フィットネスの意味とイントラのお仕事

こんにちは。

昨日は美容室に行きました。

美容室に行くと、気分があがります。

やっぱり髪って大事ですよね。

美容師さんに、「先輩にキャンディキャンディみたいな人がいるんです」とお伝えしたら「ダンディダンディ?」と聞き返されました。

ダンディダンディってなんぞ!(笑)

お仕事にプライドもって、丁寧に施術して下さる、素敵な美容師さんで、信頼してるんですけどね(笑)

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「仕事にプライドを持つ」

…って何の仕事でも大事ですよね。

プライドって傲りとか、偉そうとかそういうことではなく、信念であったり、譲れないもの、であったり、そういった意味です。

私の周りにはプライド、ー信念ーをもってレッスンを提供されている先生がたくさんおられます。

一番はじめにエアロを教わった先生をはじめ、自分のレッスンには絶対的な自信をもっておられる方が多かったです。

そこに到達するための不断の努力。

並々ならぬものだったんだろうな、と思います。

私は、まだ、試行錯誤なところもあって

「これが私のスタイルです」

とは定まっていないようなところはあります。

でも、「今日」よりも「明日」のレッスン。

「明後日」よりも「明明後日」のレッスン。

絶対に、よくしたい、よくするぞ!

という謎の気合いは常にあります。

そんな中で、尊敬する先輩インストラクターの先生がたからは「貪欲」に学ぼうと思っています。

「お客様」と「自分」のために、明日のレッスンに反映できるものはないか、とアンテナはってます。

広島の先生、地元の先生、県外の先生、そしてNBI繋りの先生。

どの先生からも刺激をもらっています。

今日はNBI繋りの先生(木田先生)から貰った気付きについてかきとめたいと思います。

私が臨床心理士にしろ、フィットネスインストラクターにしろ、

大事にしている(いた)ことは、

人が、色々なものに「出会う」ためのお手伝いをしたい、

という気持ちでした。

色んなものに出会い、結果、健康になれたら、こんな素敵なことはない、と思って活動していました。

楽しいもの、幸せだと感じる瞬間、

そういったものに人が出会えたら

明日1日頑張るための「力」が出せる、と信じていました。

私は、ダンスと先に出会い、そのあと競技エアロに出会いました。

とある競技出身のインストラクターの先生がフィットネスクラブでレッスンを持たれていたことがきっかけです。

自分の人生で、その先生と出会っていなかったら、「レオタードを着てエアロビクス」なんて、絶対にありえない、と思います。

だって、レオタードですよ?

私の中では、ほぼ全裸みたいなもんです!

ボディライン、でまくりじゃないですか!

