他国の歴史から学ぶこと
久しぶりのオフに何をしようか迷いに迷って、
天候が優れなかったこともあり
家で漫画と映画鑑賞三昧♪
何となく韓国作品が観たくなって色々探していたら、目に止まった【弁護人】
前情報を何も入れず見始めたら、
聞き慣れない言葉がたくさん出てきたので
調べながら観ました。
多少の脚色はあるものの実話をもとに構成された作品の主人公は韓国のノ・ムヒョン元大統領で、政界に入る前の弁護士時代が描かれています。
世界各国の歴史の中で【◯◯主義】という言葉がありますが、時代とともに移り変わる政治も、時の流れるスピードが国によって違うため、同じ1980年代でも国や人の在り方が全く異なります。
映画の中の主人公も時を追うごとに弁護士としての心や生き方が変わっていきますが、その変化はそこで留まらず、さらにその先でも数奇な巡り合わせを生きることになります。
個人的には、政界引退後のノ・ムヒョン元大統領に纏わるストーリーのほうが興味深く、ネット上にある情報を読み漁りました。
国というものが変わっていく姿を断片的に見て感じたのは、日本がいかに平和な国であるかということ🕊
平和である期間が長すぎて、苦しさや辛さに冒されて地獄を見た人が少なくなった日本は、平和であることを当たり前であると勘違いしすぎているかもしれません。
【民主】
これについての見解こそ、他国よりも劣っている部分かもしれません。
改めて、民主の意味と価値を見直して自分にできることに努めようと思いました。
2作品目は、【悪人伝】
面白かったという表現は適切ではないと思いますが、ドキドキハラハラが止まりませんでした。
そしてやっぱり面白かった!!!
韓国ドラマも韓国映画も大好きですが、
他の海外作品とは違った面白さがあります。
日本と類似している点もあるからか、
日本人と酷似していると感じるからか、
違和感なく観ることができます。
他国の作品が芸術だとしたら、
韓国と日本の作品は現実世界の切り取り。
そんなふうに感じます。
日本の映画では悪に染まりきらずに人間のあたたかい部分が僅かにでも残されますが、韓国作品は冷酷非道を極めていて振り切られた悪がズシンと心にのしかかります。
創作の範疇を抜け出すことが魅力を高め、否が応でも考えさせられ、心に残る作品になるのだと思います。
ちなみに韓国作品を観る時、私は絶対吹き替えを選びます。
発せられる言葉の大小・強弱・高低は、聞き馴染みのある日本語のほうがしっくりきて、作品の臨場感と心のボルテージがリンクするから。
同じ日に3作品観ました(笑)
【弁護人】のソン・ガンホさんがとても良かったことと、これも実話がもとになった作品だったからです。
不条理な世界に生きた人たちの命の上に成り立つ平和がいまここにあることを痛感する作品でした。
繋がった道の先を少し進んだだけで見える景色が変わってしまう怖さが、タクシーが通る一本道で描かれていて、平和と混沌の境界線を目の当たりにすることに本当に恐怖を覚えました。
実際の出来事を伝聞することは現在にも未来にも必要で、歴史を知るからこそ価値観や人生観が変わり、人ひとりの小さな【観】が国を変えていくのだと思います。
「自国の行く末は人にかかっている」
もっと政治家の話に耳を傾け、未来のことを考えていかなければ・・・
平和ボケした脳みそに震えるほどの衝撃を与えてくれる、学び多き作品に出会えたことに感謝します。
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「たまごをどんなに投げつけても岩は砕けない」
【弁護人】で主人公が言ったセリフに対して、
岩は強くても死んでいる
たまごは弱いけど生きている
岩は砕けて砂になり
たまごは孵化して鳥になる
(字幕だと、卵は鳥になり岩を超えていく)
主人公が弁護することになる青年の言葉がとても印象的でした。
物の見方ひとつで、
180度変わります。
驕ることなく臆することなく、
自分の真をいつも問うて生きたいと思います。
mana