縦横紡ぐ

数年前にFacebookに投稿したものが出てきました。

そうか、本当なら長岡花火の日なんだ。

ゆめがまだ小さかった頃、
長岡花火の帰り道、
2年連続で素敵な人と出会いました。

ある年は
ゆめを抱っこしながら両手に荷物を持ち歩く私を見かねて、素敵なご夫婦が荷物を持ってくださり、新幹線を下りるまでの間ずっとそばにいてくれました。

腕の中で眠るゆめを抱っこしながら新幹線の揺れで倒れそうになる私を支えてくれた手がとってもあたたかかったのを今でも覚えています。

その翌年は、新幹線が混雑して座れず立ちになってしまった時のこと。

以下、Facebook抜粋

🌷 🌷 🌷 🌷 🌷 🌷 🌷 🌷

私とゆめが、通路の真ん中あたりで指遊びなんかをして遊んでいると肩をトントンっ

振り向くと
少し遠くの席で立ち上がり、
人の隙間から手を伸ばし
私の肩を叩く高校生がいました。

「小さいお子さんがいらっしゃるので、この席どうぞ座ってください」

制服を着た彼は大きな鞄を持っていたので
部活の帰りだったかもしれないし、
塾の帰りだったかもしれない。

君だってきっと疲れているはずなのに
離れたところに立つ私たちに気づき、
席を譲ってくれてありがとう。

私たちが目の前に立っていたわけでもないし、
彼は奥の窓際の席に座っていて、
席の近くはたくさんの人でごった返していたのに、
手を伸ばし優しい言葉で優しく声をかけてくれた男子高校生にとても感動しました。

帰り道
昨年のご夫婦の話と今日の高校生の話をゆめとしながら、
「ゆめも大きくなったらああいう風に人に優しくできるといいね」と、昨年と同じ話をしました。

感動したなぁ。
人も花火も。

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長岡花火の時期になるといつも思い出すエピソードのひとつです。

本当だったら花火を観に行くはずだった今日。

写真の中の花火とともに、嬉しかったあの日を思い出し、心がスッキリそしてほっこりしています。

前を歩く人がいて、
ゆっくりしか歩けない人を追い越すようなことはしたくないと思っています。

横で寄り添って歩くか
黙って後ろをそっと歩く
そういう人間でありたい。

そんなことを考えた朝に観た映画は
《家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています》

「でこぼこ道を歩くんだから、丸くなんてなれないよ」というセリフが印象的でした。

でこぼこ道。
急いで転がるように進むのではなく、
大事にしたいものを一つずつ大切に摘み取りながら、紡いでいきたい。

6年前に出会った高校生、元気かな?
あの頃と変わらない優しい大人になっているといいなぁ…🍀

mana

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