【働】

漢字には語源がありますが、その時代を懸命に生きる人たちへのメッセージとして、解釈がうまい具合に変容していきます。

私は字がもつ力を自分のエネルギーに変えることが好きです。

働くの【働】の字を分けると、
人+重+力になります。

【働】という字は、人の力で「重」を挟みます。

「重」の部首は、里。
見方によっては人が里を引っ張り上げているようにも見えるし、人が里に支えられているようにも見えます。
人と里が共生する様が表われています。

ともすると、働くとはすなわち人と里を人の力で動かすということです。
重が真ん中にあるということは、人の力で里を支えるということでもあります。

「重」はさまざまな使い方があります。
物質の重量的な表現、心理・精神の状態を表したり、事柄の大きさや深さ、重なりなど厚みを示す時にも用いられます。
これら全て、人の力が過程と結果を左右します。
ということを、働くという人間が欠かせない行動に置き換えると、働くことへの考え方が変わるのではないでしょうか。

もうひとつ、【働くとは、傍(はた)を楽にする】という考え方があります。
楽には、心身に苦しみがない・安らかである状態と、苦労しない・容易いという意味があります。
楽しいとも使いますが、人の心に寄り添うものです。
誰を楽にできるか?誰を楽しませられるか?という視点で働く…これは大事なことであり、働くことの醍醐味でもあります。
自分の職業や業務内容・仕事ぶりが、誰かを楽にさせている・楽しませていると実感できることは幸せなことです。
ただ「やっつける」だけなのか、「働く」のか、この違いは大きいです。

働くことに対しての考え方はさまざまで、どう思おうと自由ですが、ぞんざいは傍迷惑。
楽にもならないし、楽しくもありません。

「今日も働いたわ〜」と口にする時、本当に働いたのかを振り返ることは大切です。

どの職業も必ず、世界・社会・家庭・人の為になりますが、その自覚がなければ、自分自身が【楽】を得て心身が満たされることはありません。

自分と傍の両方が満たされるように、
一所懸命はたらくこと。
一生懸命ではなく【一所懸命はたらく】と言葉にし、自分の働きに誇りを持てるよう頑張りたいです。

【働】を軽んずべからず。

娘には、自分が好きな場所や愛してやまない場所で、大切に想う人たちのために一所懸命働いてほしいです。

バイトだろうと、パートだろうと、どんな立場であろうと、働くことを真剣に楽しんでほしいです🍀

mana

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