子どもたちがつく核心にどう答える?

子どもたちと話していると、
面白い気づきをたくさんもらえます。

最近は中学生男子との会話が楽しいのですが、
幼く無邪気な彼らでも時々核心をつくようなことを言います。

もうすぐ定期テスト✏️
目標の点数の話になった時、
あまりに低い目標を立てるもんだからつい…
(目標として設定する数字が低すぎる🌀)
と呟きました。

数字そのものが低いというのもありますが、
ポテンシャルを考えると【目標】と呼ぶにはあまりに低い次元でぬくぬくぬるま湯に浸かっているのです。

『俺は前回より1点でも高ければいいよ…』

「この数字で低いとか…前回のテストで30位以内だったから、結構良くない?」

その他ごにょごにょごにょ・・・

さらに、、、

《勉強なんてそこそこできてれば、十分生きていけるよ》

〈てか、社会に出て働く時に学力ってどれだけ必要なの?〉

〔勉強ができるかどうかって就きたい仕事によるよね?働くために学校の勉強よりももっと学んでおいたほうがいいことたくさんあるよね?俺はそっちのほうを身につけたほうがいいと思う!例えばコミュニケーション力とか!〕

🤔

どこから話そう?

まず、どんな目標であれ、目標を公言できることが素晴らしい。👏

定期テストの勉強したいから宿題免除してくれって願いは残念ながら叶わないけれど(笑)
テスト直前になってジタバタするなんて夏休みを一体どう過ごしていたんだって私に小言いわれちゃうけれど(笑)

一応は定期テストにきちんと向き合おうとしていて、目標もある。

それを私は褒めたりはしないけれど、
気持ちは認めています。

🤔

彼らが目標を高く設定「しない」理由は、
そこに意味が見出せないからでしょうか。

「俺はね、なんか頑張りすぎて疲れちゃうより、何でもそこそこでいいからのんびり自分のペースで生きていけたらそれでいいんだ🌸」

学習の進みが心配な子にもう少しペースを上げなさいと話したら返ってきた言葉。
本当にほわ〜んと話すので、語尾にはお花がくっつきます(笑)

齢13歳にして、もう悟りの境地・・・?

持久走大会でダントツの1位でも、
体育のシャトルランで一人とんでもない記録を出しても、
「なんか別にこれから先、生きるのに必要ないことばっかりできちゃって…そんなことできなくてもいいから、勉強ができるようになりたかった。走るのが得意でも別に何の役にも立たないし…」
そんなふうに言います。

私としてはちょっと、いやすごく寂しい。

☔️自分の能力を必要か否かの2択でしか見れていないこと
☔️素敵な自分をスゲーぞ!って褒めて認めてあげられていないこと
☔️欲のないこと
・・・寂しい。

けれど、
自分の今を見つめ
自分という人間を理解し
自分の心に耳を傾けて
未来をこんなふうに生きていきたいと考えているのはとても素晴らしい。👏

🤔

日本は学力をもたなくても別の手段で道を切り開くチャンスがそこかしこに転がっています。

それは平和で恵まれた環境であるけれど、
だからこその弊害もあります。

無限にある可能性とチャンスが
近くにありすぎて見えていないこともしばしばで…

なんとなーく生きれてしまう現実世界は
欲さえなければ無難に生きていける?

コロナ禍でそうとも言い切れない今が
子どもたちには見れておらず伝わっていないのかもしれません。

《勉強なんてそこそこできてれば、十分生きていけるよ》

これはそこから来ているのかもなぁ。

🤔

〈てか、社会に出て働く時に学力ってどれだけ必要なの?〉

これは可視化が難しいけれど・・・

間違いなく学力は必要で、
ただ、その【学力の引き出し方】にも器用さがいります。

持っているだけではダメで、
引き出して使えないと意味がない。

そういう意味では溜め込むだけでは無意味で、
自分が持つ引き出しが最大限に生かされて得た成功体験が、
それまで培ってきた学力を肯定し
「努力が報われた」
「学力ってやっぱり必要だった」
と感じるのだと思います。

すべてはその時になって気づくことだから、
どれだけ必要かという未知数なところに目を向けるのではなく、
必要な時に必要なものを必要な分だけ引き出せる余裕を持つために、
いまはよりたくさんの学びを吸収して容量満タンに蓄積させておいてほしい🍀
そう思います。

🤔

〔勉強ができるかどうかって就きたい仕事によるよね?働くために学校の勉強よりももっと学んでおいたほうがいいことたくさんあるよね?俺はそっちのほうを身につけたほうがいいと思う!例えばコミュニケーション力とか!〕

これは一部とても共感!👏✨

勉強も大事。
人間力も大事!

コミュニケーションて言葉が出てきたのが
素晴らしいよ!👏✨

けれど、「より」と比べて答えを出すのはまだ早い。
時と場合によっては、
勉強が勝ることもあるから。

どちらか片方欠けても弱くて、
これもまたその時に必要なものを引き出して使えたほうがいい。

【両方の力を手に入れる】が正解です💡

🤔

なんだかんだ勉強しているし、
賢い彼らは成績も優秀だけれども、
共通しているのは【欲がない】ということ。

無邪気でまだまだ可愛い子どもで、
しょーもないことでゲラゲラ笑っては私に「騒がしい!」と叱られているけれど、
(毎回の教室で一回は必ず雷が…⚡️笑)
机に向かう真剣な顔は凛としてるし、
文武両道に彼らなりには一所懸命毎日を生きています。そう感じます。

けれど、全くの無欲。
『まぁこんなもんでしょ』感がダダ漏れてる。

気の抜けた柔い感じが、
緩さと絡まって、
もはや綿飴のよう…☁️

とっても優しくて、
とってもあったかくて、
彼らと話していると
いつも心がほわほわするの🌸

実に平和の象徴のようだけど…
私はもっと強くて逞しい漢が好きっ❣️笑

綿飴でも生きていけるとは思うけれど、
能力の高い人間がぬるま湯に浸かるのは
大人としても指導者としても本意ではありません。

どうしたら
未来への地図を手に取り
ワクワクしながら冒険に出てくれるだろう?

いつか変わるきっかけとなる
出会いや出来事に巡り合うといいのだけれど。

🤔

子どもたちの現状は
大人がつくっています。

多分大人のキラキラ感が足りなくて、
がむしゃらに目をギラつかせながら熱く生きている姿を見せれていないのだと思います。

私を見て、
「そこそこの学力でも楽しく生きていける」と思ってしまっているのだとしたら…
おそろしい。怖い。

結構先生いい顔して仕事してると思うんだけど…
(ミーティングの時の一コマ)

🤔

長くなりました。

私ならこう答えるけれど、
皆さんなら子どもたちに
どんなふうに
どんなことを話しますか?

子どもって難しいこと質問してくるよね。笑

mana

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