賭する生き方

2022.09.16

毎日必ずひとつは
（幸せだな〜♡）って思えることがあり、
毎日必ず一回は
誰かから（嬉しい♡）と思える言葉をもらったりするわけですが、
最近心がキュンと掴まれたのは
高校の友人の一言でした。

ふら〜っと時々連絡がくるわけですが、
先日たわいもない話からふと思い出したかのように、「耳治った？」とLINEが。

状況を説明すると、
「そっか、安心安心😮‍💨あの日、金刀比羅の神様に祈ったからきっと治るよ」

お盆時にふらりと一緒に立ち寄った神社で
横に並び手を合わせている時、
私の耳のことを神様に祈ってくれていたそうな…

そんなこととは露知らず、
私は私の耳のことを神様にお願いしたかも覚えていないのに、ありがたいことです。

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2022.9.16
現在の耳の状況（聴力検査の結果）は、
右耳はすべての数値が正常範囲
左耳は正常値にある音とろう域にある音があり、その差が大きくはあるものの、徐々に回復しています。

「状況からみて、絶対に数値が上がることはないと予想していたので、ここまで聴力が回復し、検査の度に数値が上がっていくことに驚いています」
と、主治医の先生。

右耳で耳鳴りがすることはありませんが、
閉塞感はあり時々痛くなることがあります。

左耳では、大小その音もバラバラの耳鳴りが絶えず聞こえています。
右耳と同じく、場所や環境により耳が締め付けられ、耳の奥の痛さを感じる時があります。

左耳でも音は感じますが
言語として認識することはできず、
相変わらず壊れた蓄音機から流れる傷だらけのレコードの音を耳栓をしながら聞いているような状態です。

それでも近くの音は聞こえるし、
確信はないものの声質によっては（こう言ってるかも？？）と思えるくらいにはなりました。

漢方薬と薬の服薬を続けています。

そのおかげもあるかもしれませんが、
たくさんの人の想いが一番の特効薬であるように思います。

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「片耳の聴力を突然失ったのに、変わらず元気だね。どうして？」とよく訊かれるのですが、
運動指導者という仕事柄、身体の個性に悩んでおられる方々をたくさん知っています。

それは、スポーツクラブでも体育館でもメディカル施設でも、施設関係なくそこにいるのは【人】なので、ある日突然自分が知っていた身体でなくなってしまう可能性は平等にあります。

身体の個性を抱えることになってしまった人が
それを受け入れていくのを傍観することしかできなかったことも、
個性と向き合い上手に付き合おうとする姿に心打たれたことも、
個性を手放していく過程を伴走したことも、
個性を完全に手放し新たな身体を手に入れたことを一緒に喜んだことも、、、
運動指導者歴17年の中でそんな経験は数えきれないくらいにあります。

SNSを覗けば同じような人や、それ以上に深刻な問題を抱える人がたくさんいます。

それは一部であり、
それは画面上で共有できる最小限の情報でしかないけれど、
世界には私では耐えられるか想像もできないほどの苦労や不自由さを抱えている方がたくさんいます。

耳が痛くなる時に耳の状態が悪化することの心配や不安はゼロではありません。

朝、アラームの音が聞こえて目覚め
右耳で音がしっかり聞こえることを確認し、
右耳を塞いで左耳でどれだけの音がどんなふうに聞こえるのかを確認するのが日課です。

朝一番で【聞こえる】ということに安堵し、
【聞こえる】ということに幸せを感じます。

それは普通ならただ通り過ぎていく時間が愛おしくかけがえのないものになる瞬間で、
それを紡いでいく毎日はとても豊かであると感じています。