体形にコンプレックスがある私が、レオタード…ハードル高いですし、考えられもしなかったです。

本当、勇気がいるとかいらないとかそういうレベルじゃないチャレンジです。

でも、綺麗に指先まで伸びた腕、揺らぐことのないしっかりしたアライメント、

誰よりも高く飛ぶ脚力。

全てに魅了されました。

競技エアロの教室だけで、その先生が活動されていたら、私が競技エアロに出会うことはなかったと思います。

「教室」のような、それを学ぶだけの場所だったら、私の人生は広がりをもたなかった。

フィットネスクラブでその先生と出会ったから、私の人生は大きく変わりました。

フィットネスクラブは色んな目的で通う人がいます。

年齢層も違います。

色んな方がいます。

比較的安価だからか、そういう「教室」よりも敷居が低いところが、人が新しいものに出会うにはピッタリの場所だと思うんです。

新しいことに出会う、

人生の選択肢が増える、

色んな種類のハッピーをもった人になれる。

それって人の強さを引き出すことだと思うんです。

ストレス社会のこの世の中で、辛いことがあった時に、「でも頑張ろう」と思える強さが身に付くと思ったんです。

大げさではなく、人生に絶望した時に、支えになる可能性だってあると思います。

楽しい、結果、健康に繋がる。

楽しい、結果、生きる力になる。

だから、私はフィットネスが大好きだし、

そういう業界で働いて、色んな方の健康に寄与したいと思っていました。

だから、「色んな人の健康のために」もあるのですが、

「色んな人の充実した人生のために」

「色んな人が、楽しい、幸せといった感情になれるように」

が表だつこともありました。

そのせいでしょうか。

少し前までの私のレッスンに対する「練習」は「いかに綺麗に動くか」に重きがおかれていました。

「かっこよく動きたい」

「メリハリアクセントつけて、ダイナミックに動きたい」

「手先、足先を伸ばしたい」

「高くジャンプしたい」

これは、別に私がキャーキャー言われたいからじゃなく、

視覚から、皆の「楽しい」といった感情や、「レッスンに出たい」という原動力にアプローチしたかったからです。

私がダイナミックに動くことで、レッスンに出てくださる方の動機付けが高まると思っていましたし、それは今でもそう思っています。

自分では、お客様のことを考えているつもりでした。

「どうすればわかりやすいか」

「伝わりやすいか」についても勿論考えます。

でも、一つだけ願いが叶うよ、なりたいインストラクターになれる魔法の力をあげるよ、と言われたら

「動きがカッコイイ、身体能力高い、ダンスの上手いインストラクターにならせて下さい」って言っていたと思います。

過去の私は。

だって、そういった動きが完璧で、カッコイイ動作のインストラクターのレッスンが、色んな人の幸せに繋がると思っていたんです。

ダンスはたかだか5分前後のステージで、そこで最高のパフォーマンスができるように全力を出しきります。

ステージでは、健康とか、安全とかよりも、見てくれる人に最高のものを見せたい、が勝ります。

ステージ(上のパフォーマンス)のように動くことで、

そんなイントラのレッスンがあることで、フィットネスへの動機付けが高まれば、

きっと皆が健康になれる。

…そんな風に思っていた私は、とにかく、自分が大きく、大きく動けるように練習していました。

実際に、昔、「さおり先生のエアロはさおり先生が高くジャンプして大きく動いてくれるから私まで動けるようになる気がする!楽しい!」

そういう風に誉められていたので、それが唯一の真実かのように思い込んでいたんです。

シャッセでは誰よりも遠く、

ジャンプでは誰よりも高く。

常にバウンスして、はずむように。

私には体幹が弱いという弱点と、脚の筋力が強いという強みがあるので、

そこでとにかく、足を酷使してダイナミックに動こうとしてました。

でも、

そんな無理矢理なやり方ではすぐボロがでます。

自分自身が「故障」してしまうんです。

でも、それさえ、ちゃんと考えれてなくて、そんなもんだと思ってました。

かっこよく動くのがインストラクターの使命だし、ダイナミックに動いてこそ、だと。

養成で口をすっぱくして教えて下さった先生の言葉はちゃんと胸に刻んでいたつもりです。

でも、養成で、お客様の健康と自分自身の健康のために動き、

安全に動いてもらうためにリードする、ということを学んでも、

強度と難度をお客様に合わせることはしても、自分の動きに関してはひたすらダイナミックに動かなきゃと思っていました。

だって、そういうインストラクターの先生が好きだったんですから。

私がいいと思ったものを伝えていきたいじゃないですか。

でも、違う、それじゃだめだ、と思えたのが木田先生との出会いです。

私がいかにダイナミックに動くか、よりも、

お客様がどう動けているか。

お客様にとって危険はないのか。

当たり前のことだけれど、

本当に大事なのはそっちだったんだ、

とようやっと木田先生との出会いで思えたんです。

私が学ばなければならないのは、

高くジャンプする方法でも、遠くにシャッセする方法でもない。

どう身体を動かせば「安全」で「安心」なのか、ということだったんだ、と。

そんな当たり前のこと、と思われるかもしれません。

でも、私は、かっこよく動く先生のレッスンが大好きで、

そんな先生のレッスンから力を貰っていました。

師とあおいでいた時も、レッスンに出させてもらっていました。

そういうインストラクターになりたいと心の底から思って、ただひたすらに努力してきたからこそ、

安全な動きよりも、大きくダイナミックに動くことが尊いと思っていました。

お客様をリードするため、お客様ができないレベルでジャンプしないといけないと思っていたこともあります(笑)

でも、それは「私」、がそういう先生の(自分じゃ真似できないレベルにカッコイイ動きをされる先生の)レッスンが好きだった、ってだけなんだって、

はたと気づいたんです。

それは、「若く」「動ける」私の価値観でしかないんだって。

それじゃ、

私のためのレッスンでしかないって。

口先ではお客様のため、といいつつ、

一部の狭い人を対象としたレッスンをやりたがっていたんです。

違う、違う。

そうじゃない。

私はそんなことのためにイントラやってるんじゃない、と気付きました。

フィットネスは何のためにあるの?

みんな、健康になりにスポーツクラブにきてるんじゃないの?

もし、そうじゃないとしたら、健康や安全の大切さを伝えなきゃならないのは、私たちイントラじゃないの?

そう思えたんです。心から。

レッスンにでて、楽しい、高揚する、

カッコイイ動きのインストラクターのレッスンに出れて幸せ、

最前列で踊れて満足。

勿論、それでもいいけれど、

その活動ができるのも、

「安全」なレッスンにでて、「健康」を維持できてからだ、と。

ファーーーーー!

私、間違ってたーーー(笑)

↑心の叫び。

そう、木田先生に気づかせて貰ってから、

今はいかに安全な動きができるかを重要視して練習しています。

私、めちゃめちゃ変わったんです。

故障をしたことがない、ベテランの先輩のレッスンにストーカーのように出て(許可得てますよ(笑))

からだの使い方を研究したり(笑)

とにかく、今は、お客様にとっても、自分にとっても「安全第一」を第一目標にしています。

膝とつま先の方向、衝撃の逃がし方、

足だけを頼りにして動かないこと、

からだの緩ませ方。

ありとあらゆる研究をしています。

勿論、まだまだだと思います。

頭ではわかってても長年しみついた動きがあって、なかなかうまくいかないこともあります。

でも、諦めず、根気よく。
健康になるための動きを、しっかりこれからも学び続けたいです。

そして、動くだけじゃなく

ちゃんと「伝えられる」ようになりたいです。

自己満足じゃ、終われない。

これからも、

誰かの健康のために。

「こんなに幸せな仕事ってないよね。」

友人や先輩イントラさんと合言葉のように言っている台詞です。

本当に、私たちは幸せものなのです。

誰かの笑顔のために、

これからも、学び、伝え、

活動し続けられたら幸せです。