実家に帰省中~父の病気が教えてくれたこと~

休館日を利用して実家に帰ってきています。

時々ブログでお話していましたが、父は癌(大腸癌)の闘病中であり、発覚したのは3年前くらいで、既に手術ができない状態(ステージ4)でした。

少し前に治療の全てをやりきり、緩和医療に入っている状態です。

正直なところ、まだ、実感がわかないような状態で、毎日家族に電話をすると決めていたのに「今日はレッスンで遅くなってしまったから」などといって、時々怠ってしまっているような岸本です。

あるいは。

もしかしたら、「まだ生きてくれている」という幸せな状態を電話をかけてしまって、覆されるのが怖い、そんな怖れがあったのかもしれません。

父は癌の治療中とはいえ、緩和医療に入るまでは色々「できること」もあり、私も衝撃の告白をきいてからもどこか父の「死」が遠いところにありました。

それでも、確実に近づいているのだな、と感じる日々で、少し心がザワザワすることもありました。

私が、冷静に、そして楽しくフィットネスインストラクターの仕事も臨床心理士の仕事もやっていけるのは、周りの人の助けのおかげだなと感謝をする日々です。

いつもありがとうございます。

この父の病気が発覚してから、研修(カリエンテ含む)以外で代行を出したことはありません。

病気も怪我もなんとか調節しながら笑顔でレッスンさせて貰いました。

もしかしたら、明日父がなくなり急な代行をだしてしまうかもしれない、と思うと(笑)謎の徳をつもうという心になり、受けられる代行は全部引き受けようと思って断らずやってきています。

そのおかげで、色々な出会いがあり、学びがありました。

今の自分があるのは、間違いなく父の病気が発覚し、真剣に「生きる」ということと向き合っているからだと思います。

あと、こういう緊迫した状況の中で、リフレッシュのために時々他の先生のレッスンを受けさせて頂いています。(仕事で入っている場所とプライベートはきっかり分けたいので、ちゃんとお金を払って一般の客として潜入しています)

勉強のためにレッスンに入ることもあれば、時々本当に(笑)われをわすれてウェーイ(笑)ってなってることもあるのですが、それふくめて今の私には良い毒抜きで(笑)

明日からの「笑顔の自分」を取り戻せています。

色々言われているのも承知していますが、

自分の今の生き方は、誰に恥じることなく、自分の「ありたい姿」「生きたい生き方」のために努力しているつもりです。

こういう仕事をしていて、良かったなと思うのは、

100%人に好かれるなんてことは無理で、全ての人に承認されることは不可能で、必ず非難、批判の対象になるんだなってことです。

だったら、好きに生きよう、と。

だったら、自分の気持ちに正直になろう、と。

他の誰か、に判断の物指しを委ねるのではなく、

私は、私。

間違ったことをしてなくても、

悪く言う人なんて五万といる。

だったら、自分に嘘つかず、

自分を誤魔化さず、

ちゃんと生きることに向き合って、

やりたいことをやっていこう、って。

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久しぶりに父の顔もみて、「あぁ、そっか。うん。」と謎の納得もし、そろそろくるお別れに覚悟を少しずつ決めてきています。
毎回帰省のたびに「もしかしたら今日が父に会える最後かもしれない」と思いながら、どこか、それは遠くにあるものと安心しているところもあったのですが。

うん。

でも、「今日あえた」のが大事です。

今日も一日がんばりまっしょい。