寂しさと嬉しさと
私自身が両親が共働きだったこともあり、記憶が正しければ年長さんではすでに一人でベッドで寝て、小学生では憧れの鍵っ子ちゃん。
週末になると両親が居なくても、大好きな駄菓子屋さんで買ったお菓子を食べながら、借りてきた何本ものビデオを観て過ごし、とても充実していたし自分の時間を自由に使えることが嬉しかったし楽しかった☆
そう記憶しています。
私の中ではそれが普通で当たり前。
少しずつ仕事の量を増やしていくとともに、やむを得ず…というか半ば強制的に娘には早い段階での身辺自立を促し、同年齢の子どもたちよりも早く大人にさせてきたと思います。
そう自立と親離れは私が促したこと。
主人が単身赴任であることも後押しして、
父親・母親ともに【働く大人の背中】を見せて、
《これから歩む未来に夢や希望がもてるように》
《全力で自分の人生を生きるとは》
親の姿というよりは、
一人の人間としての生き様をただただ見せて、
見て学べと育てているようにも思います。
それがいいか悪いかは別として・・・
娘の人生初舞台3公演が無事に終了し、一先ずの安堵とともにいろんな想いを振り返ると、まずは劇団の皆様のおかげでこの夏、彼女が想像以上に大きく強く逞しく成長できましたことを心より感謝申し上げます。
公文の教室だよりにもよく書くことですが、子どもを育てることには、社会に出る前にいかにたくさんの大人と触れ合うかが重要だと思っています。
人生を先に歩む大人たちのそれぞれの道と、そこを進み得た人間力や生き様・魂そのものを、たくさん見て聞いて感じることは、どんな教育よりも生きる力をつけるには効果的で、糧となり、血となり肉となり、心を磨くことにも良いと思っています。
ピアノやスイミングを習わせている理由の一つは、先生やコーチたちと関わる時間こそが娘を育てるのに大事だと思っているからです。
彼女は劇団で関わる皆様から
多くのことを教わり学びました。
「遅れてでも行きたい」と、稽古時間がほとんどない日でも「少しでも参加したい」と、休もうよ~と言う私の手を無理矢理そして強く引っ張り、生き生きとした顔で「早く連れてって!」と言う娘。
何がそうさせるのかは、
それについては問うても答えない娘(笑)
ただただ「楽しい」とそれだけを返してきましたが、それが一番…全てだったのかもしれません。
舞台を観ての感想は、
「なんてキラキラしているんだ」
なんて楽しそうに☆
ウキウキもドキドキもワクワクも幸せも、
全部が溢れ出ている☆
素敵ね♡
うまく言葉で表現できないほど心震えて、勝手に涙が溢れ出るとはこういうことか!そんな感じ。
ゆめが出ているシーンはゆめしか見ていなかったので、お話全てに集中できたかと訊かれたら正直にそう!とは言えないけれど。
普段何かを観てもあまり感想らしい感想を言わず、私が言った言葉に同意することだけがほとんどの主人が終わって第一声に「面白かったね!」と言ったことが作品がいかに素晴らしかったかを物語っていると思います。
大勢のお客様を前にして、
表現し人に何かを届け伝えることの難しさ
心を動かせた時の感動
全うした充実感・・・
彼女が何を感じ思ったのか
その全てを知ることはできないけれど、
舞台上でのあのキラッキラした顔は
何かを掴んだことだろうと思います。
お友達が見に来てくれたことを知り、
涙ぐむゆめ。
人が自分のために時間を使ってくれたことへの感謝を絶対に忘れないでほしい。
「ママ、泣きそうになってたでしょー!」と、いくら私が前から2列目に座っていたとしても、ハンカチを握ることなくグッと堪える母の顔を確認する余裕っぷりに、『将来確実に大物になるな…☆』と思った母でした(笑)
さて、これから打ち上げです☆
親の参加も可という会に
同伴拒否されたのは私です。
そう…自立させたのは他でもない私。
「公文は息子の居場所。先生と築く関係や、先生との時間、先生とつくる公文の世界を邪魔されたくないみたいで…」と、少し寂しそうに話したお母さんの言葉の意味を身をもって知る。
人は自分が体感したことや実体験をもって、
その言葉の意味を知り理解を深めます。
今から打ち上げ会場まで送り届けるために、
駐車場で待機中。
切なさと嬉しさと複雑な気持ちで、
娘の帰りを待つことにします。
観に来ていただいた皆様
劇団関係者の皆様
本当にありがとうございました。
今後とも、娘をよろしくお願いいたします。
mana