からだバー®ビューティー
一般社団法人 日本からだワーク®協会
マスタートレーナーの鍬間愛美です。
運動指導者歴17年
普段は公共施設やメディカル施設で
30代〜最高齢95歳の方の運動指導をしています。
協会ではマスタートレーナーとして、からだバー®というプログラムを指導できるからだワーカー®の育成をし、全国の市区町村に日常で気軽に頼れる運動指導者を増やす活動をしています。
「健康づくり」に関して、
私の志の根底には祖母の存在があります。
他界した祖母は私が住む新潟県新潟市から車で1時間半ほどのところに住んでいました。
免許をもたず自転車にも乗れなかった祖母は、買い物こそ徒歩でしたが、家の近くには運動施設がなかったため運動する機会がほとんどありませんでした。大きな病気はしませんでしたが、運動不足から足腰が弱り、最後は歩くのも辛そうでした。
運動指導者でありながら家族の体も守れなかった自責の念を私は今も抱えています。
住環境や身体状況は健康づくりにも影響します。
祖母が他界してから
運動指導者として伝え続けていることは、
『日常に自分でできる運動を増やすこと』
『体調に敏感になり、必要なケアをすぐさまできるようにすること』
『自分で治癒する方法を学び身につけること』
南北戦争における無名兵士の詩に
こんな言葉があります。
「より偉大なことができるように健康を求めたのに、よりよいことができるようにと病気をいただいた」
2022年7月に突発性難聴になり、
両耳の聴力が低下しました。
右耳は何とか回復したものの、
左耳だけでは言語が聞き取れなくなりました。
どんなに健康に気をつけていても守り切れないものもあるのだと痛感しました。
だからこそ痛みや不調のない健康な体を求めることに対する欲求が強まりました。
一人の人間として『健康』というものに向き合い
運動指導者としての自分の責務について考える今、私には願いがあります。
からだバー®は、日本発のプログラムです。
[権利取得:日本国 登録5690529 登録6218240]
岐阜県郡上市の熟練の職人さんの手でひとつひとつ丁寧に作られる木製のツールは、製作から人の手と心が込められています。
そこに運動指導者の想いをのせて健康と幸せの輪を広げているのが、からだバー®です。
自分の健康に寄り添ってくれる木製の相棒は、触れば心が和み、握り動かせば体の好調・不調を教えてくれます。
一番の魅力は、ピンで行う木圧(もくあつ)です。
ピンで押すことで、体に感じる違和感やコリやハリ・痛みの引き金となる場所を教えてくれます。
私は運動指導者ですが、
運動をしたくない日もあります。
運動指導者でも、
体は疲労し、痛むこともあります。
心と体が運動を欲していない時は、ピンで体の隅々を押し、バーを使って気持ちいいと感じることだけをします。
ほぐしもストレッチも立派な健康づくりです。
山登りや長時間歩いての旅行など、体を動かすことは大好きですが、私は筋力トレーニングがあまり好きではありません。
そんな私がなぜか、からだバー®を使ったトレーニングだけは心と体が喜ぶのを感じながら行うことができます。
からだバー®が動きの手助けをし、そばで寄り添うように応援してくれるからだと思います。
トレーニングを好まないため筋肉量も少なく
体組成計で測ると全てが「標準」と表示される私の体は、一日山に登っても、3日間休むことなく歩き回っても筋肉痛になることはありません。
病院に罹るほどのケガや疾患もありません。
それは、からだバー®を使ってほぐし、ストレッチする習慣が身についているからだと思います。
更年期に関して私の一番古い記憶は、知人のお母さんが今もCMでお馴染みの生薬を常用していたことです。
当時23歳の私は更年期のことを知らず、「命なんて大袈裟な言葉がつく薬がある」というくらいの認識しかありませんでした。
そこからさらに10年が経ち、知人が更年期障害を患っていたことで更年期の一部分だけを知りました。
それでも更年期を他人事のようにしてきた私は、36歳で更年期障害の実態に触れることになります。
感情の起伏や体の不調の波に煽られて別人のようになってしまった知人を目の当たりにして
ようやく更年期の怖さを感じました。
それから更年期について、30冊以上の書籍を読み学び始めました。
本を読みネットで調べて気づいたことは、
『同じことが書かれている』
ということでした。
少なくとも約60年前から
更年期についての情報は世に出ていますが
更年期についての知識や必要な情報は、
母から子へ、女性から女性へと必ずしも受け継がれるものではなく、未だ社会課題のひとつのままです。
生理のことは教わっても、大事な閉経や更年期のことまでは教わることはありません。
つまり、自分自身で学ばなければならないのです。
このような更年期を知るきっかけがなかったら、私は当事者になるまで更年期というものを知らず、理由もわからないまま自分の身に起こっている現実に押しつぶされてしまっていたかもしれません。
シングルマザーである私は人一倍気を張って自分の健康を保つ努力をしているつもりですが、現段階で更年期症状がどこまで出るかはわかりません。
ですが、
更年期を学べば学ぶほど
更年期の準備を今からできることや更年期症状への対策がゼロではないことを知りました。
10年後、私は更年期の真っ只中にいることになりますが、いま更年期に対しての恐怖や不安が一切ありません。
私は娘に、初経から妊娠・出産そして閉経に向けてのすべての記録を教え、女性ホルモンの変調により訪れる体の変化に備える術や、更年期を迎えてやむなく起こる心身のゆらぎの対処法を伝えることができます。
