彼岸花がくれた出会い

山登りを始めてすぐ、真っ赤な彼岸花が咲いているのを見て、その妖艶さに見惚れたのを鮮明に覚えています。

山に咲く花をよく写真には撮るけれど、名前はわからないし、あまり覚える気もありません(笑)

なんとなく、この季節のこの時期にここに行くとこんな花が咲いているというのはわかりますが、花との出会いも一期一会、咲いていたらラッキーくらいに思っています。

この日、彼岸花巡りをしようと思ったのはSNSで開花情報を得たからで、連休がお彼岸ということもすっかり忘れていました。

どこにどのくらいの規模で群生しているかは調べればすぐにわかるけれど、探検しながら自分で見つけたかった。

彼岸花だけを求めて一日中新潟市内を駆け巡るなんて遊びはおそらく今回が初で最後でしょうけれど、そんな遊び方をする日が一日くらいあってもいいじゃないかとワクワクしながら出かけました。

接客業をしていますが、お店を電話で予約するのも躊躇うくらいに初めての人と話すことには抵抗があり、自分から人に話しかけることはあまり得意ではありません。

特にこれからお付き合いが続いていくだろう人以外(たとえばお店の人)には話しかけないでオーラを出して避けたりもします(笑)

そんな私が山や散歩先では結構話せてしまうのだから、自然の力は不思議です。

それはきっとそこに居合わせる人と話すことで得られるものがあるとわかっているからで、交わす挨拶や一言二言で心が満たされる幸福感や情報という宝を収集できるからだと思います。

この日も挨拶をした感触で会話が弾みそうだと感じたおじさんに彼岸花情報を聞くところから冒険が始まりました。

結果、行く先々で出会った10人の方と話し、一緒にお茶まで飲んで、、、いま思い出しても笑ってしまいます。

山に行くと、すれ違う人には基本自分から挨拶をします。

どんな人にも明るく挨拶をしたいと思っていますが、時々(声をかけないほうがいいかな…)と感じる人もいて、そんな時は少し声をかけるタイミングを遅らせて待ちます。

挨拶もせずにすれ違うのは寂しいですが、壊してほしくない雰囲気や守りたい時間みたいなものがあることもわかるので、邪魔はしたくありません。

それをその人と同じように瞬間的に大切にすることも時には必要だと思うので、黙って通り過ぎることもあります。(賛否あると思いますが、私はこういう考え方です)

スルーされても、話しかけられても、その人のおもいやりや寄り添いなのだと勝手に解釈しています。(客観的に他人から見たその時の自分を想像したりもします)

山や山登りが好きな理由を綴ったブログにも書きましたが、自然の中で人と話して起こる化学反応は大抵よいものです。

海と山に囲まれて、四季を思いきり楽しめる新潟県に生まれてよかったと思うようになったのはここ数年のことですが、そう思えるようになったきっかけを山と登山がくれ、自然を求めて散歩することを楽しめるようになりました。

登山の面白さを教えてくれた友には心から感謝しています。

人生の先輩方とお話しさせてもらえる時間は貴重です。

この日、一番最初に話しかけたおじさんに教えてもらった彼岸花の名所で素敵な出会いがありました。

あの時、
おじさんに話しかけたから
彼岸花の名所を教えてもらえたから
教えてもらった場所に行ったから
花を管理している方にお礼をしようとしたから
出会えた奇跡。

ギャラリー小阿賀では絵手紙展が開かれていました。

どれも個性的で本当に素敵な作品ばかりでしたが、たまたまいらした作家さんの一人である陽子さんとのおしゃべりが私の人生観をアップデートしてくれました。

毎日の楽しみ方
時間の使い方
体と心の両方と対話して決める日常の選び方
豊かに歳を重ねる方法
歳をとっていく自分との向き合い方

陽子さんとの直接のおしゃべりも、こっそり盗み聞きしたご友人たちとの会話も、ぜんぶが学びとなり、(もっと聴きたい👂)の欲望のままに、1時間以上も耳をダンボにしていました(笑)

お肌もツルツルで、皺の入り方に生き様を感じ、発する一言が凛として力強く、人間の美を体現したかのようなお姿でした。

(陽子さんの生き方ってとっても面白そう♪)と思いながら山の絵を見ていると『これ、亡き兄の作品なの』とな。

その作品たちがまた面白くて!
お兄さんもとんでもなく豊かな人生を歩んでいた方でした。

妹から見た兄の姿を話す陽子さんの話も面白すぎて、たまらなく愉快な時間を過ごせました。

行ってからしばらく経ちますが、陽子さんの作品を眺めたり、お兄さんの山行日記を読んだりしています。

出会いって不思議ですね。

自分の在り方と行動次第で引き寄せる縁が変わります。

この日、本当はいつもの友と山に行く予定だったんです。

色々と理由があって行けなくなって、少し悲しい気持ちを抱えながら出かけました。

山に行けていたら得られたものもきっとあって、でも、山に行けなかったから得られたものがあって、結果よかったんだと思っています。

大切にしてきたものは何か
大事にしたいものは何か
そういうことに気づけたから。

すべての事象には意味があって、
すべての出来事に価値がある。

その日を正解にできるのは自分だけ。

今日もご機嫌に花丸な一日を。

陽子さんたちにまたお会いしたいな〜

mana

ピックアップ記事

関連記事一覧