物価上昇に苦しむ病院給食
あなたの頼れる御用聞き 北浦一郎です。
公教育、命の大切さ、環境、女性活躍
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3月18日(火)の中日新聞の記事です。
入院中の食事に「味が薄い」「冷たい」と
ぼやいた人もいるのでは。
3食出る「病院給食」が、食材や人件費の高騰、
人手不足に揺れている。
国が定めた病院給食の基準費は
4月から2年続けて引き上げられる見込みだが、
給食事業を受託する会社が撤退する事態も
起きている、とする記事です。
「病院給食の基準費は
公定価格だ。
病院独自の判断では
高騰した食材費や人件費を
転嫁できない。
2006年、基準費は1日あたりから
1食あたりへ変更に。
患者が
食べた回数の金額分
しか病院に入らず、
入退院が激しい病院は
やりくりが特に
厳しくなった。」
病院給食の基準値の変遷を
学びました。また、厚生労働省の17年の調査結果で
患者1人につき1日あたり、給食会社に全面委託する病院で
平均 661円、
直営で平均706円の赤字だったことも
学びました。値上げの変遷は、
現状に何かの調査結果の
上昇分を上乗せする実態を把握しようとしない
机上の空論だと残念に想いました。病院の経営状態や病院規模、
存在する地域、すべてに
一律の公定価格を当てはめることは
無理があると想いました。
「同社は
省力化や労務コスト削減
のため、
複数の福祉施設の食事を
1ヵ所で作り、
調理済み食品を届ける
セントラルキッチン方式
を、昨年4月から
本格化させた。
ただ、病院給食は
患者の病状に合わせた食事
が必要。
現状で
病院の分も作るのは難しい
という。
今後は患者の個別対応
についての
見直しが鍵となる。」
記事にある、
「病院が給食を出せなくなると
無床化や廃院も
視野に入れざるを得ない」や、今村理事長の
「給食が病院経営のアキレス腱
になるかもしれない」
に、同じ想いです。高齢者や病人といった弱者が
安心、安全に生活できるための
社会保障制度が人件費や物価に対してコスト削減を考えねばならないことを
私は残念に想います。「人の命」と「お金」を
天秤にかけることに
私は違和感を感じます。
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