「リトモスプログラムに関して」
リトモスに関して、これまで何度も、私自身の指導力やクラス運営について様々なご意見を頂いてきました。
中には厳しいご指摘やお叱りの言葉もあり、心が折れそうになったこともありました。
色々ご意見を頂く中で、私も発信せざるを得ない状況だと判断したため、リトモスクラスに関してお話しをさせて頂きます。
このブログは特定の誰かへのメッセージではなく、一つの事象に対する答えでもなく、様々なご意見を頂く中での私の考えだと思って貰えたらと思います。
非常に長〜〜〜いのでお時間ある時に読んで下さい。(寝ずに書いたので、誤字脱字はまたなおすかもです。)
「あなたがリトモスをやることは広島リトモスのレベルを下げるから不愉快だ」
「相変わらずリトモス下手くそ」
そんな言葉を頂いたのは、リトモスを取得してすぐの頃でした。
とても素敵なプログラムがゆえに、沢山の素晴らしい先生がいます。
比較されて、ネガティブな意見を頂くこともあること、私ではアンチがうまれてしまうこと。
全て分かった上で、それでも頑張りたいとはじめたのがリトモスプログラムでした。
リトモスの各先生のファンも多く、私が想像したとおり、エアロインストラクターの私がリトモス を取得した事に対してお怒りのお言葉を頂きました。
レギュラーに入っていない頃、代行でレッスンを引き受けた時はレッスン中に舌打ちをされたり、笑われたりしたこともありました。
もう何年も前の話ですが、忘れることはできません。
しかし、そこから本当に多くの方々に支えられて、少しずつ変わっていくことができました。
どうすれば楽しいレッスンになるのか。
どうすればリトモスの曲一つ一つを表現できるのか。
自分に何が足りなくて、自分のどこがダメなのか。
沢山たくさん考えて、自分と向き合いました。
お客様お一人おひとりを思い描き、より良いレッスンにしようとはげみました。
オーディションを受け、レギュラーレッスンを頂き、一つ一つのレッスンに向き合いました。
そうこうしていると、オアシス広島様をはじめ、岩国オーシャン様、エビュー様、長年通って下さっているお客様が「先生のリトモス楽しい」「雰囲気が好き」と声をかけて下さるようになりました。
すぐには出なかった結果も、少しずつ、少しずつ変化が見られました。
今では「先生のリードは安心して動ける」「レッスンが待ち遠しい」と言って頂けるまでになりました。
県内では私が素敵だと思えるリトモス の先生(倫世ちゃん♡)とジョイントレッスンをする事ができたり、
県外ではお声をかけて頂き、新曲発表のイベントを任せて頂く事もありました。
「蛹が綺麗な蝶になりましたね」
今は無きオアシス広島のお客様が、今の私の活躍を心から喜んで下さった時のお言葉です。
(蛹が蝶なんて…♡
「子豚が美味しいトンカツになりましたね」じゃなくて本当に良かったです)
蛹(さなぎ)が蝶っっ♡🦋✨✨
(大事な事なので2回伝えたらしい)
あの頃の私を知っている方が今のクラスを見て、成長したねと微笑んで下さることが、何よりの宝物です。
ネガティブな言葉に折れそうになった日々が、今では私の背骨になっています。
私は露骨な批判を受けたあの頃の経験があったからこそ、誰かの努力や挑戦を簡単に否定しないようになりました。
だから私は、リトモスを通じて出会った皆さんに心から感謝しています。
それは、私にネガティブな評価を下さったお客様も含めます。
リトモスというプログラムが本当に大好きで、「私もこのプログラムを通して誰かを笑顔にしたい」と思って続けてきました。
生きるための【ただの労働】ではなく、生涯かけて向き合いたいと心に誓った【ひたむきに生きる理由】です。
フィットネス業界が大好きなんです。
友人から
「ダンス教室の方で仕事しないの?」「フィットネスはもう抜けたら?」「クラブから抜けて自分でやった方が絶対良いよ」
と言われても、私は即答で
「フィットネスクラブが好きだから抜ける気はない」と答えてきました。
大好きな業界に、大好きな先生たちがいて、
その中で比べられる立場に立つのは、正直に言えばとても苦しいこともあります。
情けなくて、悲しくて、惨めで、苦しいことも沢山ありました。
