「否定しない」姿勢
あなたの頼れる御用聞き 北浦一郎です。
公教育、命の大切さ、環境、女性活躍
について、
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をお届けしています。
皆様のご意見も
是非、お寄せいただければ幸いです。
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「こたつが置かれた空き教室。
高校生と社会人が
膝をつき合わせる。
『先週遅刻したとき怒られたぁ』
『怒ってないよ。
でも単位、やばいやん』。
京都市伏見区の伏見工業高(定時制)。
午後5時半の始業まで、
ゆるやかな時間が流れる。
認定NPO法人
『D×P(ディーピー)』(大阪市)と
京都市ユースサービス協会による
生徒の居場所づくり事業。
両団体の20~30代の
運営メンバーが週1回常駐し、
話し相手になったり、
相談に乗ったりする。」
私は定時制の高校の実情を
知りません。こんな風景があるのは
珍しいのではないでしょうか。
D×Pの理事長は
今井紀明さん。
2004年のイラク人質事件で
当事者になった方です。
劣化ウラン弾の被害調査で
訪れたイラクで武装勢力に拘束され、
帰国後、社会から
大バッシングを受けました。
「事件後、批判の手紙が山ほど届いた。
1年以上たって、
手紙を書いた人たちを理解したい
との思いに駆られ、
返信したり、
会いに行ったりした。
面と向かって30分ほど話を聞くと、
相手が今井さんの話に
耳を傾けるようになった。
味方になってくれる人
もいた。」
「D×Pは、
社会人のボランティアらが
つらかった経験や仕事について
話す授業や進路相談も行う。
若者や教員が信頼を深めるのが、
D×Pが大切にする
『否定しない』姿勢。
今井さん自らが
実践してきたことだ。」
今井さんが、ご自身を
批判された方に会いに行かれ
批判者のご意見を聴く、その姿勢から
D×Pが大切にする
『否定しない』姿勢が
誕生したのです。
「昨年4月、15年ぶりに
イラクを訪問した。
前回は何もできなかったが、
今回は難民キャンプを視察した。
『つらい状況だが、
それでも家族で支え合って、
なんとかやっていこうと
していた』。
翻って日本
『孤立させられていて、
一緒にいられる人がいない。
イラクと日本、
どっちの状況が
いい悪いじゃなくて、
僕が集中しなきゃいけないのは
日本の課題だなって感じた』」
コロナ禍になって、
さらに孤立化の状況がすすんだと
私は想っています。そして、今、日本の社会は、この
『否定しない』姿勢が
求められていると
私は想っています。
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