市の実情と市民の生活背景から求められる健康づくり
読めば読むほど、一市民としても、一運動指導者としても、『ん?』と思うことばかりなのですが、それもこれも情報が周知されていないことが原因かなと思います。
市の健康づくりがトップダウンで国からおりてきていて、その間には県があります。
本来であればボトムアップで市の実情から必要な取り組みを洗い出すべきで、市の健康づくりの取り組みに国からトップダウンでおりてきた方針が優先されることが正解なのか?と思ったりもしています。
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たとえば、『減塩』
減塩といっても、私は量のことなのか質のことなのか、どちらのことを言っているのかさっぱりわかっていません。
減塩のしすぎでミネラル不足に陥っている人がいるのも確かで、塩に関する医師の考えもひとつに絞られているわけではありません。
「良質な塩は量を摂っても身体に害悪がない」
「血圧に影響しない」
などの情報も目にしますし、
そもそも血圧の数値に関しても情報は様々です。
美味しいとテレビ番組で紹介されたり、新潟が誇る料亭やミシュランガイド掲載店に好まれている新潟産の塩は塩分相当量が高めです。
細胞の研究をされている先生の考えでは60〜70%の塩分相当量が理想とされていますが、新潟産の塩は80〜90%です。
高めのものは量を減らせばいいのか、低めのものなら量を摂ってもいいのか、塩分相当量は関係ないのか、『減塩』の定義がわからない、、、
世界保健機関(WHO)がすべての成人の減塩目標を5gにし、日本高血圧学会では食塩摂取量1日6g未満と掲げているとなれば、量を重視する人が多いと思います。
数字で注意喚起するのも必要ですが、新潟の塩の製造者さんを応援するためにも、どんな塩があるかをPRしながら健康に美味しく摂れるポイントを具体的に伝授いただきたいです。
市は『ちょい塩』を勧めていますが、塩不足に陥っている人もいることを忘れないでほしいです。
市民に寄り添うのであれば、
塩を悪者扱いしないでほしいです。
でもね、新潟市は脳血管疾患と胃がんの標準化死亡比が高く、その原因の一つとされる食塩の摂りすぎが課題といわれています。
そういう結果をきちんと知っている人がどれだけいるかわかりません。
結果には必ず理由があります。
新潟よりももっと東北の雪国のほうが塩の摂取量は多そうなイメージなので、市民全体というより個人の意識を変えることが重要だと思いますが、知っていれば変わろうと努力するはず。
脳血管疾患や胃がんを予防するために、注意喚起はこれからも必要です。
で、結局、新潟の製造者さんがつくる塩を摂りたいけれど、どの塩をどのくらい摂るのが健康的なの?ってことを訊きたいです(笑)
製造方法を気にしている方は多いと思いますが、塩分相当量で塩を選んでいる人は少ないのでは?
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健康づくりの基礎で全国いや世界共通のものもあるのですが、県民の人生に配慮したり、県民の生活を考慮して、取り組みを構築すべきだと考えます。
計画の位置づけには『本市の実情に応じた健康づくりの推進』と書かれていますが、まだまだ大きな括りの中でざっくりとした取り組みしかできていないように思います。
それは国の方針優先で、県民の生活背景までを想像したものではないということです。
一市民としてそう感じています。
適正飲酒の普及啓発が取り組みのひとつにありますが、日本酒大国新潟は酒蔵さんを守りながら市民の健康も守らなくてはいけません。
そこをどうクリアしていくかはすごく難しい問題ではありますが、飲酒を悪としてしまっては新潟の魅力は輝きません。
【本市の実情】として向き合わなければいけないことのひとつです。
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推進体制には、『市民一人ひとりが取り組むとともに、地域等が役割を発揮できるよう、行政が連携の強化や取組の支援を行い、地域社会全体で市民が健康になれる新潟市を目指します』と書かれています。
けれど、そもそも市民に対して健康づくりの教育がどれだけなされているのか、、、
市民の健康づくりのために個人で尽力している人たちにスポットが当たらないのも悲しい現実です。
行政から委託を受ける人たちは、医師・大学教授、その他行政が古くから連携をとっている組織に属している人たち(たとえば理学療法士さんなど)です。
つまり、依頼するルートが決まっています。
主には生活習慣病関連の取り組みです。
同じ健康のための働きかけでも予防というところに目を向けている運動指導者やトレーナーとして個々に奮闘している人たちは、現場で一番市民と深い関係を築いています。
が、悲しいかな、あまりそこは頼りにされていないように感じます。
市民の健康状態と市が取り組もうとしていることを運動指導者やトレーナーが熟知していないことも理由かもしれません。
現場で市民の健康づくりに一役買っている人たちがもっと情報発信や注意喚起・啓蒙活動をする体制が整えば…と考えると、もっとそういう人たちの働きに目を向けて、そことタッグを組み、新しい企画をバンバン立ち上げられたら、市民の健康づくりの意識はさらに高まるのではないかと思います。
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な〜んて考えて、これから私が計画しようとしていることは『高齢者を連れたデイキャンプ』
先日、15年ぶりにパチンコに行ってみたんです(笑)
前情報で「年金暮らしのジジババがたくさんいるよ」と聞いていましたが、本当にその通りで!
娯楽のない新潟ではパチンコ店が遊び場になるのも仕方ない…と思いつつ、せっかくの年金がパチンコ店を潤わせるために使われてしまっては経済は回らないし、そこで得られる【健康】はありません。
コミュニティとして人が集うことに反対はしないけれど、新潟じゃなくてもできる遊びしか楽しみがないなんて、それはちょっと寂しい・・・
せっかくなら故郷新潟の魅力を存分に味わいながら、心も体も喜ぶ遊びで幸福度を高め、健康になってほしいです🍀
そんな想いから、外に遊びに行こうよ!とお誘いできる企画を検討中です。
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『スマイル新潟 ヘルスプラン』
2019年度から2023年度までの取り組み成果をデータでみると、新潟市の現状は…
長くなってしまったので、
現状についてのまとめはまた今度にします✏️
お時間があれば、ヘルスプランの概要に目を通していただき、健康づくりを振り返って自分の健康を評価してほしいです🍀
mana