言葉の進化?

フィットネスインストラクターの穂積典子です

 

私の専門はエアロビックダンス、あるいはエアロビクスとも言われますね

これを略すとエアロですね

おそらく20年近いキャリアのあるインストラクターの方やそれと同じくらいの年数フィットネスに関わってきた方、あるいは、やはり20年以上エアロを愛好してきた方々は、うなづいてくれていることと思います

 

ところが、いつの頃からかははっきりしませんが、エアロビックダンス=エアロビと、いつの間にか一文字増えていました

どうも、若い人達の間ではそれが当たり前みたいです

テレビなどのメディアでも、エアロではなくエアロビと表現されることの方が、圧倒的に多いように感じます

 

私は未だにこの「エアロビ」という呼ばれ方に違和感、いや抵抗感を感じているのですが、もうこれは時代の流れ、抗えないものなのだと諦めています

 

それに、よくよく考えてみると理にかなっています

 

そもそも、エアロビクスの頭三文字、エアロとは

 

aero-

空気や気体、航空などの意味をもちますが、それ自体が単語ではなく、その後ろに様々な単語が組み合わさって意味をなす言葉の一部にすぎません

エアロビクスの語源は

aerobic dancing

あまりにも長いので、aerobicsという言葉が作られたのでしょうね

aerobicという単語は、「有酸素の」という意味を持ち、aerobic dancingで、有酸素運動としてのダンスを意味するわけです

それが日本では3文字に短縮されて、長いことエアロと呼ばれてきましたが、よくよく考えると、頭ところだけになってしまったわけですから、エアロだけだともっと広い意味を持つことになります

 

エアロパーツ

 

車の走行時の空気の流れに影響し、空気抵抗を減らしたり、走行時に生じる揚力を抑えダウンフォースをもたらす、スポイラーなどの部品のことですね

私も含めて車好き同士の会話では、「エアロ」と言ったらこのエアロパーツのことを示します

ということは、「エアロ」と3文字に省略すると、会話の場面や何に関心があるかによって、全然違う意味になってしまうわけです

 

「エアロビ」と言ったら、もうそれに続く文字は「クス」しか考えられないですね

そう考えると、今時の「エアロビ」という略し方は理にかなっています

 

そこまで言うならあと二文字、省略しないで最後まで言え!

 

と言うご意見もあるかもしれませんが(笑)

 

まだ自ら「エアロビ」と口にするのは抵抗がありますが、これも言葉の進化と認めざるを得ません