フィットネスインストラクターの穂積典子です
数日前、新聞の折り込み広告の中に、某衣料品チェーン店の広告が入っていました
あまり折り込み広告が入っていることがなかったので、珍しいな、と思いながら見ていると、ふと目に留まった文字が
表面感?
初めて目にする言葉、表現です
表面とは、ご存知の通り物体の一番外側部分、目で直接とらえることができ、手で触れることのできる部位を示します
その見た目や質感は、ものによってさまざま、ツルツルと滑らかなものもあれば、ざらざらしたもの、ふわふわ柔らかいもの
そう、この「ツルツル」や「ざらざら」や「ふわふわ」が、物体の表面の質感を表してるのであって、そうなると、『表面間』とは何ぞや?と考えてしまいます
結局、この広告のコピーでは、この商品の写真でわかる色や形以外は、何も伝わってこないですね(笑)
ここ数年ですが、○○感という言葉がやたらと使われている気がします
この『表面感』と同じくらい不思議な表現が『空気感』です
今となってはけっこう普通に使われていて、テレビ番組のMCなんかが平気で言ってたりします
なので、違和感を感じている人はほとんどいないでしょう
でも、私は初めてこの『空気感』という言葉を耳にした時、
え、何?『感』はいらないでしょう
と思いました
空気=air
別名大気ですね
私たちの周りを取り巻く気体を表します
これが転じて、その場の雰囲気=空気と表すようになったのは、分かります
空気を読む
と言うのは、この使い方のいい例です
この、空気=雰囲気という場合の本来の使い方は、
「緊迫した空気」
などという表現で、その場の状況を表します
つまり、緊迫感が漂う時、『感』の代わりにこの『空気』が使われるのではないかと思います
感≒空気
と言えるのではないでしょうか
だから、『空気感』というと、意味が二重になってしまい、この『感』は必要ない文字となります
「頭痛が痛い」
と同じですね(笑)
そんな表現が平気で活字や音声になって公の場に現れてくるのが、面白おかしく感じます