『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』
闘う人が好きです。
私は闘わない(闘えない)人なので。
破天荒な人が好きです。
私は破天荒に生きてこなかったから。
今後も破天荒には生きられないと思うから。
この本に出てくるのは
闘う女性たち。
そして破天荒な女性たち。
自分の求める何かを得るために。
在りたい自分で在るために。
世の中の不条理を覆すために。
それはそれは勇ましく、我が道を切り拓いた女性たち。
でもこの本ではそんな女性たちのわかりやすい強さだけでなく
弱さ、脆さ、普通さも同じくらい描かれていて
彼女たちが決して偶像ではなく、生身の人間としてリアルに感じるのです。
著者ジェーン・スーさんの言葉が、表現が秀逸。
決して対象を褒め称える文章ではなく、
淡々と思える文章の中に
鋭い観察眼によるところの分析が潜り込ませてある感じ。
この本は著者がその眼で見て、肌で感じた
女性たちを著者の言葉で表現されたもの。
違う方が書いたらそれぞれの女性たちはまた全く別人のように
思えるのかもしれません。
どの章も素晴らしいのですが、
私は特に一条ゆかりさんの章が一番衝撃的でした。
あとがきで著者が見出したこれら女性の共通点。
「他者と自己のたゆまぬ観察と分析があり、鍛えぬいた客観性があり、それ以上の主体性があり、信念を曲げないことと、他者の期待に応えることの両方を叶えるための永遠の微調整がある。自分以外の言いなりにはならないのも、大きな共通点だ。つまり、自分の人生の舵を決して手放さない。」
こんな女性になりたいものです。
あたちも闘うオンナ。
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