保険あって介護なし
あなたの頼れる御用聞き 北浦一郎です。
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10月26日(水)の中日新聞の記事です。
利用者が広範囲に点在し、
移動に時間がかかる中山間地域の訪問介護。
現行の介護保険の仕組みでは
移動時間を考慮しないため
採算が取れないとして、
八つの自治体が国に対し、
制度の見直しを求めているという記事です。
介護保険を運営する自治体が
国に異議申し立てをするのは異例
とのことです。
「高齢者福祉論」の授業で
先生もご指摘されていました。
国は、住み慣れた自宅での生活を
保証しているのではなく、
「住み慣れた地域」として、
地域の施設に高齢者を集めることを
前提としている。
このご指摘の通りの実情が
制度の見直しの異議申し立ての背景です。
「異議申し立てのきっかけは、
町が事業者と行っている意見交換会。
『サービスの提供時間より、
移動時間の方が長い』
『移動に時間がかかっても
ヘルパーは“必要とされている”
という強い使命感で
仕事を続けている』
などと現場の状況が伝えられた。
厚労省は
移動時間も介護報酬に含まれている
という立場。」
現在の会議報酬制度では
記事でものべられている通り「遠すぎる」として訪問サービスを
断られる利用者がおり
「保険あって介護なし」となり介護保険がかけ捨て状態という
介護保険の意味が無くなっています。対策の検討が必要だと
私も想っています。
「介護保険に詳しい
淑徳大の結城康博教授は
『採算が取れず事業者が進出しない
中山間地域では、
介護保険はサービスが利用できず
掛け捨て状態。
制度の問題点が顕在化
してきたといえる。
社会保険で
カバーできないような地域の
訪問介護は、
国庫負担の介護事業として
行うべきだ』
と指摘している。」
ご指摘に、なるほどと想いました。
介護保険の保険金を支払っている
皆さんの公平性を考えると
国庫負担の介護事業が
適していると想いました。保険料が掛け捨てになる
高齢者が発生しないような
制度が必要だと想っています。
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