新・姫と剣とわらべ唄
東区市民劇団 座・未来
2021年公演
無事に大盛況のうちに幕を閉じました。
(以下、差し込むすべての写真:宮原昭夫)
宮原さん、素敵なお写真ありがとうございます⭐︎
当然のことながら、
成長とともに課せられるものも大きくなり、
彼女史上一番【惑乱】という言葉が似合う日々でした。
小学6年生。
輝かしい12歳の年。
おそらく数年数十年後の未来に思い出すのは、
稽古に明け暮れた日々のこと
そして舞台本番の1シーン1カットではないでしょうか。
Facebookにゆめが歌って踊る動画を載せていたことから当時の劇団員さんに声をかけていただき、今に至ります。
一年生の時は、オーディションすら拒否(笑)
二年生になり、気まぐれに「行ってみる」と言った一言から始まりました。
オーディションで真剣に歌やダンスをする大人たちが輝いて見えたのだと思います。
夢や憧れをもって始めたわけではないものが
徐々に形をつくり形を変え、
夢や憧れに繋がってゆく過程が、その物語が、
子どもの頃にワクワクしながら絵本のページをめくっていた時の感覚に似ていて心をときめかせます。
劇団のことは基本シークレット。
何を話すでも、何を聞くでもなく、
ただひたすらに母は送迎のみ。
その送迎すら仕事で叶わない私に代わって、
団員さんたちが自宅まで迎えに来てくださっていました。
仕事で忙しく手一杯になると送り迎えすら億劫になり小言を吐き出す私でした。
そんな私でも、迎えに行き車に乗り込んでくる様子でなんとなく『今日の稽古』が見えていました。
家で一人稽古をする姿を
私は一度も見たことがありません。
私が留守中にやっていたのか、
はたまたやっていなかったのか…
それすらわからないほど、お芝居のことも劇団員としてのゆめの姿も全くわかりません。
「今日はどうだった?」の問いかけに返ってくる一言に耳を傾けて心を覗く日々は、
腫れ物に触れるような普段とは違う距離感になります。
私に背中を向ける時は
大抵顔を見られたくないとき。
(あぁ…今日は少しダメそうだな)と思っていたら、突然堰を切ったように泣きじゃくる日もありました。
『今日めっちゃ褒められた♡』と、
一音も耳に入れたくないほど疲れてシャッターを下ろしている私の耳に、
勝手に【嬉しい】を届けてくる日もあったり…笑
鼻歌をうたったりしてわかりやすい様子が可愛い♡と思う日もあれば、
泥ついた感情をこちらにぶつけてきて苛立つ日もあり、、、
親子の冷戦もチラホラと。笑
心と体が追いつかず全てが無計画に後手になり、
うまくコントロールできない姿を見たり
努力のドの字も見えないときは
叱咤することもありました。
【努力】は、
他のことを蔑ろにすることで成り立たせるものではないから。
【頑張る】は、
好きなことだけをやって
それ以外のことから逃げたり手抜きをしてつくった余力に充てるものではないから。
まだ12歳。
どうしてもやりたいことだけに注力してしまう不器用さが残ってしまうこと、それは次回までの課題です。
さて、舞台本番。
私はいつも通り千穐楽へ。
初日そして2日目の昼公演を観た方たちが
口を揃えて
『キラキラ輝いていた』と言います。
楽しそうに目を輝かせて
イイ表情で舞台に上がっていたと。
心が瞳に表れるのは毎年のことで、
その顔を思い出して成長を想像していました。
私はというと、
例年にはないゆめの焦燥が伝染し
ヒヤヒヤが勝った結果・・・
用意していたハンカチの出番はなく…
ピークは、
通し稽古後の帰り道、
私に背を向け肩を小刻みに震わせて泣いている愛娘の姿に切なくて泣いたあの日でした。笑
(もっとゆっくり…落ち着いて!あぁ、、、噛まないでよー…口開けてー!ヤバイ…そのペースで言い続けたら確実に語尾が小さくなるぅぅぅ)
そんなことを思いながらハラハラと…
おかげで
バッグに入れたポケットティッシュ2つは、
ガムを捨てたり
はみ出たリップを拭くために使われました(笑)
イイ顔をしていたなと思います。
浴びるライトのキラキラが瞳に反射してというのもありますが、澄んだまっすぐな瞳が綺麗⭐︎
お辞儀の姿勢や所作は美しかったけれど、
気を抜いた時の猫背は減点。笑
ナチュラルに映える姿勢づくりは
これからも精進です。
知らない言葉が満載の長セリフに大苦戦。
お芝居をするためには、
物語そのものの理解はもちろん、
台本の中の言葉のひとつひとつを自分なりに咀嚼し紡ぎ直さなければなりません。
幸いにも国語の成績だけはべらぼうに良い彼女。
道徳の成績もすこぶる良いですが、
人の心情をよんで汲み取る力があるということも周りの大人が太鼓判をおしてくれます。
そういう力が、
彼女の女優さんとしての一助となっています。
人としてまっすぐ育っているのは、周りにたくさんの大人がいてくださるからだと思います。
彼女の味方や応援団はたくさんいます。
祖父母や両親はもちろん、
血の繋がりがなくとも
孫のように可愛がってくださる方々、
親戚よりも成長を近くで見守り喜んでくれる方々、
本当の親のように愛情を注いでくれる人たち、
年齢関係なく同志のように想ってくれる方たちがいます。
光り輝く大人、
溢れんばかりの愛情をもつ大人、
尊敬し愛してやまない大人たちの存在が
【鍬間結愛】を育ててくれています。
母としてはずいぶん楽をしています⭐︎
素敵な娘をもったなと思っています。
けしていい子ではないけれど(笑)
いいね👍を無限に押したくなる娘です。
彼女がこれからどんな冒険をするのか、
母としては楽しみで仕方がありません。
【東区市民劇団 座・未来】
とても素敵な人たちの集まりであり、
新潟を愛し、東区を愛し、
そこに住む人たちをあたたかい愛で包み想う、
素晴らしい劇団です。
その一員として娘を迎え入れていただいていることを心より感謝しています。
たくさんのお力添えをいただきました。
心の成長をとても感じた稽古期間、
私の知らないところでたくさんの愛を注いでいただいていたことと思います。
中学生になっても
劇団を続けることを決心したようです。
また一年、お世話になります🍀
そして、
本当に素晴らしい公演を
ありがとうございました!
【広い舞台に一人で立つ勇気】
たくさんの人の支えがあってこそですが、
それでもゆめは何があっても
力強く逞しく、踏ん張れる気がします。
驕らず、腐らず、
人に愛される人になってほしい🍀
ママは大きな独り言を呟きながら、
応援しています。
mana