あったらいいかも

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

コロナの感染者数にようやく収束の兆しが見えてきました
緊急事態宣言も、まもなく解除になるようです
それでもまだ当分は、感染対策をしながら社会生活を送らなければならないでしょう
フィットネスクラブも同じで、当面はマスク必須でのエクササイズと、スタジオの人数制限は続くでしょう

スタジオの収容人数は、施設にもよりますが、多くのところがコロナ前の定員の5~7割ほどに制限されています
そして、参加者同士の距離を保つために、立ち位置を指定しているところが多いです
その方法は、テープで印をつけたり、一人分のスペースを枠線で囲ったり、場所指定のための番号をつけたりと様々です
そして、レッスンに参加する人は、並んだ順に好きな場所をとるか、あらかじめ予約で場所を指定しておきます

この方法で時々疑問に感じることがあります

参加人数が定員に達するか、それに近い場合は、このマークに従って並んでもらうことで、最低限必要なソーシャルディスタンスが保てます
ところが、定員の半数にも達しないような人数の場合、スタジオの中に人が密集するところと、まばらなところができてしまうことがあります
もちろん、密集とはいっても最低限必要なソーシャルディスタンスは確保できていますが、そういう場面を目にするたび、何のための場所指定なのだろうと感じてしまいます
人数が少ないときには、立ち位置マークにこだわらず、スタジオ全体にまんべんなく広がって参加していただいた方が、感染リスクをより低くできます

とはいえ、テープを張り付けて示した床のマークを、参加人数に応じてその都度変えるのは無理ですね

そこで思いついたのが、プロジェクションマッピングです

スタジオの床に投影できるプロジェクターを設置し、そこから参加人数に応じて等間隔にポインターのような光をフロアに投影するのです
参加人数は、フロントで予約を受け付けその人数が投影システムに反映されるようにするか、参加者自身がスマホの専用アプリで予約をするなどの方法が考えられます
また、すでに導入しているクラブもある、ロッカーキーをスタジオ入り口のセンサーにかざすと、集客人数がカウントされるシステムと連携させることもできるでしょう

当面スタジオの人数制限は続くでしょうし、もしかしたら、コロナが完全に収束しても、以前のような過密状態のスタジオには戻れないかもしれません
私自身も最近そう感じています
今のように距離をしっかりとった状態でのエクササイズでは、感染のリスク軽減だけでなく、周りの人に気を遣うことなくのびのび大きく動けるのです
それにすっかり慣れてしまった今、以前のようなすし詰め状態のスタジオには戻れないような気がします
そのような将来を見据えて、どこかの企業がこんなシステムを開発してくれないでしょうか

いや、私が思いつくくらいだから、もうどこかが考えているかもしれませんね(笑)


オンライン学会

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

昨日から開催されている、日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会で、今日発表しました

初のオンラインでの学会発表でした

学会発表は、ちょうど2年前、2019年9月に開催された、第74回日本体力医学会大会以来です

今回のテーマはこちら

昨年、このブログを通じても協力をお願いした、自粛期間中のオンラインエクササイズに関するアンケート調査の結果報告です

学会といえば、これまでは慣れないスーツにパンプスを履いて、学会会場を歩き回るのが苦手だったのですが、今回はオンラインということで、なんとこんな格好で発表しました(笑)

フリーのインストラクターとして活動する私は、学会発表などでは所属団体である、日本フィットネス協会(JAFA)を所属機関として発表しています

なので、JAFAのTシャツ姿で

なお、ここだけの話ですが、下に履いていたのは、寝る時に履いていたFREDDYのスウェットパンツ(笑)

おかけで、ほとんど緊張することなく、無事に発表を終えることができました

今回はコロナ禍ということで、全ての発表、シンポジウムがオンラインで開催されましたが、なんなら来年もこれでいいかもと思ってしまいました

研究のネタは、普段の指導現場の中に溢れています

調べてみたいと思うことは、常に頭の中に溢れています

あとはそれを実行に移す行動力です

今回のオンライン開催というのが、背中を押してくれたように思います

今回の研究テーマである、オンラインエクササイズも、もしかしたら健康のためにフィットネスクラブに入ろうか迷っている人の、背中を押すきっかけになるかもしれませんね


人も車も熱中症にご注意を

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

一昨日、愛車2号機のマーチが緊急入院しました
熱中症、いや、オーバーヒートです
自動車のオーバーヒートとは、人に例えれば熱中症のようなものです

人間に限らず、哺乳類などの恒温動物の体は、体温を一定に維持するため、体温調節機構が働いています
私たちの体は、ただ生きているだけでも熱を生み出すものなので、常にその熱を体外に放出し、体温を一定に保たなければいけません
猛暑日のような高温でなければ、皮膚表面を流れる血液が外気によって冷やされ、体内に熱がこもらないようにしています
それが難しい高温環境では、汗をかいて皮膚の表面から蒸発させ、気化熱という形で体内の熱を放出します

