一見、全く関係のなさそうな両者
最近、この二つの間に大きな共通点を見出しました
自他共に認めるクルマバカの私が運転免許を取得したのは、昭和の終わり、大学一年の冬でした
その頃の日本経済といえば、バブルの始まりに相当し、学生の身でも、親の仕送りとバイト代の稼ぎをつぎ込んで、免許をとってはマイカーを手にしたものでした
当時、特に男子学生が憧れたのは、いわゆるスポーツカー
といっても、レース仕様の競技車両ではなく、普通に公道を走るために作られた車で、エアロパーツの装着や、エンジンやサスペンションのチューニングなどで、スポーティーな走りを楽しめるというもの
見た目のカッコよさもあって、若い男性には大人気でした
女子も、男子の善し悪しを決める要素の一つとして、車を所有しているか、車種は何か、というのが少なからずあったはず
車種でいうと、トヨタのセリカ、トレノ、レビン、日産のシルビア、スカイライン、ホンダのNSX、プレリュードなどで、1980年代後半から90年代にかけて生産、販売された後、そのうちのほとんどが生産終了となっています
この背景には、バブルの崩壊で、若い年代の所得が減り、車を所有することが難しくなったことがまずありますね
バブルの頃は、学生時代に中古車に乗っていた若者が、初任給で新車を買う、というのが珍しくありませんでした
それも、軽自動車やミニバンではなく、スポーツカー
今は、学生時代に車を所有することは、東京などの都市部ではまず見られませんし、初任給は新しいスマホにでも化けるでしょうね
さらにそれに追い打ちをかけたのが、エコカーの出現と政府の優遇措置
走りの楽しさやカッコよさは車選びの重要条件ではなくなり、燃費の良さと減税・補助金が受けられるかどうかが重要となりました
こうして、多くの車は所有することで得られる充足感、走りを楽しむアミューズメント性を失い、ただの移動手段になってしまいました
そんな中、この春、トヨタとスバルが共同開発したスポーツカー、トヨタ86と、スバルBRZ
両者ともに価格設定を抑えて(抑えたつもり)、若者にもスポーツカーを楽しんでもらおうと言うコンセプトでしたが、主たる購買層は、かつてバブリーな頃にスポーツカーにあこがれていた、40歳代以降の中高年層だったとか
話は変わって、エアロビクスが日本で普及し始めたのは、1980年代
一番のブームだったのは、20世紀の終わりころではないでしょうか?
その後は、フィットネス人口の伸び悩みと、スタジオプログラムの多様化で、だんだんと人気が低迷していき、今、エアロにはまっているのは中高年の方ばかり
なんか、
すごく似てません?
私自身はスポーツカーというほどの車を所有したことはありませんが、スポーティーな車が好きです
だから、実用的なステーションワゴンであるウイングロードにも、いわゆるコンパクトカーであるマーチにも、サスペンションやマフラー、エアロパーツなどでスポーティーな仕様を施しています
車に元気が出るような気がするんですね
アクセルを吹かしたときに轟く排気音、高回転のエンジン音、心地よく体に伝わる加速のG、シャープなコーナーリング
運転していても、テンションが上がり、自分も元気になれるような気がします
フィットネスで健康を保つには、エアロビクスに限らず、いろんな手段があるから、個人がそれぞれのライフスタイルに合ったものを選べばいいと思います
エアロビクスもその選択肢の一つです
エアロビクスでも、トレッドミルで走っていても、心肺機能に与える効果は変わりません
でも、運動していてテンションが上がり、元気になれるのはエアロビクスが勝るでしょう
クルマバカの私だからこそ気付いてしまった、両者の共通点
自動車業界は、今後若者にクルマに興味を持ってもらうよう、あれこれと工夫を重ねるでしょう
同じように、私たちも、エアロビクス人気の復活のために、何かしなければ