首こりと肩こりの違い
日本人の国民病といわれる
首こり・肩こり・腰痛。
身体のお悩みランキングでは、
男性は2番目に
女性は1番目に
首こりと肩こりが挙げられています。
首こりや肩こりは、正式な病名ではありません。
首の後ろから肩・背中にかけての不快な症状の総称です。
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『こり』と『はり』はどう違うと思いますか?
『こり』は、
力を入れようとしなくても筋肉が勝手に収縮し続け、かたく緊張してしまい、自力ではゆるめることができなくなった状態をさします。
収縮(緊張)の負担がかかり続けた筋肉は毛細血管が圧迫されて血流が悪くなり、酸素や栄養などの良質な筋肉を保つために必要なものが届きにくくなります。
かたく動きが悪くなった筋肉には、
代謝物が疲労物質として内部にたまります。
『はり』は、
筋肉が引き伸ばされたまま固まってしまい、
筋肉が収縮しにくい状態をさします。
こりのある周囲や、
こりのある筋肉と拮抗する筋肉に起こります。
こり同様に血流は悪くなり、
疲労物質がたまりやすく、
筋肉の柔軟性は低下していきます。
こっている筋肉があると
引き伸ばされる筋肉がはってくる・・・
逆に、
収縮する力が弱い筋肉(はっている筋肉)のせいで、こっている筋肉が余計にかたくなることもあります。
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日本人は、欧米人に比べると肩こりになりやすいといわれています。
その理由のひとつは、骨格や筋肉の違いです。
頭が大きいわりに首から肩にかけての骨格や筋肉が華奢な日本人は、中年期以降の骨量や筋肉の衰えにより、こりが加速していきます。
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首や肩の関節は、
体の中で最も可動域が大きいです。
5〜6キロほどある重たい頭部と腕を支えているため、常に緊張を強いられる部位になります。
①筋肉がこわばり、かたくなる
↓
②筋肉にある血管が収縮して血行不良を招く
↓
③筋肉にたまった疲労物質や痛み物質がうまく排出されなくなる
↓
④神経を刺激する
↓
⑤こりや痛みを強く感じるようになる
このサイクルを断つためには、
筋肉がかたくなることを防ぐことが大切です。
そのためには、
どこの筋肉をゆるめ
ほぐしたら良いのかを確認しましょう♪
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肩のこりや痛みに関係する筋肉
①僧帽筋(そうぼうきん)
首から背中にかけて広がっている筋肉で、
肩こりに一番大きく関わっています。
肩をすくめたときに痛みが起こるときは、
僧帽筋に問題があることが多いです。
②肩甲挙筋(けんこうきょきん)
首と肩甲骨をつなぐ筋肉です。
僧帽筋と一緒に肩をすくめるときに働きます。
こりや痛みが首筋の下側から肩にかけてある場合、肩甲挙筋がかたくなっていないか確認するとよいです。
③胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
首の側面にある大きな筋肉で、
鎖骨や胸骨につながっています。
首を曲げたり、回したりするときに活躍する筋肉です。
胸鎖乳突筋がこりかたまっていると、
首を前に傾ける動作がつらくなります。
また、首が太く見える原因にも・・・
④頭板状筋(とうばんじょうきん)
首の後方にある筋肉で、
首を伸ばすときに使います。
首を後ろに反らすと痛みが出る場合は、
頭板状筋のこりが関与しています。
⑤菱形筋(りょうけいきん)
僧帽筋の深部にある筋肉です。
肩甲骨を寄せ、胸を開く働きをサポートします。
菱形筋が緊張すると、
肩甲骨の動きが制限され、
肩こりや猫背の原因になります。
背中の肥大化も・・・
腕の重みがかかることで負担がかかりやすいこれらの筋肉ですが、女性は男性に比べて筋肉が小さいことと肩にバッグなどをかける時間が多いなどの理由から、肩こりが起きやすいのが特徴です。
首こりに最も関係が深い筋肉は、
後頭下筋群(こうとうかきんぐん)です。
後頭下筋群は、
頭と首の境にある4つの筋肉の総称です。
①小後頭直筋
②大後頭直筋
③上頭斜筋
④下頭斜筋
僧帽筋よりも奥深くにあり、
頭の骨と首の骨をつないでいます。
顔や頭の向きを細かく調整しています。
後頭下筋群による首こりの症状は、
頭痛(片頭痛含む)
首の後ろ側上の部分の張りや痛み
などです。
目のあたりが痛むこともあります。
首をまわしたり、
上下に動かしにくいと感じたら、
後頭下筋群がかたくなっています。
枕の位置が落ち着かないときも
後頭下筋群が緊張していることが多いです。
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首と肩のこりは混合してしまいがちですが、
原因となる主たる筋肉が異なるため
ケアの仕方が異なります。
からだバー®︎があると
簡単にケアできるのですが…(笑)
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