『無人島のふたり』

 

ある日病の診断を受け、
あなたに残された時間は4ヶ月程、と告げられる。
ドラマや小説のようなそんな事、実際に起きてしまうのです。

作家、山本文緒さんが病の宣告を受けてからの日々を綴った日記。
『無人島のふたり』

精神科医エリザベス・キューブラー氏は「死の受容過程」を5段階と唱えました。
第1段階 否認と孤立(Denial & Isolation)「何かの間違いだ!」
第2段階 怒り(Anger)「なぜ自分が!」
第3段階 取り引き(Bargaining)「~するからもう少しだけ」
第4段階 抑うつ(Depression)「何をしてもダメなのか」
第5段階 受容(Acceptance)「死は自然なことだ」→心の平穏

でもね、いきなり「4ヶ月」を突きつけられたら
この過程を一つ一つ辿ることさえ難しいと思うのです。

私の人生は充実したいい人生だった。
ー中略ー
だから今は安らかな気持ちだ…

そんな簡単に割り切れるかボケ!と神様に言いたい気持ちがする。

これが偽らざる本当の想いですよね、きっと。

先日、自分のパートナーである動物を残して自分が先に逝くことになったら…
という話をしていました。
考えただけで胸が締めつけられる思いです。

アテナは強い子だし、人が大好きだから
どこに行っても、誰と暮らしてもきっと大丈夫!
いくらそんな風に考えても胸の詰まりは全く解消されません。

結局のところ、「今」を
一緒にいられる「この瞬間」を
大切にする。

永遠ではない「今」を生きる。
それしかできないのだな、と思うのでした。


メメント・モリ

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