膝が痛む理由〜ニーイン〜
下半身には、
股関節・膝関節・足関節があります。
それぞれには
ニュートラルなポジションがあります。
①ニュートラル
両足のつま先が両方揃うように正面を向き、膝を曲げると膝がまっすぐ正面に動く。
股関節は捻れない。
レッスン中にもよく話しますが、『膝を曲げた時はお皿の中央が足の人差し指のほうへと動く』が自然であり、良好な動かし方になります。
②ニーイン・外反膝(X脚)
膝を曲げると、膝が内側にズレる。
がに股になればなるほど、つま先と膝の向きのズレの差が大きくなり、捻れが強くなる。
③ニーアウト・内反膝(O脚)
膝を曲げると、膝が外側にズレる。
内股になればなるほど、つま先と膝の向きのズレの差が大きくなり、捻れが強くなる。
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②の『ニーイン』は女性に多いです。
股関節を開く習慣がないことにもよりますが、
近年がに股女性が増えていることも原因です。
運動すると痛みが強くなってしまう人は、足首・膝・股関節が捻れているのに関節を無理な方向へと動かしてしまうことで、余計に悪化している状態です。
膝関節をまっすぐ曲げ伸ばしできずに、捻る動きが加わっています。
変形性膝関節症の多くは、ニーインが関係しています。
歩行を含め、つま先・膝・股関節の方向をニュートラルに保つことはとてもとてもとても大切です!
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下半身の痛みを抱える人に重要なポイントは、
①股関節の柔軟性
②内股・がに股の癖を正す
③お尻の筋肉を鍛える
です。
四股踏みのような動きで股関節を左右に広げるように動かしてほしいのですが、床につく足のつま先・膝の方向は必ず同じ向きにしておきましょう!
立ち姿勢・階段をあがる時など日常生活でも常に内股・外股に気をつけて、ニュートラルの癖づけをしていきます。
ニーインを抑制してくれるのがお尻の筋肉です。
歩く際、腰やお尻が外側にブレると膝は内側に入りやすくなります。
つま先・膝のニュートラルポジションを意識したスクワットやもも上げ運動・空気いすなどで、『まっすぐ』を維持できる筋肉を鍛えましょう♪
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登山が好きなお客様が多いです。
登山ではがに股がいいと思っている方はいませんか?
山道が滑りやすいがために靴のエッジを使って歩く方がいますが、登山でも基本はニュートラルです。
足首を柔軟にしフラットな歩行を行うことができれば、大好きな登山後の足・脚の痛みも軽減されます。
足首の関節がかたく、うまく使えていない人ほど、がに股傾向にあります。
筋肉をバランスよく使い、特定の筋肉や関節への負担をなくすと、筋肉痛にもなりにくいですよ♪
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目を閉じてジャンプを数回繰り返して着地し、
軽く膝を曲げたまま目を開けてみましょう。
つま先と膝の向きにズレがある人は日常動作において、足首・膝・股関節にかなり負担をかけています。