それでも「自分にできることを精一杯やろう」と思って、今日まで続けてきました。
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これまで、「他の先生のようにしてほしい」「あの先生はこうしていた」といったご要望も数多く頂きました。
けれど、私は他の誰かにはなれません。
「こう変わって欲しい」と要望を出される現レッスンは私の精一杯のレッスンであり、
今のベストです。
私の大事な大事な「精一杯作り上げたクラス」です。
そこを否定され続けると、何とも言えない気持ちになります。
もちろん、改善すべき点があるなら努力を惜しまず取り組んできましたし、今後もそうするつもりでした。
しかしながら、リトモスに関して私の指導方法や運営へのご不満やクレームは、私にとって心の棘となりましたし、色々なことを総合的に判断し、私らしくレッスンを続けることが難しいのではないか?いう考えに至りました。
このままの形で続けることは難しく、少し立ち止まり立ちかえることが必要だ、と判断いたしました。
これが今の中の素直な気持ちです。
タイミング的に「FITHOP」を取得した時期と重なりますが、
「リトモスからFITHOPに心が移った」ということでは決してありません。
その誤解を避けるためにも、ここで明確にお伝えさせてください。
仮に私のリトモスが無くなったり、クラス数が減る事になったとしても、それはFITHOPクラスとは全く関係がありません。
FITHOP取得時には、リトモス からFITHOPへの移行や、プログラムを変えていく、なんて微塵も思っておらず、新しいプログラムで、新しい魅力を伝えて行きたい、という気持ちしか無かったです。
別件として、色々考えた結果です。
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私は、リトモスというプログラムを心から愛しています。
年齢も立場も地域も越えて、音楽と動きで一つになれる――それがリトモスの魅力です。
フリーランスになった今も、リトモスを通じてたくさんの方に出会い、育てて頂きました。
閉館となったオアシス広島では、温かい言葉をたくさん頂き、成長の糧となりました。
コロナ禍でクラスが止まった時、お客様が署名を集めてくださり、再開できたこと――
あの瞬間の感動は、今でも忘れられません。
抜けた施設のお客様からは、レッスンで出会えなくても、ブログを楽しみに待っていると言って頂きました。
イントラ、お客様という立場ではなく、人と、人としてのかけがえない出会いだと思っています。
人前に立ち続けること、そのものさえストレスに感じることもありました。
そんな時に、「レッスン楽しかった」とおっしゃって頂けたこと。「頑張ってるね」と、声かけて頂いたこと。
何年もたちますが、忘れられません。
レッスン後の会話が、レッスン後のお風呂場での談笑が、レッスン後のキラキラしたお客様の笑顔が、私にとって支えです。
本当に、今の私があるのは、私と出会って下さったお一人お一人のおかげです。
心から感謝しています。
リトモス を通じて、私の方がこれまでたくさんの幸せを私がもらっていました。ありがとうございました。
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長く続けていく中で、どうしても比較や評価が生まれることがあります。
「○○先生のようにして」「あの先生はこうだった」
その言葉の一つ一つが、どれほど講師の心に響くか、ご想像頂けるでしょうか。
あぁ、私じゃダメなんだな…
他の先生の名前を出される度に、そう感じてきました。
そもそも、私自身が「イントラとして認められている存在なら」そんな発言は出ないと思います。
「◯◯先生のように▲▲して」
これはその相手に盛大な✖️をつける言葉です。
「あんたじゃ、ダメだよ」「あんたがどんなに頑張っても不満足だよ」
そんな言葉です。
他の先生の中には「嫌なら私のレッスン出なければ良い」という回答をされる先生もおられるかもしれません。
しかし、そう答える先生がいたとして、「嫌なら他でて下さいね〜♡」のどうとでもない風のテンションだったとしても、傷つき、悩んでおられるのではないでしょうか。
