絶えず流れる砂時計
年に一度の大学病院受診日。
3年前、ひょんなきっかけで見つかった肺の病気。
原因は不明。
今のところ治療法や薬はなし。
ただ進行は緩やな事が多いとのことで
年に一度の経過観察をしています。
3回目の今回はレントゲンの他に
呼吸機能の検査も行いました。
3年間のレントゲンを並べてみると
すこーし進行していることが分かりました。
今後の進行速度は誰にも分かりません。
先生にも。
「20年後、70歳になる頃に息苦しくなるかもね。
その間に薬が出来ていればいいけどね。」と先生。
先生が診ている同じ病気の患者さんの中には
60代で在宅酸素療法になっている方もいるとか。
先の事は分からん、という事ですな。
その間に他の病気になる可能性もあるし。
年に一度のこの受診日は
時限爆弾のスイッチが入っていないかチェックする感覚でした。
でも今回思いました。
ある時スイッチが入るのではなく、
砂時計の砂が絶えず流れているイメージだな、と。
そしてそれは病気でなくてもそうなのですよね。
しかし大学病院には人が溢れています。
全ての診療科で。
病院は行く必要がなければ足を運ばない場所なわけで、
だから来ている人には何かしらの理由がある。
普段病院と無縁の生活をしていると気付かないけれど
病院を必要としている人がこんなにも多くいることに驚きです。
病気の種類も症状も進行度もそれぞれ。
その人の家族関係やどんな人生を歩んできたのか、
今どんな状態なのかも一人一人違う。
病院は色んな人の色んな想いが渦巻く場、ですね。
頻繁に通わなくてはいけない人、
入院しなくてはいけない人も沢山いる。
そして患者さんやご家族のために
献身的に働く多くの方々。
自分のことばかりで頭がいっぱいな自分が
恥ずかしくなります。
自由に動ける今、この身を使って
誰かのため、世の中のために何かしたい!の思いが強くなりました。
私にできることを
私にできる範囲から。
最後に先生からの「来年また会いましょう!」の言葉に
なんだか清々しく爽やかな気持ち。
「来年はコロナはもうないからね。」と先生。
呼吸器内科の先生が仰るのでなんだか心強い!
また一年、明るく健やかに過ごし、
来年も元気に先生に会いに行きたいと思います。
明るく楽しく健やかに!
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