
 などに割き、

 いじめについてはほんの数ページに
 とどめた。

 渡辺は
 『生き方報告書のつもりで書いた』
 と振り返る。」

この報告書を私はまだ、
読んでいません。
読めるものなら、
読ませて頂きたいです。

加害者は非難されるべき
ではあるとも想いますが、
この視点も必要だと想います。

「渡辺がいのちの授業で必ず紹介する
 エピソードがある。

 篠原は生前、
 授業で創作した物語を発表した。

 弟のクリスマスプレゼントに
 オルゴールをあげるため、
 無理して必死に働いた兄が
 なくなってしまう物語だった。

 笑える筋書きでもないのに、
 同級生たちは笑った
 同調して教員も笑った。

 篠原は途中で読むのをやめた。

 渡辺は、周囲の無理解と嘲笑
 篠原の死に大きな影響を与えたと
 みている。」

「『いじめはなくならない。
  同調圧力は大人だってつくる。

  でも一人一人が
  自分のことを認め
  お互いの違いを認め合う
  ことができれば、

  自死する子は減るはずだ。

  自死する子を出すような世界じゃ、
  真矢さんに顔向けできない』

 今の世界を変えたいと、渡辺は
 大学で教員志望者に教えることを
 目標に据えている。」

これからの社会で
大切なことと想います。

一人一人が自分のことを認め
お互いの違いを認め合う

性教育でも同じ言葉がありました。
大切にしたいと想っています。

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  • コメント ( 2 )

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  1. Wozéqui

    いつも大切な問題提起、ありがとうございます。

    今回の問題は、いわゆる日本人は皆(ほぼ)同じとして、
    学校教育でも単一化、いわゆる良い子の「金太郎あめ」
    (=どこを切っても同じ)を作ろうとしているところにも
    問題の原因があるように思います。

    ***

    私が好きな国=フランスを見ますと、残念ながら、
    ある部分=職業の選択では、日本以上に差別的傾向が
    あるように感じます。

    職業の選択についての観察の見解は個人的な考え方ですので、
    記載すると誤解される恐れがあるため、
    ここで詳細内容をタイプ打ちすることは避けますが、
    実際に職業と人種の関係を見ると、傾向を感じます。

    しかし、こうした社会情勢があるからか、
    音楽の世界では、人種を越えた温かい交流を見ます。

    白人も黒人も、ヨーロッパ系も中東系もアジア系も、
    音楽を通して個人的に良い関係=交流を持とうと
    しているように思います。

    実際に(日本からはインターネットで)テレビ音楽番組や
    SNS(Facebook、Twitter)で見ることができます。

    ***

    いわゆる「日本人だけ」という同一的な、「金太郎あめ」の良い子を
    求める発想から飛び出し、多様性を尊重し、社会全体で
    物事を広く温かく捉えることができるようになっていくことが
    大切と思います。

    ここまで、ご確認くださり、ありがとうございました。

    • 北浦 一郎

      コメントを頂きながら、対応が遅くなり、
      申し訳ありません。

      日本に国内に限った、
      私の想いを返信させて頂きます。

      私たちの子どもの頃の高度成長時代に
      経済界が求めていたのは、
      全員が同じ方向を見て、同じことを考える人々
      では、無かったでしょうか。

      今の教育界はいまだに、
      この考えのもとで行われていると想っています。

      しかし、今後の成長は地球環境を含めた
      幅広い視野で、多数のバランスを取りながら
      進める必要があると想っています。

      そのためには多様な意見が生まれ、
      多様な意見をすりあわせながら、
      成長していく必要があると想っています。

      今の教育を変える方策は、
      現在、残念ながら持ち合わせていません。

      保護者の皆様と私たち地域住民(市議会議員も含め)で
      どう行動していくか考えていきます。

      熊本市教育委員会の変化や
      今後の岐阜市の動きがきっかけで、
      変化が生まれてくることにも期待しています。

      今後とも、宜しくお願い致します。