アクセル筋とブレーキ筋
レッスンでもよくお話しする
『アクセル筋』と『ブレーキ筋』
例えば、下り坂を転がらないように歩くときに力が入るのが、ももの前側の大腿四頭筋です。
動作(運動)にブレーキをかけるので、
『ブレーキ筋』と呼ばれています。
一方の『アクセル筋』は
ハムストリングと腸腰筋のことです。
(解剖学の本などにはハムストリングと書かれていますが、筋肉の総称として複数の筋肉をまとめていうことから「ハムストリングス」と呼ぶこともあります)
ハムストリングは、太ももの後ろ側にあります。
膝を曲げる動作や、脚を後ろに持ち上げる動作のときに活躍します。
腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。
太ももを前に上げる動作で使われます。
アクセル筋は、
脚を前後に動かすための筋肉です。
アクセル筋をしっかりと働かせることで、
歩行力や走力のパフォーマンスは格段に上がります。
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アクセル筋を鍛えると
いいことがたくさんあります♪
①基礎代謝が上がる
基礎代謝は筋肉量に比例します。
筋肉量を増やすためには、
大きな筋肉を鍛えることが必要です。
②歩行の質が変わり、走るのが速くなる
ハムストリングと腸腰筋には
太ももを前後に動かす役割があります。
蹴り出しの力強さや着地の安定、
動作の移行速度が変わり、
強化するほど素早い脚の動きが期待できます。
ハムストリングは、大腿四頭筋(ももの前側の筋肉)、ヒラメ筋と腓腹筋(ふくらはぎ)などの筋肉と連携するため、ジャンプ力の向上にもつながります。
③ヒップアップ
アクセル筋を鍛えると、
お尻が引き締まります。
お尻の筋肉は、
骨盤と下肢を支える要となる筋肉です。
お尻の筋力をつければラクに動けるようになり、
日常生活動作の効率も上がるため、
疲れにくくもなります。
④姿勢が整う
アクセル筋を鍛えることにより、
腸腰筋がしっかりと働けば
背骨がゆるやかなS字のカーブで保たれ
姿勢が整い安定します。
姿勢が整えば、国民病である首・肩のこりや腰痛などが起こりにくくなります。
骨盤はバランスを保ちやすくなり、安定します。
女性であれば、生理前や生理中の不快症状や更年期特有の症状などを緩和し、体調の波の変動が小さくなることにより過ごしやすくなります。
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どんなふうに鍛えるか?
まず、歩く前にももの裏側をさすりましょう♪
「ここの筋肉を使う!」を意識することで、
動作のパフォーマンスはぐっと上がります。
トレーニングなら、
腸腰筋とハムストリングを一緒に鍛えられる
【ヒップリフト】と【ランジ】がオススメ⭐︎
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登山中、気になる上半身と脚の使い方をしている人がたくさんいます…
きっと疲れるだろうなぁ・・・