運動指導者として学んできた不調のメカニズムを、女性ホルモンの変調により起こる更年期症状と照らし合わせて、いま体に何が起こり何をするのがいいのかを提案していくことが、女性であり、母であり、運動指導者である私の責務だと感じました。
さまざまな機関が実施した調査で更年期の実態を知り、解決しなければいけない問題が明確になりました。
調査で興味深かったのは、運動習慣がある人のほうが、全体的に更年期症状が軽いことです。
更年期前の体のケアがいかに大切であるか、更年期症状の緩和のためには運動が必要であるとわかっている今、プログラムが担う重要性を強く感じています。
・約9割の女性が心や体になんらかの症状を感じている
・自覚症状は体の不調が上位に入るが、精神面に症状を感じることも少なくない
・更年期世代や更年期経験者の半数以上が更年期の知識や備えをもっていない
・更年期の知識を得る機会がない場合、更年期症状を年のせいにし、そのままにしてしまうことが多い
・更年期症状に対して「何もしない」「我慢する」人が多く、知識なく迎えた場合は対策方法がわからないため悩む時間が長くなる
300種類以上ある更年期症状には女性ホルモンが影響しますが、症状が強くなる理由を考えると以下のことが挙げられます。
そこで300種類以上の更年期症状をどのような運動メニューで解消できるかを考えてプログラム化し、実際に更年期症状を抱えている女性を対象にモニタリングを実施することにしました。
モニタリングではからだバー®の指導者である今村真紀さんと中村香織さんの協力のもと、からだバー® 未経験のお客様にも体験いただきました。
事前のヒアリング・セッション中の指導者の記録・事後アンケートをもとに改良を重ねました。
更年期高血圧・骨粗鬆症・尿トラブル・睡眠障害・重度のコリ・痛み・浮腫みなど、つらい症状ランキング上位に入るものの緩和や改善が期待できます。
血液循環が良くなり、体温は上がり、筋肉は柔らかく、老廃物は外に排出され、体も心も軽くなるのを感じることができます。
体と動作の質が高まり、日常の何気ない動作すべてが運動へと変わります。
美や健康を保つために必要な運動の基礎を習得することで、不調の改善や不調の芽を摘むことができます。
レッスン中に木圧した時の痛みの左右差の気づきがためになりました。
呼吸がラクになり、いつも心身ともに緊張状態にありますが緩和され
すごくリラックスできたのでそのまま寝てしまいました。
(M.K様52歳)
はじめてからだバー®を使いましたが、とても使い勝手がいいものだと実感しました。
血流がとても良くなるので、手足の末端まで血が巡っている感じがして、あたたかいです。
重い気分は晴れやかに、モヤモヤやイライラがスッキリして気持ちが前向きになり、やる気が出てきました。
だるさがとれ、生理前の不調緩和も実感しました。
(A.S様46歳)
からだバー®の万能さに驚きました。
各筋肉の関係性や、動かしたりほぐしたりすることでの利点がわかりやすくよかったです。
激しい動きじゃなくても体幹を鍛えられることを知ることができました。
インナーマッスルを刺激した感じがとてもあり、フィジカル的には筋肉を使った後の
心地よい気だるさを感じ、メンタル的にはやる気が出ました。
ネガティブな感情が緩和され、心身ともにスッキリしました。
(S.H様53歳)
爽快感!その一言です。
少し気持ちが落ち込み気味でしたが、全身が温まり気持ち良い汗が出て、すごくスッキリしました。
気圧の変化で肩まわり・首・頭など重だるい気がしましたが、レッスンを受けて不思議と軽くなりました。
更年期はまだまだなんて思っていましたが、きっと頭痛や肩こりは気圧の変化だけではなく
少なからず更年期の症状として出ていたのですね。
(M.E様48歳)
自分の身体の癖やウィークポイント、それを改善するためにすべきことも知れて良かったです。
前傾の姿勢が一時的にでも改善された事にビックリしました。
歩くと痛かった足の付け根の痛みが緩和されました。
レッスン後は、いつも気持ちがスッキリします。
からだバー®は、常に見えるところに出しておくことが必須だと思いました!
(T.N様44歳)
2021年からプログラムを構想し、2022年8月~10月の3か月間で実際に更年期症状を抱える女性に症状緩和の効果が期待できるからだバー®エクササイズを実施・検証しました。
普段関わっている運動指導者でも気づけない心身の不調や日々変わる体調のリズム、そして運動後の変化の記録が残っています。
更年期障害は一過性のものではありません。
更年期で負った心の傷も、体に表れた症状や痛みも、消えることなく残る場合があります。
更年期障害が原因で、誰よりも大切な家族との関係が壊れてしまうことを想像しただけで心が痛みます。
心から愛する娘に自分ではどうすることもできない姿を受け入れてもらえなかったら、自信をなくし、人と関わることが怖くなるだろうと不安になります。
必死に積み上げてきたキャリアを手放す勇気は今の私にはありません。
ようやく手に入れた社会の居場所がなくなってしまったら、私は私でなくなると思います。
丁寧に歩んできた過去、いま大切に紡いでいる幸せ、走り続けたい未来に抱く夢を失いたくありません。
だから私は準備をします。
からだバー®を使って体と心のケアを続けていくその先に、いま以上に楽しく笑う自分がいることを信じて。
世の中のすべての女性が更年期を迎えることを怖がらずに、からだバー®ビューティーで不調を吹き飛ばす方法を手に入れ、快適に過ごせることを願っています。
一般社団法人 日本からだワーク®協会
マスタートレーナー 鍬間愛美