レッスンの現場は、どの先生もそれぞれの信念を持って作り上げています。
どうか、他の先生との比較ではなく、「その人のレッスンそのもの」を見て頂けたら嬉しいです。
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若いインストラクターの中には、
「(比較されたり、過度な要望を出されて)プレコリオしんどいー」と辞めていく人もいました。
笑顔で話していても、
実は深く傷ついている人がいます。
鋼のようなハートに見えるイントラも、実は人間です。
スーパーマンだったり、スーパーウーマンだったり、次元の違うパワーとメンタルを持ち合わせているように見えるタイプの人もいますが、
トゲのある言葉を聞けば不快に感じ、誰かと比較されれば挫け、自分が大切にしてきているものを侮辱されれば悲しみます。
同じ人間です。
前に立っているのも同じ人間。
レッスンを横で受けているのも同じ人間。
そして、あなたの声で誰か別の人の人生が変わることもあります。
どうか、そのことをほんの少しでも考えて貰えると嬉しいです。
私はは競い合いや、お客様同士の抗争をのぞみません。
私がもっとも大事にしているのは、初心者の方も、ベテランの方も安心してご参加頂ける空間づくりです。
またそこに参加したい、あの場所に行きたいと思ってもらえるようなクラスづくりに重きを置いています。
それには、私だけではなくご参加頂くお客様お一人ひとりの協力が必要です。
おらに、力を!!by孫悟空です。
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私にとってリトモスは、辛い時も楽しい時も寄り添ってくれた大切なプログラムでした。
父を亡くした時も、ダブルワークの中でも、ずっと一緒に走ってきました。
こんなに夢中にならせてもらって、沢山の素敵な人に出会わせてもらって、感謝しかありません。
誰かにNOと言われても、敵ができても、それでも続けたかったリトモス 。
そして、これからもリトモスを愛し続けます。
ただ、これからは少しだけ立ち止まって、自分を見つめ直す時間を持とうと思います。
施設様のご要望に応じてプログラムを調整しながら、
今の自分にできる最善のレッスンを続けていきます。
「自分の一言で、レッスンが無くなったり、イントラがイントラを辞めたりすることはない」
そう思っておられる人もいるかもしれません。
私は「そんなことはある」と思っています。
イントラ全てが鋼の精神ではありません。
大好きだから、やめたくないから、何を言われてもレッスンに立ち続けるんです。
フリーランスになり、抜けざるをえなかった施設様が沢山あります。
もう一度、あの場でレッスンしたい、と思っても叶わない施設様が沢山あります。
もう一度、出会いたいお客様が沢山います。
一緒にリトモスをしたくてもできないお客様が沢山います。
「一期一会」
その言葉を痛感して、いつもレッスンにのぞんでいます。
今、現状私のリード、クラス運営ではご不満の声があるかと思いますが、
私は、私なりで精一杯クラスを作り、今のレッスン一つ一つを大切に愛してイントラをやっていきます。
私のレッスンを「楽しい」と思ってくださる方がいる限り、
その笑顔のために、これからも全力で向き合っていきます。
これから、レッスン数、種目、様々なことで変化はあるかと思います。
ご負担や不満を感じてしまう方もおられるかもしれません。
ただ、私としては、これからも楽しいレッスンを提供したい、その気持ちは変わりません。
リトモスは、私にとって“仲間と笑顔でつながる場所”です。
私だけではなく、お客様と一緒につくるプログラムだと思っています。
何度壁にぶつかっても、また音楽が流れれば、踊りたくなるプログラム。
仮に、レッスン数が減ったとしても、それは私のリトモス愛が減ったわけではないことをご理解下さい。
今まで支えて下さった全ての方々に、心からの感謝を込めて。
ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
岸本さおり