『あの日』
STAP細胞の論文騒動。
あの日あの時何が起きていたのか。
公の場で自分の想いを自分の言葉で発することを許されず
手記という形で出版されたようです。
研究の内容がとても細かく書かれています。
そして騒動の最中、何が起きていたのか
小保方さん本人が何を見て何を感じていたのか詳細に書かれています。
研究の内容は私にはさっぱり分かりません。
そして結局何が、誰が悪かったのかも私にはよく分かりません。
でも論文の筆頭著者として祭り上げられ
抗えない凄まじい渦に一気に飲み込まれてしまう様は
読んでいて恐怖を感じました。
メディアの報道やそれによる世間の冷たい目、のみならず
信頼していた近しい組織・人による情報のリーク。
もう何も信じられなくなってしまいますよね。
本人に非がある部分もあるのだとは思います。
でも
「もう一度人生をやり直すことができるのならやはり研究者の道を選ぶ」
という若者を永久にその道から追放してしまうのは切なさを感じます。
今何をされているのか存じ上げませんが
どうか一人の人として尊厳が失われることなきよう願うばかりです。
人を追い詰めてはいけないわ。
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