「良いインストラクターがいない」の件

こんばんは。

夜のエアロレッスンが終わり、お客様と色々お話して明日への元気を貰った岸本です。

そうそう。

タイトルの件ですが。

お友達イントラさんが、「ここのクラブには良いインストラクターがいないってきいてきたんですけど」みたいなことを言われた、という話をSNS上でしておられて。

そこから「良いインストラクター」って何だろうね。

っていうことをしばらく考えた岸本です。

「良いインストラクター」どうのこうのの話題は、私も同じようなことを言われたことがあって。

で、その方がさす「良いインストラクター」というのは、

「難度の高いエアロ(もしくはステップ)ができること」「県外でイベントができる位活動の幅が広いこと」「集客力があること(レッスン前の長蛇の列や有料レッスンでの集客力ならびにイベントチケットのはける速さが速いこと)」「コンテストなどで入賞していて知名度があること」ということだったんだと思います。

もちろん、上記の条件にあてはまるイントラさんは私も尊敬しますし、そういった実力のある先生は、私も単純に凄いなと思っています。

でも、ここで言われている「良いインストラクター」さんはあくまで「有酸素レッスンにある程度慣れていて、フィットネスのことが大好きで、わざわざ有料のレッスンにも参加して、なんなら楽しいレッスンのために県外まで遠征してしまう」人にとっての「良いインストラクター」さん。

いわゆる「フィットネスフリーク」さんにとっての「良いインストラクター」さん。

それ以外の物差しではかった「良いインストラクター」という概念もあるはずなんです。

けれど、その「フィットネスフリーク」の方の声はとても大きくて、私も知らず知らずのうちに、その影響を受けてるんじゃないかなって反省しました。

私は、少しでも“良い”インストラクターになりたい、と思っています。

今日よりも、明日、明日よりも明後日、少しでも良いレッスンを提供したいので少しでも成長したいと思っていました。

その思いは、ピュアに

“良い”インストラクターになりたい、

んだと思っていました。

でも、件のやりとりの中で、

私は、

「“フィットネスフリークさんにとっての”良いインストラクター」になろう

、そうならなきゃいけない、と思い込んでいたんじゃないのかな、と気付きまして。

加えて、そこにうけない自分はだめだし、はやくそこにうけるイントラにならなくちゃ、と思っていたんだと思います。

そりゃ、そうですよね。

「あなたの入っているクラブ○○には良いインストラクターなんていないじゃない」なんて、フリークの方に言われたら。

自分よりもエアロなどの歴があり、自分よりも他の先生のレッスンにも出て、なんだかエアロビクス評論家のように色んな先生のレッスンについてコメントできる人に批判されたら。

そういう風に尖った意見を言われる人達にも、なんとか認めてもらわなくちゃ、だめと言われた部分をなんとか改善しなくちゃ、

って、思うのが人間(笑)

だから、その価値観通り、

「私も難度の高いエアロができるようにならなきゃ」

「イベントをしたら、集客できるようにならなきゃ」

「コンテストなんかにもチャレンジしなきゃ」

どんどん、どんどん、「○○すべき」という気持ちがわいてきて、

それ以外の「良いインストラクター」になるための努力を考えもせず、ひとつの見方だけに「良いインストラクター」感を狭めていたんじゃないかなって思ったんです。

フリークの方の価値観、

「難度の高いエアロやステップができる」

「集客力がよい」

「積極的にイベントをやる」

「コンテスト入賞」

それが、絶対的な正義かのように影響を受けてるんじゃないかなって反省したんです。

もちろん、そこを目指すことは悪いことではないですし、

そこを目指して努力されている先生はたくさんいると思うので、それは素晴らしいことだと思います。

でも、

おそらく、私は、そこへ到達することは難しいんだろうなと感じていて(笑)

でも、

そんな自分も認めてあげてもいいんじゃないだろうかと思っているのです。

フィットネスフリークの方はフィットネスクラブに通われている一部のお客様。

その、一部のお客様の、

一部の価値観にとらわれる必用なんてない、んだろうなと。

はい。

そんなこんなで、色々考えた一日でした。

全てのお客様が満足するようなレッスンをするのは難しいし、

ある人が「よくない先生」と言った先生が別の誰かの「大好きな先生」である可能性はひくくはなくて。

だから、自分は自分らしく。

これからもレッスン頑張ります。