車も同じで、ひとたびエンジンをかけると、走行しないアイドリングの状態であっても、ガソリンを燃焼させることで熱が生じます
走行中はエンジンの回転数も上がるので、さらに多くの熱を発生します
この熱は、エンジンの周りを流れる冷却水によって冷やされます
そして、エンジンの熱によって温まった冷却水は、車体前部のグリルから取り込まれた外気によって冷やされ、ふたたびエンジン回りを循環します
この外気による冷却をさらに効率よくするために、エンジンルーム内のグリルのすぐ内側には扇風機のようなファンが備えられていて、冷却水の温度変化に応じて働きます

今回のトラブルの原因はこのファンでした

普通オーバーヒートというと、真夏の長時間ドライブや、長い上り坂の走行など、エンジンに負荷のかかる走行を長時間行ったときや、渋滞時にエアコンをガンガンつけてエンジンに負担がかかった時などに起こるものです
その他にも、冷却水不足などの整備不良が原因で起こることもあります

今回はそのいずれにも当てはまらず

それは先週末、地元のスーパーに買い物に行った時のことでした
スーパーの駐車場で、水温警告灯が点灯したのに気づきました
さらに、私のマーチには、冷却水の温度やバッテリーの電圧、吸気温など、様々な車両情報を表示するOBモニターがついているのですが、そこに表示された水温が、今まで見たこともないような高温を示していました

この写真は以前のもので、水温は70℃台と低い数値を示していますが、この時は100℃を軽く超えていました

何かまずいことが起こっているのはすぐにわかりましたが、家までは2㎞ほど、10分もかからない距離だったので、なんとか家までは帰れるだろうと、そのままスーパーを後にしました

その間にも水温の数値がじわじわと上昇していきました
そして、マンションの駐車場に着いた時には水温は120℃を超え、すでにエンジンルームから白煙のようなものが出始めていました

いわゆる走行時の負荷によって生じたオーバーヒートの場合は、すぐにはエンジンを切らず、ボンネットを開けてエンジンルームを冷却させるとよいのですが、私は直感的に、これはエンジンをすぐに止めないとまずいパターンだ、と感じました

翌日、いつもお世話になっている販売店に電話して事情を話し、これ以上自走することは難しいということで、週明けにJAFのロードサービスを呼んで、販売店まで搬送してもらいました

 

 

そしてその診断結果は、ファンモーターの不具合でした
例のファンが作動していなかったため、冷却水の温度が下がらず、エンジンの熱によって水温が急上昇してしまったわけです
最近、全然ジムカーナの練習会に行っていないので、走行後にエンジンルームを冷やすためにボンネットを開けることが少なくなり、こういう不具合に気づきにくくなっていたようです
モータースポーツは車にかなりダメージを与えることもありますが、その分車のコンディションにはとても敏感になります

人の体がこのようにうまく放熱できなくなれば、熱中症になります
熱中症の予防には水分補給が大切なのは周知のことですが、それと同時に、いかに効率よく放熱するかも考えなくてはいけません
しっかり水分補給していても、汗が蒸発しにくい服装だったり、無風状態で皮膚からの放熱がしにくいときは、要注意ですね

9月に入って急に涼しくなりましたが、まだまだ残暑は訪れると思います
運動はもちろん、高温環境での作業をする方は、引き続き熱中症対策を!
そして、車に乗る方は、たまにエンジンルームを覗いて、冷却水の量やエンジン始動時にファンが作動しているかどうかを、確認した方がいいですね
ちなみに、ファンは水温が低い状態では作動しませんので、エンジンをかけてすぐ確認しても動いていないことが多いです
ある程度走行し、水温が上がった時に確認しましょう