数値の一人歩き

体脂肪率○○%

最近、テレビのスポーツニュースやバラエティー番組などで、アスリートが話題に取り上げられる時に、よくこの言葉を耳にしますね

確かに、一流アスリートの体脂肪率は、一般成人の平均的な数値に比べたらかなり低く、その数値を耳にしただけで、鍛え上げられた肉体が連想されます

ただ、私は時々このような報道や発言に違和感を感じます

体脂肪率が低いことが、一流アスリートの代名詞のようにとらえられていることに
一流アスリートの体脂肪率が低いのは、あくまでも競技力向上のために厳しいトレーニングを積んできた結果、生じた身体変化であって、体脂肪率を減らすためにトレーニングをしているわけではないのです

もちろん、ボディビルダーは筋肉をより美しく見せるために、大会前にはできる限り体脂肪を減らし体を絞ります
ボクシングなどの階級制競技選手も、計量に向けて筋量を減らさずに体脂肪だけを落とす努力をします
しかし、このように体脂肪を落とすことが必須の競技はごく一部に限られます

さすがに、日本代表となるような一流アスリートの中にこんな人はいないと思いますが、もし、体脂肪率を落とせば競技成績が上がる、などと考えているアマチュアスポーツ選手や愛好者の方がいるとしたら、それは大きな勘違いです

トレーニングによって向上させなければならないのは、あくまでもその競技特性に応じた体力要素や技術であり、体組成ではないのです
体脂肪率という数値だけが独り歩きし始めている昨今、こんなことを考えてしまいました