握力

物を握る時に発揮する力、握力。

前腕・上腕といった筋肉の力を必要としますが、
握力は全身の総合的な筋力に深く関係します。

人の指は、複雑に動かし
細かな手作業をできるように進化してきました。

指を動かすための筋肉は
非常に細い筋肉ばかりです。

よって、指周辺の筋肉をいくら直接的に鍛えても
握力は強くなりません。

全身の大きな筋肉を継続的に動かすことで、
筋肉を合成する物質がつくられます。

【IGF-1(アイジーエフワン)】という物質は
血液にのり全身に運ばれ
筋肉をどんどんつくります。

筋肉を合成する物質が多く出ていれば
握力も強くなります。

握力を計ることで、
全身の筋肉をどのくらい動かせているかを
推し測れます。

握力は、
全身の筋肉量の指標となります。

厚生労働省研究班によると、
『握力の経年低下が大きいほど、総死亡・循環器死亡およびその他死亡リスクが有意に上昇』
とされ、握力と疾病リスクの関連性が明らかになっています。

下肢の筋力とも相関性が高いので、
転倒防止対策を必要とする高齢者には
握力検査が欠かせません。

加齢によるものであれば筋力の低下は緩やかになりますが、運動不足や栄養不足または疾病によるものだと筋力は一気に低下します。

握力をひとつの目安として、
筋力維持に努めましょう。

筋力を向上させるポイントはこちら
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筋力について

握力を日常で計測する機会はほとんどないと思いますが、頭の片隅に握力の重要性を覚えておいてほしいです⭐︎

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