セミナー三昧の夏 その3
9月も半ば
朝晩は少し涼しくなり、エアコンの風がむしろ寒いくらいになりましたね。
夏に書き残していたこちらのブログ。
セミナー三昧の夏の最終回です。
〜乳がん術前術後の概要と実践 〜
これがこの夏最後のセミナーとなりました。
そして、今皆さんに1番伝えたい事。
去年の今頃、乳がんサバイバー向けの運動指導について学んだのですが、その時はどういう運動を提供したら良いのかがまだぼんやりしていました。
そんなぼんやりした状態のまま1年が経過。
そんな私を見透かしたかの様な今回のテーマは、見事に私のぼんやりを一掃してくれました。
運動が大切
そんな事わかってる。
じゃあ何故行動に移せないのか
•私は大丈夫!という過信。
•必要に迫られていない。
•そもそも運動が苦手、面倒。
こんなところでしょうか、、。
こういうのって、当事者になって危機感を感じないと、なかなか行動に移せないものです。
運動とは違いますが、
お酒やタバコを控えるように言われても止まれないのも一緒。病気になって、ようやく気づく事、、、。
だからこそ、いろんな人の心に届く様に、私たち運動指導者が発信し続けなければならないんだです。
私がここで書く事は、
あなたにとっては関係ない事かもしれませんが
あなたの周りの人が、その当事者になった時に、是非伝えてほしい内容です。
がんサバイバーとはなんなのか?
こちらに詳しく書かれてるので、是非参考にされてください。↓
https://www.daichougan.info/topics/170529_01.html
現代における乳がんによる死亡率は低く、助かる病気である。という事は、がんサバイバーとして生きる時間が長いという事で、これは、がん再発との戦い、術前に近い状態に戻れるのか?乳房を摘出した事による見た目の問題、衣服の着用、社会復帰などなど、その当事者になってみないとわからない様々な問題と共存するという事です。
肉体的、精神的双方において体力がいるのが、想像できます。
そして、術後の体力や気力回復の差を作るのは、術前の体力なんです。
つまり「運動」が大切。
と、こうなります。今既に運動習慣がある方は、運動に対するハードルは低いと思いますが、乳がん告知されました→運動した方がいいですよ。
となっても、運動習慣がない方にとっては、なかなか腰が重くて、その一歩が踏み出せないかもしれませんね。
その上、手術までに時間がなければなおさらです。
私は、このセミナーをうけるまでは、リハビリは術後でいいでしょ?て思ってましたが、そうではないようです。
元気なウチから動いておく。
そうすれば、いざという時も慌てませんし、術後の回復力が全然違うそうです。
そして、術後。
早期に運動を開始します。これ、凄く大事!特に乳がんの場合は、乳房を取る事で腕の可動域に制限が出てきます。傷が完治していない場合の運動の順番というものがありますが、具体的にどんな運動をしたらいいのか?って、病院からは詳しくは伝えられないみたいです。
パンフレットなどはもらう様ですが、わかりにくかったり、、、。
病院でのリハビリ期間は限られてます。その後、どうやって運動したらよいのかを専門的に指導する人がまだまだ足りてないようです。
そして、話を聞いてくれる人。
このセミナーの講師ご自身が乳がんを経験し、
乳がん患者さんへのサポートが本当に足りてないと思ったそうです。
そして、今年の4月に乳がんの手術をしたという女性の生の話も聞く事が出来ました。
が、がん専門運動指導者の必要性をヒシと感じた私です。
今、自宅をスタジオにしてピラティスのパーソナルセッションをしていますが、今後こ乳がん患者さんも受け入れていくつもりです。
皆さんも、自分には関係ない事でも、どこか心に留めておいてください。
身近な方で乳がんになった方がいらっしゃったら、運動の必要性を伝えてください。そして、私の様な人間がいる事、運動できる場所がある事も、、。