フィットネスインストラクターの穂積典子です
少々間が空きましたが、続編です
私がフリーウェイトを愛してやまない?理由をこれまでいくつか述べてきましたね
①重さを1kgから選択できる
②自分の体格に合わせて、自由にカスタマイズできる
③ダンベルなら左右の動きに違いがあってもOK
④強化したい部位だけでなく、姿勢を維持するために他の筋肉も動員され、プラスαの効果が得られる
⑤どの施設に行っても同じトレーニングができる
今日は④について書きたいと思います
フリーウェイトでのトレーニングは、マシンのようにシートに体を固定したり、動作の回転軸である関節を、マシンのアームの回転中心合わせて固定することができないので、ターゲットの筋肉に適切な負荷をかけるためには、その種目に合った正しい姿勢を、自分自身の筋力で保持しなければならない場合がたくさんあります。
その姿勢が保持できないと、期待する効果が得られないだけでなく、腰や膝を痛めるなど危険なトレーニングになってしまうこともあります。
この点が、フリーウェイトトレーニングは難しい、と敬遠される理由の1つでしょう。
でも裏を返せば、強化部位だけでなく、姿勢保持のための他の筋肉も動員され、プラスαの効果が期待できるとも言えます。
例えば、同じ膝関節と股関節の屈曲伸展運動、スクワットとレッグプレスマシンを比べてみましょう
レッグプレスマシンでは、プレート上に適切な足幅とつま先の向きで足をセットし、膝が90度くらい曲がるようにシートの位置を調整し、後は膝が内側に入っていかないように注意しながら、プレートを足で押して膝を伸ばしていけば、安全に大腿四頭筋や大臀筋を強化することが出来ます
ところが、同じ膝と股関節の屈伸運動である、バーベルを肩に担いで行うスクワットをやろうとすると、バーベルが傾いたり、重心が前後に動揺してバランスを崩すなど、正しい動作を行うのは簡単なことではありません
安定した正しい動作を繰り返すためには、主動筋である大腿四頭筋や大臀筋ばかりでなく、重心の前後の動揺を抑えるために足関節周辺の細かい筋肉が動員され、また肩に担いだバーベルの重さで背中が丸くなり、腰に負担をかけてしまうことを避けるため、体幹部の筋肉が姿勢の保持に重要な働きをします
腰椎を安定させるために常に腹筋を緊張させて、腹圧を高めることも重要です
実に多くの筋群が助け合って、スクワットという動作を成立させているのです
これは、トレーニングとしての効果が高いだけでなく、日常動作にも役立つトレーニングであることを意味します
重い荷物を背負って立ち上がる場面を想定してみましょう
普段からスクワットで下半身を強化している方なら、自然に膝とつま先を同じ方向に向け、お腹に力を込めることが出来るでしょう
筋力トレーニングを、より使える体作りにつなげるなら、フリーウェイトがおススメです
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