認知症と言われたら・・・
「認知症と言われちゃって・・。
このまま体操教室に通ってきても
いいでしょうか」
シニア若返り体操の専門家
ねつひさこです!
本日、体操教室に久しぶりに
参加してくれたOさん(70代後半)
深刻なお顔で私のところにお話に
きてくれました。
「もちろんです!」と
言いたいところをグッと我慢して、
「私は今まで通りOさんと一緒に
体操したい。でも一度お医者様に
運動をしていいか聞いてきてください」
とお伝えしました。
WHO(世界保健機構)では
MCI(軽度認知障害)に対しては条件つきで
運動は推奨するとしています。
ただ私は医者ではないので
安易に判断はできません。
他の体操教室では長年通っている人で
明らかに軽度の認知症の人がいます。
(ちなみにこの方は認知症と
カミングアウトはしていません)
Oさんもそうですが
その方も見た目は全くわかりません。
体操教室の会場への
行き帰りが少し心配ですが
多分迷ったことはないと思います。
長年通っている道は
覚えているのでしょう。
しかし会場が変わると
混乱してしまうようなので
その場合は体操教室がお休みですと
伝えるようにしています。
有難いのが
他の参加者さんたちが
こまめに電話連絡してくれたり
迎えに行ったり
何かとフォローしてくれていること。
きっと
他人事(ひとごと)ではないと
思うのでしょう。
その方は認知症になって3年目くらいかと
思いますが運動は問題なくできています。
定期的に身体を動かしているから
認知症の進行が遅いのかもしれません。
内閣府の「高齢社会白書」によると
2025年には
認知症患者が約730万人。
65歳以上の5人に1人が
なると言われているのです。
2025年に65歳になる私も
決して他人事ではありません!
さらには
2060年には1154万人で
3人に1人が認知症患者。
認知症の研究も日進月歩。
これからもっといろいろなことが
解明されていくことでしょう。
認知症予防には運動は欠かせないことが
わかっています。
そしてたとえ
発症したとしても
運動は脳や身体の為にはもちろん
人とのつながりの為にも
体操教室に来てほしいと願っています。
そういった方たちを
迎える私たち指導者にも
知識と準備が必要になりますね。
誰がなってもおかしくない認知症。
だからこそ認知症の人に優しい社会で
あってほしいと願わずにはいられません。