蝶形骨

頭部に15種23個ある骨のひとつである
『蝶形骨(ちょうけいこつ)』

顔の中心に位置し、
羽を広げた蝶のように見える骨です🦋
(イラストでは真ん中のピンクの部分)

頭蓋骨の中で最も主要な骨と言われています。

蝶形骨のくぼみは、
「脳下垂体(のうかすいたい)」が
はまるような形になっています。

脳下垂体とは、脳の直下にあり、全身の多様なホルモンを分泌する内分泌器官です。

成長や出産など、
体が大きく変化する時に働きます。

⭕️自律神経機能
⭕️体温
⭕️血圧
⭕️睡眠
⭕️食欲
などの生命維持活動の状態を左右する脳下垂体から分泌されるホルモンの過不足は、生涯を通して体調に影響します。

蝶形骨の歪みは、
このホルモンの過不足を生み
☑️脳脊髄液の循環
☑️脳神経
☑️内分泌系
☑️自律神経系
☑️脳幹の働き
に影響し、体調を左右します。

蝶形骨の歪みを整えると、平衡感覚・判断力・反射神経もよく働くようになります。

背骨が整い、姿勢も正せるようになるため、
血行が良くなり、
筋肉の過度な緊張がとれて質が高まり、
神経圧迫がなくなるため痛みが起きにくくなり、
ホルモンの分泌が高まることで不調から遠のき、
内臓までも整うので身体が元気になります。

蝶形骨が歪む原因は様々ありますが、
運動や骨格・姿勢の観点からお伝えすると
①筋膜の癒着
②体の歪み(姿勢の崩れ)
③顎のズレ
④歯の噛み合わせ
などが挙げられます。

筋膜とは筋肉を包んでいる膜のことです。
全身を覆うボディスーツのようなもので、
筋繊維や器官・神経などとも連結しています。

蝶形骨も筋膜を通じて全身と繋がっているため、
頭蓋骨よりも下のどこかの筋膜の状態が悪くなると、引っ張られて歪んでしまいます。

顔の中心に位置する蝶形骨の歪みは
顔の歪みにもつながります。

蝶形骨はこめかみのところから
骨の両端部分しか触れることができません。

蝶形骨を整える方法はいくつかありますが、
一番簡単なのは耳を引っ張ることです。

手の指で耳を掴み、
斜め後方に向かって引っ張ります。

頭蓋骨は呼吸によってわずかに動くため、
息を吸いながら引っ張るのをオススメします。

鼻から入る空気が後頭部まで充満し、
頭蓋骨が内側から広がり膨らむのを感じながら
耳を引っ張りましょう♪

顎関節症について

歯の噛み合わせ

筋膜リリースや姿勢改善はもちろん、
顎や歯の噛み合わせを整えることも大切。

耳ほぐし

耳ほぐしの記事でも蝶形骨について触れているので、よかったらご覧ください♡

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