『ケイコ 目を澄ませて』

 

『ケイコ 目を澄ませて』

心にジワリジワリと染みる映画。
すっごく良かったです!

「非日常」が映画の大きな魅力の一つ。
自分の日常や人生ではとても経験できない世界に
没入し、追体験できるのがいいですよね。

この映画は、と言えば「ザ・日常」
見える景色も、聞こえる音も。
仕事も、家での生活も、人との関わりも。

ボクシングは自分の日常にはないけれど
それでも自分の日常かのように入り込んでしまう。
私たちの日常って実はドラマにも映画にもなるものなんだ!
となんだか感動。

才能は、ないなぁ。
でもね、人間としての器量があるんですよね。

予告のこのセリフを聞いて
是非観てみようと思ったのです。
実際全編を通して一番印象に残るセリフでした。

最高の褒め言葉、だよなぁ。
「人間としての器量」
ってなんだ?の探究も含めて器量のある人になりたい。

この映画は16ミリフィルムで撮られたとか。
それが日常感を増幅させているのかな?

私は特に「音」が際立って感じられました。
電車の音、雨の音、
サンドバッグを殴る音、床が擦れる音。

日常に音は溢れている。
でも意識しないと聞こえない。

「五感を研ぎ澄ませ!」
そう自分に叫びたい気持ちになりました。

五感で受け取った情報は脳に直結している訳だし
そこから確実に心へと繋がっているのですからね。

最後のシーン、主役のケイコの心の動き。
観ている人によって解釈が様々だろうなぁ。
観た人と語らってみたいなぁ。。


早起きさせたと思ったら自分だけ遊びに行って。。

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