自分が住む市の住民の健康度を知っていますか?

コロナ禍で調査ができていなかったようで、
しばらくぶりに新潟市民の健康調査をした結果、
とんでもないことになっていました。
同じ新潟市民として
周囲の健康状態をどう感じていますか?
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新潟市健康づくり推進基本計画の評価を見ると、
2019年度から2023年度までの4年間の取り組みで目標達成した項目は58項目中11項目。
そのほとんどが歯に関係することです。
日本の歯科医による健康推進はとても進んでいると高い評価を得ていますが、新潟は特別その体制が整っており、歯の健康はしっかりと守られています。
改善された項目は7項目
やや改善された項目は10項目
合わせて28項目、全項目の半数にも及びません。
特に注目したいのは、
悪化が21項目もあることです。
❌幼児〜中学生の肥満傾向児増加
❌40〜60歳女性の肥満者増加
❌20代女性と65歳以上の低体重者増加
❌メタボリックシンドローム該当者と予備軍増加
これらから見えてくることは何でしょうか?
女性の喫煙率も増加しています。
最も最悪なのは、自殺死亡率の増加!
20代・60代以上の女性の自殺者が増えています。
原因動機別にみると、
健康問題が多いとのことです。
20代女性と65歳以上の低体重者が増加していることが自殺とどこまで関係しているかはわかりませんが、体と精神の健康状態は深くつながっているため、『生命力』という見方をすれば腑に落ちる点もあります。
40〜60歳女性の肥満は、更年期のホルモンの問題もありますが、喫煙率が上がっているとなると、大きなストレスが心身にかかっていることが考えられます。
循環と代謝の悪化が健康状態に影響し、不定愁訴を抱えやすくなれば、精神を病むことにもつながり、そこから健康問題→自殺という最悪のルートを辿ることにもなりかねません。
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新潟はもともと日照時間が短く、
健康を保つのに不利な環境にあります。
日照不足はセロトニン不足を招きます。
セロトニンは人間の精神面に大きな影響を与えるホルモンです。
不足すると、
☑️気分の落ち込みや意欲の低下
☑️怒りっぽくなる
☑️食欲が増加して過食気味になる
といった症状を招きます。
こういった状態が続くと、うつ病や不眠症などの精神疾患にもなりやすいといわれています。
ですが、
環境は移住しない限りどうにもなりません。
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60歳以上の女性が健康問題で自殺を考えることを防ぐためには、どうしたらいいでしょうか?
自分の取り組みを推すわけではありませんが、
更年期での健康づくりが鍵になると思います。
ですが、
更年期に対する取り組みは見当たりません。
(あるのだとしたら、周知されていない)
定年、子育て期間からの卒業など、自分のためだけに贅沢に時間を使えるチャンスがやっと巡ってきたのに、健康問題で自殺なんてそんな悲しいことはありません。
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60代の母が言いました。
「健康であっても、経済的不安があったり、生活苦であれば、生きる気力が減る。健康であっても、社会とつながりをもてなければ、孤独を感じて生きる気力が減る。そういうところから不健康になっていくわけだけど、不健康であれば、働けないし、お金もないし、医療に頼ることもできない。そもそも働き口も少ないから、働くことすら困難なわけだけど、、、だから大抵の人は歳を重ねていくごとに心身の不健康度が高まって、そこから抜け出すことは難しいよね」と。
この話を
①自分でどうにかできるもの
②自分ではどうにもできないもの
に分けるとしたら、
働き口を増やすことはどうにもできないけれど、
健康でいるための努力はできる。
社会とつながりをもつことが必ずしも金銭に直結するわけではないけれど、孤独や寂しさを感じることからは遠ざかれる。
健康でいる限り、お金を手にするチャンスはつくれる。そしたら、経済的不安やお金にまつわるストレスを解消できる可能性はゼロにはならない。
でもね?
新潟市の調査では、地域の人たちとのつながりが強いと思う人の割合は悪化していました。
新潟市の人口は減少の一途を辿っていますが、
世帯数は増加しているんです。
つまり『個』が増えている。
個で幸せであるならばいいのですが、孤独を気に病む人が多いのだとすると大問題です。
更年期をきっかけに心身の変化や不調を感じている女性が、誰にも頼れず、悩みを打ち明けられず、一人もがき苦しんでいたとして、それが長く続いたとしたら?・・・この辛さがいつ終わるのかわからず、光が見えないとしたら?
更年期での離職率は高いです。
そこから始まる経済不安、社会とのつながりがなくなることでの空虚感、自分を取り巻く全ての環境や物事に対しての虚無感など、働くことで何かを得ていた人にとって働けないということがどれだけのことであるか…計り知れません。
『個』でイキイキと輝けるのなら幸せ。
けれど、同じ『こ』でも孤独・孤立といった『孤』によるもので幸せから遠のく現状はみんなで解消していかなければいけません。
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調査の「地域の人たちとのつながりが強いと思いますか?」の問いを受けても、捉え方は異なります。
例えば、「地域の人を助けたり、助けてもらうことはありますか?」や「地域において支え合いを実感していますか?」、「地域の人たちと交流していますか?」などの問いかけであれば、違う結果になったかもしれません。
私自身、交流はないけれど助け合いや支え合いは感じるから。
何かあった時にSOSを出せる人がいるのかどうか…これはどの世代でも共通の重要事項です。
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人との交流の中から育まれる心身の健康
ここを重要視して市民が動いたら、
心の健康も
体の健康も
経済の健康も
全部守れると思うのです。
おしゃべり好きなあなたが
世話好きなあなたが
健康オタクのあなたが
「みんなで健康になろうよ!」と呼びかけたら、
市はもっと豊かになり、
市民はもっと彩り豊かな人生を歩める!!!
いつも運動教室を口コミで広めてくださる皆様には、心より感謝いたします。
何気ない呟きが、誰かを健康にするのです。
この呟きが、誰かの胸に届きますように💞
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で、冒頭に戻りますが、画像の『スマイル新潟ヘルスプラン』皆さん目にしたことありますか?
中身はご存じですか?
私の周囲は誰も知らなかった、、、
どんなにいい取り組みがあっても、
知らなければ意識もできませんよね💧
次のブログでは
この中身について触れたいと思います。
mana