夏バテ
「夏バテ」を感じたことはありますか?
夏バテは、
「夏負け」や「暑気あたり」ともいいます。
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夏バテの症状には、
✅体がだるい
✅食欲低下
✅体が熱い(熱っぽい)
✅頭痛
✅めまい・立ちくらみ
✅吐き気(気持ち悪さ)
✅やる気の低下
✅疲労がとれない
などが挙げられます。
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夏バテの原因は何でしょうか。
①室内外の温度差による自律神経の乱れ
外気温と室温の差が大きくなり、体温の調整が難しくなると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
冷房の効き過ぎた部屋に長くいることでも、
自律神経の働きは不安定になります。
自律神経は、循環器・消化器・呼吸器など全身すべての臓器や組織の活動を調整し、体温の調整なども担います。
活動・休憩・睡眠に最も適した身体の機能を調整するために働いてくれています。
自律神経が乱れると、体調不良になります。
②高温多湿の環境による発汗の異常
高温多湿の環境では汗の蒸発が不十分となり、体温調節がうまくいかなくなることがあります。
高齢者・子ども・肥満者・糖尿病や心臓病などの持病・低栄養・脱水状態・体調不良などの条件が重なると、熱中症のリスクも高まります。
③熱帯夜による睡眠不足
夜間の最低気温が25℃以上の日を【熱帯夜】とよびますが、熱帯夜は年々増加しています。
寝苦しい夜は寝つきが悪くなり、
眠りも浅くなります。
睡眠不足に陥ったり、日中の疲労を回復しきれず、疲れが溜まると夏バテになります。
④冷たいものの摂り過ぎ
夏バテ気味の体は胃腸が弱りやすく、冷たい食べ物や飲み物を摂り過ぎるとお腹が冷え過ぎて胃腸の働きが低下します。
下痢を起こしたり、貧血を招きます。
重度の下痢は脱水症状にもつながります。
胃腸の不調は食欲を低下させ、
栄養不足を招きます。
⑤水分や塩分の不足による脱水
過剰な発汗は脱水状態につながります。
ミネラルが体の外に出てしまい、
水だけでは足りません。
ビタミンやミネラルをしっかり摂りましょう。
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日中からの体のほてりや寝苦しい熱帯夜が理由で睡眠不足になると、だるさや疲労感が増します。
自律神経の不調によって食欲が低下し体力が落ちていくことで、余計に疲れを感じるようになります。
消化器機能が低下すると、体に必要なエネルギーやビタミンの不足を招きます。
見た目にももちろん表れますが、内面的なことでいうと無気力が増幅していきます。
夏に食べがちな素麺やうどんなどは糖質が多く、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が不足しがちになります。
ビタミンB1が不足すると、活動や回復に必須のエネルギーが作れなくなり、疲労感が増し、夏バテの症状を悪化させます。
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✏️日常でできる夏バテ予防法✏️
食事を意識する(ビタミン摂取)
⭕️ビタミンB1が多く含まれる食品
レバー
子持ちカレイ
紅サケ
豆腐
さつまいも
そば
外気温と室温の差を意識する
室内外の温度差が10℃以上になると、体温調節のために自律神経が頑張りすぎてしまいます。
室温の調整が難しい場合は、羽織物などをうまく活用しましょう。
良質な睡眠を十分にとる
適度に運動をする
汗をかいて体温調節をすることは、年中大切です。
健康な人は、環境と体温上昇に合わせて、熱を上げたり、たくさん汗をかいて体温調節をしています。
汗をかきにくい状態になると体温が上がりやすくなり、うつ熱(体内に熱がこもる状態)や皮膚温の上昇が生じ、夏は熱中症のリスクも高まります。
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暑い夏を元気な身体で乗りきるためには、
やっぱり運動が欠かせません。
運動指導者の出番です!😎