愛と呪いの物語〜呪術廻戦〜

「愛ほど歪んだ呪いはないよ」by五条悟

【呪】も【祝】も、祭壇の前で神に祈りを捧げるという意味で用いられてきました。

「兄」は、祭壇の前で祈りを捧げる神主または祭主を意味します。

口偏は、人が神前で祈りを唱えている様子を表しています。

幸を祈る場合に使われる【祝】の「ネ」は祭壇の意。つまり、しめすへんの「示」は、供物や神を祀る場所そのもののこと。

まとめると、
神棚の前に跪き供物を捧げる姿が【祝】
口から発せられる祝詞そのものが【呪】

いつからか悪い意味で使い分けられるようになった【呪】も、もとは【祝】と同様に神に祈るところから始まっているわけです。

願い・想いを口にする=【呪】だとすると、
どれもこれも人を縛る呪いとなり、
私たちは知らず知らずのうちに呪いに侵されているわけです。

きゃーっ怖いっ(笑)

呪術廻戦『憂太と里香の愛と呪いの物語』

呪いから生まれた2人が紡ぐ時間は、
里香にとって生きていた頃よりも幸せな時間に・・・
そんな悲しいことがあるだろうか。

絵と声が絶妙で、
悲しみや憎悪が渦巻く容姿と攻撃的な中に
愛と優しさが滲み出て
言葉にすると【可愛そう】が私的にはぴったり。

【可愛そう】という言葉は、
愛らしさと不憫さを表す。

里香の元々の可愛らしい容姿
憂太を想う純愛をまっすぐぶつける愛しき姿
姿カタチを変えてもなお憂太を守ろうとする姿
憂太の呪いによって縛られることで幸せを紡ぐ姿

愛しく、そして不憫…可愛そう。

里香が呪いから解き放たれるとき、
やっぱり悲しくて寂しくて、
けれどあたたかった。

愛も呪いも紙一重。
愛と呪いは相即不離。

🎬

漫画で読んでいたのでストーリー展開はわかっていたけれど、それでもすごく面白かったです♪

戦闘のシーンは大迫力で、
音楽の演出がとっても素晴らしい👏✨

個人的にはもっと戦闘シーンが長ければよかったなーと欲張っています(笑)

鬼滅の刃とはまた違ったカッコ良さと魅力があり、日本の漫画やアニメってすごいなぁ!と感動しました⭐︎(すごい以外の言葉が見当たりません…先生失格!笑)

🎬

呪術廻戦の原点というだけあって、
この原点をしっかり考察することで
のちのストーリー全体に深みが増します。

新刊を読む前にざっと読み直しましたが、
面白いだけにとどまっていた部分も
背景や裏側を知って読むとまた違った感情が湧き出てきます。

全ては想いと願いから。
祈りも呪いも、善も悪も、
その人が紡ぐ真の物語。

人を縛るのではなく、
人を解放する祝詞を唱えたい。

mana

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