手指と脳の関係

手の指には
脳につながる神経がたくさんあります。

手は
『第2の脳』や『露出した脳』
などと呼ばれています。

認知症予防にも欠かせないのが、
手指を動かすことです。

手を使うことによって
脳の血流量は10%ほど上がると言われています。

特に親指は他の指とはつき方が異なり、
他の指と連携しながら
さまざまな動作をするため、
非常に重要な指です。

脳には、
運動野と感覚野があります。

●運動野は動作を指令する働き
●感覚野は感覚を感じ取る働き
をします。

カナダの脳外科医ペンフィールドは、
ヒトの大脳皮質を電気刺激し、
運動野・感覚野と体部位との対応関係を
まとめました。

それによると5本の指と手のひらは、
運動野では約3分の1
感覚野では約4分の1
の割合を占めて対応しています。

認知機能を高めるために、手や指を多様に動かすことが求められるのはそのためです。

運動野には、
古い部分と新しい部分があります。

簡単な手の動きは古い運動野、
微細な指の動きを必要とするときは
新しい運動野が使われます。

新しい運動野は
2歳くらいまでに大人と同じくらい発達します。

この時期に箸やスプーンなどを使ったり、
鉛筆を握るなどの動きを習得していきますが、
手指を使った動きを出来るだけ多くさせることが
脳の発達には欠かせません。

脳から指先へ多くの指令が出ているため、
脳がダメージを受けると
指の動きに影響が出ます。

反対に、
指先からの刺激で脳はその情報を得ようと活性化するため、脳そのものも変わっていきます。

思考力や記憶力も鍛えられることから、
手や指をよく動かすことは
どの年齢であっても必要です。

無意識で行う動作では
脳に刺激は与えられません。

普段しない動きや慣れていない動きを積極的に行い、意識的に考えながら動かすことで脳は活性化されます。

片手の親指は握り拳の中に
もう片方の手の親指は握り拳の外に
これを交互に同じタイミングで切り替えられますか?

『考える+動かす』で脳を鍛えましょう♪

脳を鍛えるのにもうひとつ大切なのは、
楽しく脳が喜ぶように手指を動かすことです。

幼児期はこれを意識することで
意欲的に取り組み、
集中力がつき、
考える力が育まれます。

小学受験で求められる巧緻性は、
巧みに指先を使う能力のことです。

この能力を持ち合わせることは、
幼児脳の発達があり
知能の高さを評価されることになります。

一日一回
『考える+動かす』を意識した
手指体操を行いましょう♪

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